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自己紹介

自己紹介をするにあたってこんな事を考えている。

「○○って優しいよね」
「○○ってマイペースだよね」
「○○って個性的だよね」
他人から出たこのセリフ。
言われた本人が、心の底から同意しているのをあまり見たことがない。

かくいう僕も補足をしたがる人だ。
優しい言葉をかけるのは、厳しい言葉で傷つけるのが怖いから。
マイペースに見えるけど、みんなのペースに合わせる事が多い。
個性的に見えるかもしれないけど、普通の事を普通にしているだけ。
など。
自分という人間が、完全には表現されきっていないと感じるため、補足を始めると分析している。

この現象の裏には「間違って伝わって欲しくない」という想いがあるだろう。特によく知った自分のこと。
全くつながりのない国の大統領が優しい、という話であれば「ふーん」ですむ。それがちょっと知った人になると「確かにねー」とか、「そうかなー」、と関心の度合いが上昇する。それが自分になると、やはり、誰よりも知っているはずの自分のことなので、執着心も湧く。

「保坂って優しいよね」
「ふーん」
「だってさ、消しゴムが落ちた時に真っ先に拾ってあげてたじゃん」
「ふーん」
「ありがとって言われても、そっけない態度をとる辺りが、もう優しいよ」
「ふーん」

なるほど。こういう会話がまかり通る二人がいるのだとしたら、是非長期間にわたってウォッチしてみたいものです。

、とまあ、脱線はさておき。
同様の理論が自分にも当てはまるのではなかろうか、というのが本記事の副題です。自分で自分を紹介しようとすると、「いや、でもさー」「そういう面もあるけど実はさ」「それは腹の空き具合にもよるんだよ」、と言ったことが繰り返され、なかなかまとまらない。それ故、自己紹介文を作ることには困難が伴い、苦手意識が強い人も一定数いるのではないかと分析している。
こう考えると、間違いのない事実、例えば出身地、住所、好きな物、今見ているドラマ、好きなアーティストなどが自己紹介の項目として採用されやすいのも腑に落ちる。

しかし、しかしだ。
「お話聞きます」というライフワークをするにあたり、誰かに話を聞いて欲しい人からすると、聞き手の人となり・性格・雰囲気は重要な情報ですよね。趣味や特技、よく見るTV番組、好きなタレントが箇条書きに並んでいるだけでは、この人に話を聞いて欲しいとまでは決めづらいもの。ましてや友人・知人でも話せないような話題ならなおのこと。
だから僕の人となりをお伝えしたい、と思っているのです。

ですが。
ここまで約1,000字の日本語を用いて、自己紹介は難しい、という事をお話してきたわけです。おそらく言葉を用いた表現力の高い方なら、紹介は既に完了している頃合い。ずばり、表現力が乏しいのであります。
こりゃもう、困った困った、小股の三助ですね。

ほら。

ただ、僕にも得意な表現方法、というのはありまして、うまく言い表せないのですが、匂いをお届けすると言ったらいいでしょうか。何か伝えたい想いが浮かぶと、実際にあったエピソードや創作したエピソードをサンプルとしてお見せする所があります。言葉で説明するのではなく、映像としてお届けし、想いをもやのまま受け取ってもらう。
ああ、そういう感じね、とその雰囲気を共有できた時、言葉では伝えきれない丸ごとをお届けできたのではないか、と思い、この伝え方をよく用いているように思います。

ですので、その形でここから自己紹介をさせて頂きます。
9つほど、僕をよく表している特徴的なシーンを紹介します。そのシーンを通して僕の人となりとその匂いを感じ取ってもらえれば嬉しいです。今1,500字。さっと始めましょう。

①洗濯
洗濯機に入れ残っているハンドタオルが2枚。
疲れてまで大量に干したくないので、次回に回します。

②料理
肉じゃがを作るときには、各食材の量のバランスを優先。冷蔵庫には「何に使えるか」というくらい少量の玉ねぎやニンジンが残っていることもしばしば。
これくらい一緒に入れちゃえば、と家族に言われても受け流します。

③思いやりの表現方法
家族にお疲れの人がいると「お茶でも飲む」と声をかける。

④プロポーズ
予定日を決めていたが、別の日にぽろっと言ってしまった。

⑤かっこよい人に憧れて
キャップ(帽子)をファッションに取り入れるようになりました。
お出かけにシルバーアクセサリーも欠かせません。
サンダルに靴下を合わせる緩さも、年齢に応じて採用中。

⑥育てる
観葉植物がたくさん。
葉の茂り、土の乾き具合、緑の濃さなどを観察しながら暮らす日々。
水を上げたり、葉を拭いたり、日の当たる場所に移動したり。
試行錯誤をしながら共に暮らす感じが性にあっている。

⑦時折たそがれたくて
車にて、景色の良い道をひたすら真っすぐ走る。
BGMはラジオDJにお任せ。

⑧本を閉じる
考えさせられる文章と出会うと、自分の中で整理を始めます。

⑨どうしようもなく
聞き手は望んでない事だろうけど、寝る直前に今日感じた深いテーマを語り始める。

ざっとこんな所でしょうか。この9つから何を感じるかはお任せです。
ただここまで来て振り返ると、文章の構成そのものが僕の特性をよく表しているように思えます。
自分にとって丁度良い形で、うまいこと社会と暮らしていく方法を模索する。
これを皆様にもおすそ分けするつもりで「スクーターズピットイン」を始めたようにも思います。一人一人のお話を聞けることが幸せで、その良さが活かされていくと嬉しい。だから多少押しつけがましくもありますが、お話聞きます、と顔を出してライフワークを始めたのだと思います。
皆さまによって丁度良い、心地よい人生になることを願って、挨拶を終わりにさせて頂きます。

小股の三助に笑った諸君、気楽にお話でもしましょうや。

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