WavesのIRリバーブのプリセット「Uhara」は神戸市立東灘区文化センター (うはらホール)のことだった
最近、老舗レコーディングスタジオ「音響ハウス」の響きを再現したプラグイン「ONKIO Acoustics」のデモ版を試していたのですが、
その流れで、畳み込み演算リバーブであるWaves IR-L Convolution Reverbをもう少し掘り下げて実験していたところ発見がありました。
IR-L Convolution Reverbには多数のプリセット(IR データ)が用意されていて、世界中のコンサートホールやオペラハウス、教会、洞窟からガレージまで、色んな場所の響きを得ることが出来ます。
「Uhara」とは?
コンサートホール系のライブラリの中に「Uhara」というプリセットがあり、「サハラ、オハラ、アラバマ、エジンバラ」みたいな海外由来の名前だと勝手に思い込んでいたところ、資料を見ると神戸市立東灘区文化センター (うはらホール)のことでした。言われてみればそうですよね。
そうとわかると「Uhara 」にだんぜん親近感が湧いてきて、ピアノにかけて使ってみるとめっちゃいい感じなんです。
うはらホールは650席のホールですが、世界のWavesのエンジニアさんが、なぜ日本の名ホールと言われるサントリーホールなどを差し置いて、神戸の区民センターのホールを選んでくれたのか訳を知りたいところ。
英語が記入された資料があったので、IRデータを収録しにうはらホールに来てくれたのは本当のようです。
ホール系のリバーブ選びをしていると、海外のオペラハウスや教会、コンサートホールなどなど響きより、国内のホールの響きの方がしっくり来る自分がいます。
さらにもっと狭い「小ホール」などの響きが欲しいです。そういう意味では、レコーディングスタジオのメインルームの響きというのは、魅力的なのだと思います。
「うはら」とは?
最後に「うはら」という言葉について解説したページをリンクしておきます。
兵庫県南東部にある芦屋市の周辺は、古くから“うない”、“うはら”と呼ばれてたそうですが、7世紀の終わり頃に実現した律令体制下の芦屋市は摂津の国の西部、菟原(うはら)郡に属したのだそうです。
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