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自分の仕事が底辺だと感じる人が認識するべき3つのポイント

 新卒向け就職情報サイト「就活の教科書」が「【底辺職とは?】底辺の仕事ランキング一覧」いう記事を公開しました。ですが「職業差別を助長する」といった批判がツイッター上で相次ぎ、当該記事が削除されたことがヤフーニュースで取り上げられ、2022年6月30日のコメントランキングで上位の結果となっています。
就活情報サイト「底辺の職業ランキング」に批判殺到 12の職を羅列...運営会社は削除し「事実関係を確認する」

 私は長年ガソリンスタンドの運営会社に勤務し現場に身を置き、その経歴を活かして経営コンサルタントへ転身しましたが、ガソリンスタンドで働いていた時に、自分の仕事は底辺の仕事だと感じていた時期があります。

 ですが、在職中にいつの間にかそのようなことは感じなくなりました、そして現在、自分の仕事が底辺と感じる必要は一切ないと言い切ることができます。そこで今回の記事では、上記ニュースが話題になっていることも踏まえ、自分の仕事が底辺だと感じる人が認識するべきポイントを見ていきます。

1. 自分の仕事が底辺だと感じる人が認識するべきポイント

自分の仕事が底辺だと感じる人が認識するべきポイント(1)上を見ていたらきりがない

 随分前に中小企業診断士の私が、中小企業診断士の方々に向けてセミナー講師を務めたことがあります。その際に「中小企業診断士の社会的地位が気になる人は挙手してください」と投げかけたところ、受講者のほとんどが挙手をしました。

 社会的地位が気になるということは、社会的地位の低さを感じていると言えるわけで、私はこの結果を意外な気持ちで受け止めていました。中小企業診断士は経営コンサルタントとしてのスキルを認めた国家資格です。1,2次試験のストレート合格率は4%という狭き門であり、それをクリアした中小企業診断士の方々が、当該資格の社会的地位を気にしている、つまり、診断士よりも社会的地位の高い資格を羨んでいるということが言えます。

 これに関連して、かつてお世話になっていた産業カウンセラーの方から以下の話を聞いたことがあります。

  1. 中卒の方は高卒という学歴を羨む

  2. 高卒の方は大卒という学歴を羨む

  3. 大卒の方は東大卒という学歴を羨む

  4. 東大卒の方は東大医学部卒を羨む

  5. 東大医学部卒の方は同学部の首席を羨む

 診断士にせよ、東大卒にせよ、上を見ていたらきりがありません。今自分が就いている仕事の社会的地位も同じことが言え、これを気にする方は、仮にその地位が上がった(何をもって上がったというかは個人差がありますが)としても、地位上位の職業と比較して、自分の仕事の地位が低いという自身の解釈のもと、常に苛まれ続けるのではないでしょうか。

自分の仕事が底辺だと感じる人が認識するべきポイント(2)その判断基準が正しいか検討する

 何をもって「底辺の仕事」というのか、その基準が明確になっていないまま、何となく自分が持っているイメージや感覚で、自分の仕事を「底辺の仕事」としてしまうのは、いたずらに自分を卑下することに繋がります。

 年収が300万円未満を底辺の仕事だとした場合、それが400万円の仕事は底辺の仕事ではないと言えます。ですが、時給に換算したら前者の方が高かったという話はよくあるわけで、このことは、その仕事が底辺かそうでないかを年収で判断することは正しくないと言えるでしょう。

 冒頭の「就活の教科書」では、底辺職の特徴のひとつに肉体労働であることを挙げています。ですが、デスクワークメインの仕事に就いている方が運動不足を理由に健康を害する話は良く耳にします。よって、底辺職の基準として肉体労働を掲げても、健康面から見たらデスクワークメインの労働の方が肉体労働よりも劣ると捉えることも可能なので、その基準は正しくないとも言えます。

 何となく「自分の仕事は底辺」としてしまうのではなく、なぜそのように言えるのか、正しい判断基準に基づく必要があると言えるでしょう。そして、このように考えていくと「自分の仕事は底辺」という判断は、結構いい加減な基準に基づいているケースが多いのではないでしょうか。

自分の仕事が底辺だと感じる人が認識するべきポイント(3)自身の判断を他人に委ねない

 「自分は汚れている」と言う人がいたとします。この方は自分を汚れていると判断しています。だから「自分は汚れている」と言います。

 「あなたは汚れている」と言う人がいたとします。この方はあなたが汚れていると判断しています。だから「あなたは汚れている」と言います。

 あなたが他人に「あなたは汚れている」と言われたとします。ですが、あなたは自分が汚れていると思えなかったとしたら、あなたは汚れていないはずです。つまり他人が何と言おうと、汚れているいないは、自分の判断だということです。誰もあなたを汚すことはできません。あなたを汚すのはあなた自身だということです。

 仕事の社会的地位も同様です。他人がどんなに「あなたの仕事は底辺」だと言っても、あなたがそのように感じなかったら、あなたの仕事は底辺ではないということです。他人の判断に自身の判断を委ねる必要はないということです。

 今回の記事では、自分の仕事が底辺だと感じる人が認識するべきポイントとして(1)上を見ていたらきりがない、(2)その判断基準が正しいか検討する、(3)自身の判断を他人に委ねない、を述べました。

 人生には締め切りがあります。それはいつ訪れるか分からないわけで、我々は突然締め切りが訪れる有限の時間を過ごしています。そんな貴重な時間だからこそ、仕事の社会的地位に囚われず、自分が今の仕事でいかに活躍するべきかを考えた方が有効な時間の使い方になるのではないでしょうか。

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