Dream Guest 『十二人目』
「五感で楽しむ夢の国!」
みなさんこんにちはこんばんは。
2021年も慌ただしいような、どこか陰鬱としてしまうようなニュースだったり状況が続いていますがいかがお過ごしでしょうか。
今月もこうして『十二人目』のゲストさんをご紹介するためにディズニーという夢の国のことを調べていると、ディズニーという世界観やディズニーリゾートというものがどれだけ希望や笑顔や癒しをぼくらに注いでくれていたのかということがより鮮明になったような気がします。
このDream Guest Magazineを書くまでほとんどディズニーという世界を知らなかったぼくですらそう思うのですから、もっともっとディズニーを愛し生活の一部となっていたゲストの方々からしたら感じるものは計り知れないものがあると思います。
ディズニーとまではいかずとも、このマガジンを読んでくださる全ての方にぼくなりの希望や笑顔や癒しを注げるように今月も頑張っていきますので、どうぞ最後まで楽しんでいってください!
今月のゲストはそんな陰鬱な気持ちを吹き飛ばすようなエネルギーのある方でした。
「五感で楽しむ夢の国!」というテーマを体現するかのように、全身でディズニーという世界を楽しんでいるんだろうなということがわかる回答の数々。
レッツ、ディズニー!!
・女性
・20代
・3回/月、40回/年 (ランド:シー=7:3)
「基本夜に行くことが多いので、散歩がしやすくて駅も近いランドの方が好きですね」
「ランドとシーはどちらが好きですか?」という質問に対しての回答なのですが、この時点である程度今回のゲストさんがどのくらいの頻度で夢の国を訪れ、そしてそこにかける想いだったり熟練度とでも言いましょうかそういったことが推し量れるのではないかなと思います。
仮にそれほど離れていないご近所さんだったとしたら、年間で40回では収まらないのではと思えるので、ある程度距離のある場所に住んでいるとしたらさらにぼくの抱いた感覚は強くなりますよね。
「ああ、この方はきっととてつもなく好きなんだろうなあ」
質問をしながらでもそれが伝わるのはこれまで紹介した全てのゲストに共通しているところですが、『十二人目』となる彼女にはそれとはまた別で
「純粋に楽しんでいるんだろうな」という思いを受けたんです。
ここでぼくが言っている”純粋に”というのは、例えばこれまで紹介してきたゲストの方々は、夢の国に通う理由に大きく分けて「童心に返る」という部分と「自分を省みるため」というのがあったと思います。
とは言ってもぼくがインタビューで感じたことなので絶対にそうとは口が裂けても言えませんが、そう捉えることもできるのではないかというヒントがあったのは確かでしたよね。
そんな中で彼女には、もちろん良い意味でそういったことを感じるものが少なく、それよりも「”今のわたし”はこうやって楽しんでるんだキャッホイッ!」といったような何かを求めてといったニュアンスが薄く、この瞬間を楽しんでいるんだというのが伝わってきたんです。
そうして実際にインタビューをさせていただいている時も、その受け答えは初対面であるにも関わらずハキハキとされていて、きっと周囲を明るくしてくれるようなムードメーカー的な存在なのではないかなと思えるような方だったんですね。
以前とある番組で、ジャニーズの風間くんが「ぼくはディズニーリゾートのことを”世界一整備の行き届いた公園”だと思ってます」と言っていたのを見たことがあるのですが(もしかしたらニュアンスを間違えているかもしれませんが、こういった意味のことを言っていた気がします)
そんな風間くんは小学校5年生の頃から年パスを所持して通い詰めていらっしゃったそうなのです。
つまりアトラクションやパレードやショーや料理の数々など、一通り遊び尽くした上でそれでもディズニーの魅力の底が見えないからこそあれほどの情熱を未だに燃やせているんだろうなとその番組を見ながら思いました。
そしてぼくは今回のゲストの方にも、それと似たような感想を抱きました。
「ああ、この方はきっと一度遊び尽くしたんだろうな。だけど未だに遊び足りないと、もっと楽しめると感じているからこそ夢の国を訪れているんだろう」って。
まだ片手で足りるほどしか夢の国へ行ったことのないぼくなんかからしたら、「せっかく夢の国へ行くのに散歩!?」なんて驚いてしまうんです。
絶対アトラクションに乗りたいし、閉園時間のギリギリまで世界観に浸りたいし、景色を目に焼き付けようと目を血走らせているはずです笑
だけどだからといって風間くんも『十二人目』となる彼女だって楽しんでいないのかといったらそんなわけがなく、ぼくなんかよりも細かい部分をそれこそ五感をフル活用して楽しんでいるのは間違いないですよね。
次章ではそれが垣間見えるような回答を用いて、彼女なりの楽しみ方をシェアしていこうと思います!
