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泣けない悲しさ。

私はどちらかと言うと泣き虫だ。

小さい頃はよく叱られて泣いていたし

大人になっても泣ける映画やアニメを観て
涙を流すことなんてしょっちゅうだった。

失恋をして泣いたり
人に裏切られたときも涙を流してきた。

基本、人前で泣くのは恥ずかしいという
心持ちでいるが人に涙を見せたことだって
何回かあった。


いつからだろうか。

とても悲しいのに
とても苦しいのに
今にも泣きだしてしまいそうなのに

涙が流れなくなったのは。

気持ちでは泣きたいのだ。
涙を流そうとストレスを洗い流そうと
必死でいるのに

どうしてか泣けないのだ。

失恋をして泣いている子
苦しい恋をして泣いている子
受験に失敗して泣いている学生
愛おしい人を亡くして涙するあの人
彼からのサプライズに感動して涙ぐむ彼女

みんな、みんな
当たり前のように感情を涙を使って表現している。

そう、当たり前のように。

私はそんな当たり前のこともできなくなってしまったみたい。

大好きなあなたから
酷い言葉を投げつけられても
無視されようが避けられようが
無碍な扱いをされようが
涙はもう出てこない。

涙は相手に感情が伝わりやすいそして
伝えやすい手段でもあるのに

そうやって目に見えなければ
気付かないふりして逃げる君に

私はどうしてもこの苦しさを伝えられることはできないんだ。

泣けないことは強いことじゃない。
強くなったわけでもない。

むしろ弱さだ。


泣けないことは悲しいことなのだ。

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