不登校時代Ⅵ
高校1年生の3学期は、一日も登校できずに学年末のテストを受けに行っただけでした。
進級できるかどうか、担任の先生と校長との話し合いで、何とか進級することはできました。
ただ、進級してから教室での授業を受けなければ、単位も取れず落堕いになります。
高校生になると、年間1/3の登校と授業日数がなければいけません。
一日、一日を数えての登校となりました。
担任の先生は、3年間変わらず、クラス替えもなかったお陰で、随分お世話になりました。
電話での対応、登校できるような配慮は数知れず…
本当に周りの方々のお陰で無事に卒業することはできました。
卒業式では、中学のように一人だけの卒業式ではなく、クラスみんなで出席する卒業式に参加することができました。
式が終わり、クラスへ戻って、一人づつ担任の先生から卒業証書を手渡され、先生から
「よく卒業してくれました。ありがとう!」という言葉を娘にかけていただきました。
この日のことは、鮮明に覚えていて、思い出しただけで涙します。
卒業後に大学進学が決まっていたので、県内の私立大学へ進学しました。
入学式にも新たな気持ちで出席することができましたが、小学校時代に仲が良かった友達や顔見知りも多く、何とか最初のハードルはクリアしました。
講義が始まり、1回生の頃は、朝からの講義に間に合わなくて、単位を落としかけたこと数回。よいやく、1回生も無事に落第せずに進級することができました。
1回生の後期に入ると、友達も増え、学校生活がこんなに楽しいんだと言うことをよく、口にしてました。
学校ということで、小学校、中学校、高校と苦しみながらの登校生活。
行きたくないと思いながらも行かなければという気持ちの葛藤と共に過ごしてきた学生生活が嘘のようだと。
大学時代多くの友人の出会いもあり、小学校時代に慣れ親しんだ友人もいて、チアリーディング部に所属し、2回生からは部長として武を引っ張っていく責任を担うことができました。
不登校時代に朝も来てこない。今日も登校は無理か…
いつも、朝が来ることが恐怖で、どうしたら気持ちを楽にしてやれるか、このことばかりを考えて過ごしてきました。
大学3回生で全ての単位を取得し、4回生は、バイトや習い事、学校生活を楽しむことができました。
最終学歴が、楽しい学生生活を過ごすことができたことが、本当に一番嬉しいことであり、今まで娘に関わっていただいた方に感謝で一杯でした。
就職活動もすんなりと決まり、3回生の3月には内定をいただいてました。
就職生活は、また、少しいろいろありました。
次回へ綴ります…
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