ゲームは勝手に歩いて家へ来ない
教室をしていると、お母さま方から、よく「ゲーム」にまつわる心配事相談をされます。「うちの子、何時間もゲームばっかりしてるんです」とか「何回いってもやめません」とか、「宿題もしないで」とか・・・
そんな時、私がいつもお母さんたちに聞くことがあります。
「あなたは、子どもたちに、小さい頃からゲームよりも楽しい遊びを教えてきましたか?」
「自然の中で遊ぶ楽しさを共有しましたか?」
「釣りへ連れてって、と言われて、連れて行ってあげましたか?」
「キャンプに連れていきましたか?」
「星空を観察したり、畑を耕して作物を栽培したりしましたか?」
「カブトムシ飼いたい。オタマジャクシ飼いたい、と子どもが興味を持った時、一緒に飼いましたか?」
「トランプやカルタに興味を持って、『お父さん、一緒に神経衰弱しよう』って言われて『あとで』『また今度ね』って、子どもの好奇心の芽を無神経に摘み取りませんでしたか?」
「オセロや将棋のお相手を、子が飽きるまで、してあげましたか?」
「紙芝居を読んだり、絵本を読んだりしましたか?」
「読書の楽しさを伝えたり、本屋や図書館に行くことをルーティーンにしていましたか?」
「そもそも、自主性や克己心を重んじる子育てをしてきましたか?」
「親がゲームに興じて夜更かしをしたり、怠惰な生活をしている姿を見せてきませんでしたか?」
と。
ゲームは勝手に歩いて我が家に来ません。親が育てた子の姿。これに尽きるのです。「ゲームばっかりして困ります!」というお母さんは、自分の子育て力の無さを言いふらしているようなもんですよ。
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