賢者の言葉ティク・ナット・ハン
苦しみから学ぶ
苦しみを理解する力は、
慈悲と愛につながります。
理解、慈悲、愛なしに、幸福にはなれません。
苦しみを理解すれば、
もう誰かを責める事はなくなります。
慈悲深く、受け入れられるようになります。
苦しみは有意義なものです。
苦しみに対処する方法が分かっていれば、
そこから学ぶことができます。
しかし知らなければ、
苦しみの海に溺れてしまいかねません。
私たちの中には、もともと苦しみから逃れ、
快楽を追い求める傾向が備わっています。

自分の心に、「苦しみはとても役に立つこともあるんだよ」と教えてあげましょう。「苦しみの効用」についても語ることもできます。
苦しめばこそ、理解する力が増し、理解すればこそ、受け入れ、愛する力が増します。理解と愛なしには、どんな幸福もあり得ません。
苦しみと幸福は切っても切れない関係にあるのですから、苦しみを恐れるべきではありません。
人は苦しみから学べる、そのことを私たちはしっかりと知る必要があります。
苦しみをそっと優しく出し切っ抱きしめながら深く見つめ、そこから学びましょう。
苦しみの効用は現実的なものです。
「泥から蓮の花が生まれるように、幸福は苦しみから生まれる。苦しみ方さえ分かっているなら、苦しみはあって良い」
そうしたあり方に切り替えた瞬間から、
私たちはもうあまり苦しまなくなります。
苦悩から抜け出し、
幸福の蓮の花が開き始めます。
(ティク・ナット・ハン)
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