こんな素敵な散歩道がある。
そういった視点で回ってみると確かに遊び足りないって思いそう。
最高かよっ!
「遊びに行くのさ!」
「五感を使って冒険の世界へ!」
ということでここでは『十二人目』となるゲストへのテーマがどうして
「五感で楽しむ夢の国!」になったのかというところを紐解いていこうと思います。
とは言えきっとインタビューへの回答をご覧になれば誰もがそう感じるのではないかなとも思うのですが、それでもぼくがどう感じたのかを書いていきますね。
「好きなアトラクションはありますか?可能ならばランドとシーで一つずつ教えてください」
「ランドだったら流れる曲が好きで、モブのお化けの中に一人好きなお化けがいるので『ホーンテッドマンション』で、シーだとテーマ音楽が好きで出てくるモンスターも好きだから『センター・オブ・ジ・アース』ですね!」
彼女には”何が好き?”という分類をしている15の質問をさせていただき、その中の回答を見ていくとなんと15の質問のうちぼくが「これも音楽が関係していそうだな」と思える回答が半分以上あったんです!
上の質問への回答にも出てきていますが、彼女はとにかくアトラクションもショーもそこでかかる音楽やそれに伴うリズム感に何かを見出していることが多いというのが特徴の一つです。
そこまでは聞けていないのですが、何か音楽をやられている可能性だって十分に考えられますよね。
聞いておけばよかった笑
このようにまず第一印象として「彼女は耳で楽しんでいる、それかもしくは音楽を聴くことで想像力が膨らむタイプの人なのだな」とすぐに思いました。
ですがそのまま彼女は耳で楽しんでいるゲストだ。
という流れで考えていこうとしていると、そこには当てはめることが難しい次のような回答が出てきました。
「好きな景色はありますか?」
「シンデレラ城付近のベンチに座って、無で人間観察している時の景色が好きです」
その時もこの”無で人間観察”の”無”の部分を強調されていたのが面白かったのですが、一見すると音楽が好きでなおかつハキハキと意思を示し、夢の国に夜な夜な散歩に訪れる、言い方はちょっと許容してもらいたいのですが”女海賊”のような印象を受けてしまう彼女の回答としては少しだけ違和感を感じてしまう。
散歩に来て「キャッキャウフフ〜♪」はしないでしょ。
という意見も確かに頷けるのですが、そのギャップとでも言いましょうかどうもぼくの中の人物像と合わなかったんです。
そこで他の質問に何かヒントがないかといろいろ探しているとですね、
「ショーやアトラクションの待ち時間はどのように過ごすことが多いですか?」という質問の回答が目に入ってきたんです。
彼女は
「友達と来ているならずーっと喋ってますね。それか疲れて寝てるか、読書とかしてます。」
「読書!?それはどのような内容の本なのですか?」
「えーっと、SFだったりディズニー関連の本が多いですね。アトラクションの元になった本だったりを持っていって読んだりしてます。」
もちろんみなさんにも注目してもらいたいのは”読書をする”という点です。
これもまた女海賊的な印象を受けているぼくからしてみたら、「なんと!無で人間観察をしてさらに読書ですと!?これはいかに・・・」となってしまったのですが、ふと「待てよ。これは考えようによっては、自らアトラクションなどの楽しみを増やす行為でもあるし、そう考えるとむしろそうでない人よりも楽しもうとしている気持ちは高いんじゃないか?」なんて思ったわけです。
もちろん人それぞれに楽しみ方は違いますし、そこに優劣なんて存在しないことは重々承知してます。
ですが、実際に元になった小説を読んだ上でアトラクションに乗っている人がどれくらいいるのかと言うと、きっとそうでない人の方が多いですよね。
そう考えるとそこに注ぐ情熱というものを否定することはできませんし、このマガジン内でも何度か出てきている”自分以外のゲストの姿を見る”というこの行為にも、今回のゲストなりに意味があるはずなんです。
そこから考えていった先にぼくなりに見出した人物像こそが、テーマにもなっている通り彼女は全身を使って楽しもうとしているということでした。
