【バイタルサイン】理学療法士に必要なこと
どーも!りょーです!
今回から医療・福祉現場では必ずついて回ると言っても過言ではない“バイタルサイン”についてまとめていきます。
みなさんバイタルサインを測定して、それをどう活かしているでしょうか?
「毎回のルーティンだから」という気持ちで測っている人も多いのではないでしょうか。
もちろん対象者によってはそれで問題ない場合も多いとは思います。
しかし、我々の対象者は多くが高齢であり、既往症を有する方が多い現状です。
そういった対象者は運動負荷自体が身体にとっての過負荷となってしまい、バイタルサインの著変や自覚・他覚所見の出現あるいは増悪してしまう場合があります。
その場合、前もってバイタルサインの変化が出るかもしれないと推測した上で測定しながら最適な運動負荷をかけていくことがベストであると考えています。
そこで、バイタルサインを測定する上で私が大事であると思っていることをまとめていきたいと思います。
前置きが長くなりましたが、意外と学ぶ機会が少ないバイタルサインについて総論的な話をしていきます。
| バイタルサインってなに?
英語:vital sign(VS)
日本語:生命徴候
意味:生命保持に関係の深い徴候。通常は血圧、脈拍、呼吸、体温を指す。1)
基本的には上記の意味で捉えられていますが、現在では意識状態や尿量なども考慮して評価することが大事とされています。
今後の投稿でのバイタルサインは一般的な定義である血圧、脈拍、呼吸、体温の4つのことを指すこととします。
| いつバイタルサインを測定するの?
病院や施設ではある程度決まったタイミングで測定し、対象者の「現在の状態」や「変化」を把握していると思います。
理学療法士としては介入前後や運動負荷前後に測定し、我々が行なった介入が「対象者の負担になっていないか」や「どのくらいの運動負荷まで対象者が耐えうるのか(運動耐容能)」を把握することが望ましいでしょう。
ある程度の時間、運動を継続する場合は運動の最中にも測定したいところですが、運動中の振動などで正確に測定できないことがあるので結果の解釈には注意が必要です。
| 基準値は?
もちろん文献によって基準値が多少前後することがあるため、大体の数字を覚えておけばOKでしょう。
| 測定結果をどう解釈するの?
バイタルサインに限らず種々の検査値や理学療法評価も同様ですが1つのデータのみで解釈することは難しいことが多いです。
他のデータとを見比べ身体の中で何が起こっているのか、どういった状態なのかを推測し解釈することが必要になります。
大事なことは予測・比較・組み合わせることでバイタルサインの異常を解釈することです。
もちろん、その対象者の普段の値がすでに基準値外であったり、薬剤の影響で普段よりも値が外れていることもあるので、それも考慮した上で判断することが必要です。
項目の詳細は今後の投稿でお話ししたいと思います。
今回はバイタルサインについて総論的な話をしていきました。
バイタルサインを測って終わるだけでなく、多角的な視点で解釈し自信を持って運動処方できればベストでしょう。
今後は各論としてバイタルサインの各項目についてまとめていきます。
では。
| 参考・引用文献
1)上田敏,大川弥生:リハビリテーション医学大辞典.医歯薬出版,1996.
2)医療情報科学研究所:フィジカルアセスメントがみえる(第1版).メディックメディア,2015.
【バイタルサイン】特集
1.総論:理学療法士に必要なこと
2.血圧をどう捉える?
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