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グランドピアノの蓋を締めた状態でいい音を録音したい。ペンシル型マイクを試す(までの前置き編)

自由研究なのですが、グランドピアノの内部にマイクを設置して、蓋を閉じた状態で、悪くないピアノの音を録音するための試行錯誤をしています。

約1ヶ月前に以下の記事を書きましたが、その続きの話です。

この研究の目的は、「手軽にサクッと思いついたらすぐ録れる」を実現するため。というのも、グランドピアノの演奏を録音しようと思ったら、それなりに気合い入れて臨む必要があるんです。

いい音で録るためには、カバーを取って蓋を開けて音を開放的にして、意図する場所にマイクを複数立てて、それらをいい具合に調整する。けど準備と撤収に手間と時間がかかるんです、結構。

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そこで、普段の練習時のありさまである、ピアノの蓋を閉じた状態でマシな音を録るために考えたのは、ピアノ内部にかなり「オン」な位置にマイクを設置してリアルなピアノの音を収録する。そして、その音だけだと味気ないので、2メートルほど離れた位置に立てた「オフ」マイクの音を混ぜて、部屋の空気感やピアノ全体から鳴る響きを加えて、それっぽい音を目指す、という算段です。

上のリンク先の記事で紹介している、グースネックマイクを使ったやり方は、思ったよりうまく行ったのです。私なりにその要因を分析しますと

①スピーチ収録用のグースネックマイクは、声を聞き取りやすくするために、元々EQで整音したような音の特性がある
②蓋を開けた状態でグースネックマイクで録音してみると、物足りなさがあった
③蓋を締めた状態のピアノ内部はでは、逃げ場を失った音が「密」になって、こもった音が鳴っている
④そのこもった音の中で①の特性が功を奏し、音の細さがリカバーされ、いい具合にスッキリとした音になった

のではないかと。悪くないと思うんです。後日また録音してみたのがこちらの動画。

でもちょっと欲が出まして、

とはいえ、所詮スピーチ用のマイク。楽器レコーディング用のマイクなら、もう少し色気のある音が録れるのではないか

ということで、ペンシル型マイクと呼ばれる、棒のような細長いマイクでテストしてみることにしました。今回使用したのはRODE NT5 Matched Pairというマイクです。本当はもう少し上空に設置したいのですが、ピアノの蓋を締めるためにはこれが限界です。

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蓋を締めると、もうギリギリです。

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さて、こちらどんな音がしたのか。答えは次回!(←続くんかい!)

関連リンク

グランドピアノの蓋を締めて録音するときのマイク【最終章】結局DPAの4099に


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