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【北海道一人旅】二日目 函館→小樽

この日はほとんどを移動に費やす。
青春18きっぷを使い函館本線を北上。一日4本しかない長万部→小樽間(通称 山線)を経由する。

函館→新函館北斗

函館からそのまま長万部行きに乗ってもよかったのだが新函館北斗駅をじっくりと見たかったので、一本前のはこだてライナーに乗る。

733系1000番台「はこだてライナー」 この地区唯一の「電車」である

新函館北斗駅に到着。噂には聞いていたが駅の周りには本当に何もない。真新しい巨大な新幹線駅と周りの田園風景があまりにも不釣り合いで面白い。

新函館北斗駅。改札を隔てて平面で新幹線と在来線の乗り換えが可能。

新函館北斗→森→長万部

新函館北斗駅からはキハ40系の長万部行きに乗り込む。北海道といえばこれというポピュラーな車両ではあったが、新型気動車のH100形が北海道各地でも勢力を拡大し続けているため、これが乗りおさめになると思い、嚙み締めるように乗り込む。

キハ40系

途中の赤井川で特急の退避を行った。通過していったのはキハ281系。今年の9月で運用離脱が決まってしまった車両だ。
結局乗ることは叶わぬだろうが、最後に見納めることができてよかった。

キハ281系

森駅での9分停車を利用し、外へ。ここに来たからには絶対に買わねばならぬもの。全国的にも有名な駅弁となった森駅の「いかめし」を買うべく猛ダッシュ。
………楽勝だった。
駅のすぐ目の前にあるため、5分でも行けるかもしれない。

長万部ではなんと2時間待ち。それを利用し今度は長万部の有名な駅弁、かにめし本舗の「かにめし」を手に入れる。
店の隣には昔の車両を模した休憩スペースがあり、そこで「いかめし」と「かにめし」をいただくとする。
両方とも申し分ない美味しさだ。とくに「かにめし」は出来立てをすぐ隣で食べることができたため、とても美味しくいただくことができた。贅沢を極めすぎてむしろ怖いまである。

「いかめし」。小ぶりだがぎっしりともち米が詰まっており腹持ちは良い。
「かにめし」。温かいご飯とカニフレークの相性がたまらない

長万部→俱知安→小樽

長万部から小樽へは一日4本しか直通することができない。まさに難所だ。今回は俱知安で乗り換えるが小樽まで到達できる貴重な一本だ。
やってきたのはH100形。先述したキハ40系を次々と引退に追い込んでる新型気動車だ。しかしこの難所をなんとも軽快な走りで走り抜けてい行く様を目の当たりにするとこれも時代の流れだとあきらめるしかないようだ。

H100形

さて私はこの列車で座席を独占しゆったりとしたローカル線の旅を満喫する手はずだったのだが、まさかの大混雑でその目論見は崩れた。これまでずっと鉄道旅を続けてきたからこそわかることだが、「本数の少ない秘境路線」「18きっぷシーズン」「1両編成」といった条件が揃うとたちまちその列車は私のような鉄道オタクが集中する。
こうして座席争奪戦に敗れた私は1時間30分の立ちっぱなしが確定した。ただ俱知安からの列車が2両編成だったのが救いであった。

函館本線(山線) 二股駅

こうして何とか小樽に到着。
運河の美しい景色なども目の当たりにし、明日に備える。

小樽駅。所々に歴史を感じる渋い作りが見える。
小樽運河


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