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サラウンドスピーカーとリアサラウンドスピーカーを13センチ下げた。効果抜群!

Ryo Kimura

私の音楽制作環境のスピーカースタンドは、Acoustic Revive(アコリバ)というメーカーのものです。購入したのは20年以上前で、当時はだいぶ奮発して買いましたが、その後スタジオを何度引っ越しても使い続けているので、コスパはいいかもしれません。

ただこのスタンド高さが約106センチで、私はもう慣れてしまったのですが、家庭で使うには少し高めといえば高めかもしれません。

現在の作業デスク

Dolby Atmos音楽制作環境を組むにあたり、自分を取り囲むように7本のスピーカーを設置したのですが、フロントのスピーカースタンドの高さにあわせて、全部同じ高さで組みました。

しかし、全体的に高さがありすぎたのか、音が上寄りになってしまい、もう少し重心を下げて腰が座った音にしたいと思うようになりました。

本当は全部のスピーカーの高さを下げたられたらいいのですが、アコリバのスタンドは気に入っていることもあり、フロントはそのままに、サラウンドスピーカー(左右)とリアサラウンドスピーカー(左右)の高さをガクンと下げました。下げ幅13センチ。

自分より後方のスピーカーが低くなったわけですね。

効果抜群!

スピーカーの高さが揃わなくなってしまうのですが、フロントのスピーカーは後ろを浮かして、前かがみに角度をつけたセッティングにしました。スピーカーの高さを下げるのと似た効果を得るためです。

スピーカーのお尻を浮かして前傾姿勢にしてある。

サラウンドスピーカーの取り付け工事の様子です。壁につけていたアームを取り外して、約13センチ下げて再び取り付けます。レーザー墨出し器や水準器を使い作業をします。

元のネジ穴が見える。水平に気をつけながら作業

作業できました。

右側のサラウンドスピーカーとリアサラウンドスピーカー
左側のサラウンドルピーカーとリアサラウンドスピーカー

部屋が狭いので、サラウンドスピーカーは全部壁から生えるように設置して、床からスタンドが生えないようにしています。壁付けアームの取り付けができると、レーザー墨出し器や距離計を活用して、スピーカーを設計図通りの位置、角度に整えます。

狭い作業ルームだが12本のスピーカーが鳴る。この部屋自体が立体スピーカーのようだ

いざ音出し

スピーカーの位置が整うと、ようやく音出しです。自分の作品を中心に聞き慣れたDolby Atmos楽曲を試聴します。

結果ですが、一聴して成功を確信。やってよかった。

背面4本のスピーカーの高さが変更になった

今回サラウンドスピーカー(左右)とリアサラウンドスピーカー(左右)のウーファーが自分の耳よりも低い位置に来たので、包まれる感はかなりアップ。

全体的に定位も下がって、こうしたかったというのが実現して嬉しいです。あと、気のせいではないと思うのですが、低音の通りが良くなったのかローが増えました。

想像の世界から本物の世界へ

日光東照宮には、想像で描かれた象の彫刻があります。狩野探幽が下絵を描いたといわれていますが、当時の人たちは本物の象など見たことがないので、想像で描いた「想像の象」と呼ばれています。

私もDolby Atmos音楽制作環境を自力で構築するに当たり、ドルビーの文献やガイドラインを必死に読んで自己流で勉強しましたが、本物のDolby Atmos対応スタジオの音を聞いたことがなかったので、「きっとこうなんだろう」というのを想像しながら組んでいったんですね。でも本物を知らないので不安がありました。

しかしここに来て、プロ施工業者が組んだDolby Atmos対応の商業スタジオの音を実際に聞く機会に恵まれ、想像と現実のすり合わせができてきました。

結果、正解の音を知り、自分のスタジオで出来ること、できないことを知り、目指したい音の方向性が出てきました。


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Ryo Kimura
ドルビーアトモス仕様の空間オーディオ作品を自主制作してリリースしています。ピアノ演奏の動画撮影に特化したピアノスタジオ「白金ピアノスタジオ」のオーナーでもあります。