一時間半経過
新4年の西田航太です。
皆さんのお時間を少しだけいただきます。
では暫しお付き合いください。
今日も目を覚まし冷え切った廊下を歩いて朝食に向かう。
その朝食までの道で携帯を開きふと思う。
「あー皆んなそれぞれいろんな人生送ってるんだなあ」
そして携帯を閉じ朝食を取り始める。
大学に入って何度も想像した、サッカーをやっていなかったら立正にいなかったらどんな人生を生きていたのか。
そんなパラレルワールドの世界を想像しては面白くておかしくなった。
そもそも何故立正に今いるのか?
そんなことを時々ふと振り返る。
立正に入れたのは高校からの同期の小川が高校の県大会で目立ちに目立ちまくって立正から声がかりそこにしがみつくようにして立正の練習に参加してそのチャンスを掴み取り入学した。
正直凄くラッキーだったといえる。
ありがとう、大智。
そして現在15年目となるサッカー。
ここまでサッカーをずっとやっていれば嫌でも気付かされる。
自分より生まれ持った身長が高いやつ、足がめっちゃ速いやつ、そんな飛ぶ?ってやつ。
いや、本心で語るならば中学生の頃から薄々自分って客観的にみたらどんなレベルなのかは気付いてたのかもしれない。
そして大学に入り日本一を目指す組織にいる今、常日頃感じる。
大学までサッカーを続けている奴らは高校卒業時点でプロにはなれないという烙印は押されたものの基本的にチームの中心でやっていた奴が多い気がする。
一方自分の人生を振り返れば試合に出てスタジアムで日の目を浴びた時間は15年間のうち数年ほどになるだろう。
でもそんな試合に出れない時間が長かったのも紛れもなく自分に原因があって勝つための監督の必要なピースになれなかったからだ。
それでもサッカーから離れてこなかった。
サッカーとは何なのか、
組織とは何なのか、
追求すればするほどいろんな要素から成り立っていることに気付かされるし、やれることは全てを駆使して全力で常に勝利に向かう。
そんな事に気付かされ始めた15年目だ。
自分に能力が無いのはもうわかった。
けれどそんなことを他人と比較したところで現実は1ミリも変わらない。
何が他の人より良いとか悪いとかそんなことを語り合う時点でナンセンスだという事に気づくべきだ。
ならばどうしたら11人のうちの1人として自分らしくチームに与えられるのか?
どうしたらチームが掲げた目標により貢献できるのか?
そんな問いの先にあるものを求め今日も日々打ち込む。
そんな個人とチームを追求して結果を求める毎日が本当に楽しいし、幸せである。
もうすぐ4年生。
世間の同世代は皆んな就活をしている。
俺もしている。
そこで皆んなが口を揃えて言う。
将来は◯◯がしたい。
御社に入ったら◯◯みたいになれる。
凄く大事なことだと思う。
しかし同時に今に嘆いて、自分を装い、未来の妄想を膨らませる人が多すぎないかな。
未来を追い続けて一生が終わるのなんてごめんだ。
社会人になれば今度は
週末の為に?
子供ができたら?
安定して自由になったら?
もういいよ。
そんな週に1回、年に数回の為に毎日を犠牲にできるほどおれの人生は長く無い。
幸せの為に頑張るのではなくて、幸せで居続ける為に、幸せを体現する為に、毎日を全力で頑張る。
そして自分が幸せであり続けた先で、誰かの心をサッカーを通じて動かしたり、時には振り返れば自己成長したりしている。
別にサークルでサッカーしてる奴より毎日頑張ってるとか体育会だから他の人よりなんてことを言うつもりはない。
人には人の幸せがある。
おれはただただ毎日ピッチで起きる問題とかチームが勝てる為のピッチ内外取り組みに熱狂して幸せのど真ん中を走り続ける。
ここに価値を感じる。
きっとここでいう幸せとはお世間的によくある酒を夜通し飲んだり、カラオケで騒いだり、Netflixを見たり?
そんな幸せとは少しかけ離れている。(そういった時に感じる幸せもたまには楽しいし好きです)
毎週火曜には吐きそうになりながら走ったり、時に仲間と意見が合わずぶつかり合ったり、頭が痛くなるほどチームのことを考えたり。
側からみれば大変だねってそう思われるかもしれない。
けどおれたちは知っている。
あの歓喜の為なら、あの瞬間の為なら、そんな苦しく、辛いことすらも愛せてそんな日々が幸せだということを。
だから今日も走り続けるし、求め合う。
そして勝って幸せを体現する。
そうだ、ここでタイトルについても触れないと意味が分からないと思う。
「1時間30分が経過」
おれ自身の大学サッカーを2時間の映画で例えるならば大学4年がスタートするこの瞬間1時間30分が経過したことになる。
1年生が終わり30分経過。
映画も始まったばっかりで正直よく分からない。
面白いんかなこの映画は、、、
なんて手探りで進む。
2年生で1時間が経過。
だいたい登場人物も全員出てきた。
こんな感じか!とどんな映画なのか分かってきた気がする。
後に映画が終わった時あのシーンが大事だったのね!なんてことも起きたり。
3年生の終わりで1時間半が経過。
1時間から1時間半にかけて怒涛に時が進んでいく。
そのくらい感情が揺さぶられ喜怒哀楽の激しい濃い時間帯となる。
主人公も大きな壁にぶち当たりながら成長していく。
そしてラスト一年。ラスト30分。
まだ正直台本は白紙の状態にある、どんな結末にしてもいい。
誰かに頼まれたエンドロールの幕閉めも、狙った最後もいらない。
全力で今日一日というものにぶつかって頑張る。
その先にあるものが全てだ。
時には地べたに這いつくばってでも、部格好でも成し遂げなくてはいけない。
それをこの一年で表現する。
だからラスト30分超面白くなるから見といてね。
最後に
21年間愛を与え続けてくれた家族。大好きです。
自分が進路選択で悩み腐りかけていた時手を差し伸べてくれた高校のキーパーコーチ。
そして共に戦う立正の仲間たち。
他にも沢山の自分と関わってくれた人たちへ、
感謝してもしきれない想いを時には言葉で時にはピッチで表現していきたいと思う。
今年の立正大学に期待してもらっても後悔させない自信がある。
立正らしく最後に笑顔で笑い合おう。
ラスト1年本気で、過去でも未来でもない今を全力で生きよう。
希望しかない!!
最後までお読み頂きありがとうございました。
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