シナモン味のチュロスをパークを訪れるとついつい食べてしまうというエピソードもまた五感で楽しんでいる証拠ですし、無で人間観察をしているという理由の一つが”そこに生きるゲストを目で見て楽しんでいるから”と考えることもできます。
今回のゲストもディズニーに現実逃避を求めていると言ってますが、これもまた少しだけニュアンスが異なる気がします。
きっと多くの方の言う現実逃避という言葉には、例えば「嫌な現実からの逃避」であったり、「認められない自分からの逃避」という成分がより色濃く出ているのではないかなと思いますが、
彼女の言う現実逃避って、どこか「退屈な現実からの逃避」だったり「刺激の少ない現実からの逃避」という成分を多く感じてしまう。
だからこそ自分の中でより楽しもうとされているし、音楽がその切り替えスイッチになることってありますよね。
あの曲を聞けば自然と心躍るみたいな。
そのスイッチがこれまでのゲストよりも多いということは、すべてを統一して夢の国だと思っているというよりも、本当に彼女の中でテーマや場所毎に世界が変わっているんだろうなと思います。
1日の予定が終わりアフターシックスで夢の国に散歩に出かける。
これもまた1日をより楽しもうと思っているからこそできることなのではないかなとも考えてしまいます。
最後の章にて、もう少しだけ彼女のことを掘り下げていこうと思います!
「スイスファミリー・ツリーハウス」
物語のあるツリーハウス型のアトラクションです。
手元のメモに「ツリーハウスが好き」と書いてあり調べると、なんとこの「チップとデールのツリーハウス」もあるじゃない笑
どっちも好きなのかどちらかのことを言っていたのか。
ツリーハウスという響きだけでワクワクしてしまうのですが、どっちなのでしょうか・・・
ミッキー型のチュロスです。
あー食べたい
「可愛いは正義!」
「驚きや刺激がもっと欲しいわ!」
これまで紹介してきた『十二人目』のゲスト。
彼女の「好きなキャラクターは誰ですか?」という質問への回答は何だったのかわかりますか?
彼女はこう答えてくれました。
「『ドナルドダック』一択ですね!子供っぽい部分やお尻とか、もうとにかく全てが可愛いからです!」
さあ、想像と当たってました?笑
今ならば彼女がどうしてドナルドにここまで惹かれているのかが何となくでもわかるんじゃないかなと思います。
彼女もまた物心がついた頃にはすでにディズニーという存在が身近にあったということですが、彼女の今の性格やそれこそ所々で垣間見える子供っぽさというのはもしかしたらドナルドに影響されてなのかもしれません。
彼女がショーに求めているものはドナルドの出番!
そして彼女がショーの最中に何を考えているのかというと、もちろんドナルドの活躍度です笑
それ以外の回答の中に「1回目はストーリーを見て、2回目以降は自分と対話しながら見ます」とあるのですが、今ではぜひともそのことについてもっと詳しくお伺いしておきたかったなと思っちゃいます。
ツリーハウスの件といい、どうした自分っ!笑
またこうしてインタビューをする機会があれば今回の反省を活かしてたっぷりと話を伺うとして、最後の章でお伝えしたいと思ったことはズバリ、
底知れぬディズニーの楽しみ方のバリエーションですね。
『十二人目』ということで薄々感づかれている方ももしかしたらいてくださるのではないかなとちょっと期待しているのですが、そうですこのDream Guest Magazineも一年目となったのです。
これまでに紹介させていただいた全てのゲストの方を通してお伝えしてきたぼくなりの、そしてそれぞれのゲストなりの楽しみ方だったり抱く熱い想いというのは実際に読んでいただければ伝わるだろうという自信があるのですが、まだまだ語り切れない、語り切れるわけがないディズニーという世界観の奥深さに驚きと興奮と尊敬が止まらないんです。
夢の国を訪れる一人一人のゲストにそれぞれ違った想いがあり、そして同じ空間でもそれぞれに違った視点で同じものを見て、そして独自の楽しみを本当にゲストの数だけ有しているディズニー、そしてディズニーリゾートという空間って、ぼくから言うのもなんですが本当に心の底からすごくないですか!?
