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一次情報を収集できない時の対処法

川手@RKawtrです。

これまで一次情報については、様々なnoteを書いてきました。下記のnoteでは、広告作成、サイト改善に一次情報が如何に大きな影響を与えるのかといったテーマで話をしました。

そしてどのような情報が「一次情報」であるかについて、またどのような集め方があるのかについても下記のnoteで話しています。

今日は、「では一次情報を探れない時にどのように対処すれば良いのか」について、詳しく解説していきたいと思います。

「一次情報を探れない時」の手段

大きく分けて、手段は2つあります。下記にて解説してきます。

(1)質の高い二次情報を探る

まず一次情報の取得が困難な場合、質の高い二次情報を探るというのは、非常に有効な1つの手です。例えばAR(拡張現実、以下AR)に関する一次情報を取得しようとした際に、自分自身にかかる金銭的、あるいは時間的コストをペイできない場合、ARに関する権威を直接訪ねて、聞きたいことを質問する、ディベートする、あるいは彼らの過去の言動を参照する、これらの行為は効果的です。

一点気をつけなければならない点があります。「情報が正しいか否か」という点を、しっかりと取得者側が見極めなければならないという点です。例えば自分自身、ARに関する知識はほとんどありません。それでも質の高い情報にアクセスした場合、どのような情報コンタクトを試みるべきでしょうか。自分のオススメは、「誰が見てもはっきりとしている、その業界の第一人者であり、権威者」に情報的コンタクトを試みるという形です。

例えばARの世界的権威には、ジョン・ハンケ氏がいます。

そうです、あのIngressや、Pokémon GOはもちろん、Google Earthの実質的な生みの親である彼です。

実はジョン・ハンケ氏が来日した際、ナイアンティックの川島優志氏、スタジオジブリの鈴木敏夫氏、株式会社KADOKAWA取締役の川上量生氏の計四者間で、ポケモンGOリリース直前という最高のタイミングに対談をし、ARとAIが未来にもたらす影響、Google社内におけるAIによる業務効率化(語弊がないように言っておくと自社の業務ではなく世界中の業務効率化)について議論をしています。そしてその音声は、Podcastで無料で聞くことができます。

これらの内容はすでに数年前のものですが、当然数年程度で内容は色褪せません。情報が非常に正確である上、濃密な二次情報だからです。自分自身は当時、これをほぼリアルタイムで聞いていたので、当時のGoogle Adwords(現・Google 広告)の機械学習、AIに対する考え方を改めて考えさせられる、とても良いキッカケとなりました。自分の場合はその結果、一次情報と前述二次情報を掛け合わせて施策に取り組み、多少世間に比べて早い形で、Mugenに取りかかることも実現することができました。

今この瞬間の、現場でのトレンドなどといった、極めて表面的な情報は、もちろん凄腕のAR技術に精通したエンジニアに根掘り葉掘り聞いた方が正確ですし、それらはサービスを駆使し(ビザスクなど)、お手頃に可能です。しかし現場のことは現場のことでしかなく、それらはワールドワイドな最先端の情報ではありません。陳腐化も激しく、ヒアリングしている最中にもその手の情報は陳腐化し始めていると考えて差し支えないのです。なのでそれらの情報をヒアリングする際は、これらのことを念頭に置いておく必要性があります。

また一方BtoBの場合、場合によっては自分でサービスを利用する、商材を購入するといったことが困難です。その場合どうすべきか、直接顧客を紹介してもらい話をする席を設けてもらう、顧客インタビューなどの際に同席させてもらうと行った取り組みは非常に有効です。

この点は、世界へボカンの徳田さん@yukimeru0305 が詳しくTwitterで述べられていらっしゃいますので、興味がある方はご参照ください。

(2)信憑性の高い二次情報、三次情報を組み合わせる

次に信憑性の高い二次情報、三次情報を組み合わせるという手もあります。ただしこれも情報ソースの正確性を、情報収集者が進んでやらなければならず、正直めちゃくちゃ難易度が高いので、オススメできません。(ミスったら間違った情報に振り回されることになりますし手間暇を考えるとコスパ悪いです)

もし仮に実施するのであれば、なるべくネット情報ベースで思考しないとか、しっかりとした出版社の書籍の情報を参照するとか、そういった形で進めるような形になるかと思います。

最後に

色々と一次情報については過去にブログの方でも記載し、noteにも色々と書いてきましたが、おそらくこれが最後になるのではないかと思います。

実は自分自身が一次情報をするようになったきっかけは、数年前に、今でも尊敬している元上司と一緒に働いていた時によく雑談時に話していた、「お客さんのお客さん(エンドユーザー)とお酒飲みに行ったりしたいよね」「色々聞いてみたいよね」がベースにあり、それを実践したくなり、実践しはじめたというのが原体験にあったりします。下記のブログ記事は実際にそれを実施した時の内容をまとめた記事です。

最後に、もし仮に物理的に一次情報収集が困難なため一次情報収集ができずにこのnoteを読んでいるのであれば、それはそれで仕方がないことだとは思うのですが、単純に一度もトライしたことがないのであれば、ぜひ視野に入れていただければ幸いです。まず動けば、きっと変わるものもあるはずです。

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