ジャニーズの風間くんしかり、今回のゲストさんしかり、日々進化をし続けるディズニーリゾートにはそれこそ冒険とイマジネーションが詰まっているわけです。
イマジネーションの数だけ楽しみ方があって、冒険に出かけるという童心さえ忘れていなければ無限に遊び方や楽しみ方が存在している。
そしてそれが決して大袈裟に聞こえないというすごさがある。
同じように何かを生み出すことをやっている身として、愛され方や感じ方としては頂点に存在していると感じざるをえません。
そんなことを再認識させられた回答だったということもまた、彼女の持つ魅力の一つなのかもしれませんね。
今月のマガジンはこれまでのように一つ気になった回答からその人が何を求めているのかを深掘りするような記事ではありませんでしたが、それもまた何度も言っているようにゲストの数だけ物語があり、ゲストの数だけドラマが存在しているということです。
インタビューをさせていただいた時はまだ一度目の緊急事態宣言の中でしたが、再開した時に自分のはっちゃけ度が気になると教えてくれた彼女はあれからディズニーに行ったのかな?
そしてはっちゃけ度がどうだったのかが気になるところです。
きっと全身でその喜びを体現していたに違いないですよね。
そして同じく来園されていたゲストを無で観察していたのでしょう笑
さて、そんな一年目を迎えたマガジンもそろそろ終わりが近づいてきました。
恒例の質問を聞こうと思います。
彼女は何と答えるのでしょうか。
Q「もし関われるとしたら何をしてみたいですか?」
「『いってらっしゃい』などの専用挨拶を言ってみたいので、アトラクションのキャストさんをやってみたいです」
Q「ではこちらが最後の質問になります。あなたにとってディズニーとはなんですか?」
「”生き甲斐であり癒しです”」
影があるからこそ光をより感じられるように、誰もが不安を抱え明日が見えないからこそディズニーという光が眩しさを覚えるくらいに見えているのではないかなと思います。
そしてそれは言い換えると、今だからこそわたしたちは人の持つ本来の力だったり優しさだったりがよく見える状態になっているということで、今回こうして『十二人目』として向き合うことができて、少なくともぼくの中では彼女は素敵な方だなと思えましたし、改めてディズニーって偉大な存在だなと感じることができました。
もしかしたら今月は”ディズニーの魅力を伝える”という観点からは少し逸れた内容になっているかもしれません。
だけどまた違った方向から「やっぱりディズニーって素敵だな」と「人って捨てたもんじゃないな」ということを伝えられる記事になっていると感じます。
”世の中に想像力がある限り進化し続けるだろう”
ディズニーの生みの親であるウォルトはそう言葉を残してますが、きっと永遠に遊び尽くすなどという時期は訪れないだろうなと思えますね。
なぜならばディズニーは進化し続けるだろうし、何よりもぼくたちの想像力が尽きることはないのだから。
ディズニーに関わるすべての方へ感謝。
これまでも、そしてこれからも夢の国を夢の国にし続けてくれているすべてのキャストさんへ感謝と声援を込めて。
ありがとうございます。
そして素敵なお話をしてくださったこちらのゲストにも拍手をお願いします。
ありがとうございました。
この記事が素敵な体験になりますように・・・
写真:あんどうみく
文 :前田亮
4コマイラスト:めしゃ
あとがきと質問と回答と
こんにちはこんばんは。
勝手にフリーライターと名乗っている前田亮です。
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