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起業レベルの違いは重要ではない。やるかやらないかが大事。#246

創業支援をしていると
「起業」
という言葉に対して、いろんな想いをみんな抱いているのだと感じます。

いわゆるメディアで取り上げられているような世界レベルであったり、IPOするレベルのものを
「起業」
ととらえている人。

すると、例えば、友人が小さい事業を立ち上げているのを見て
「そんなの起業とは言わないんじゃない?」
と言ったりする。

また、
「自分には起業なんて無理」
とか言ったりする人もいる。


なお、かつて僕は、前職のコンサルティング会社時代に、大手外食チェーンと地方銀行3行とのジョイントベンチャーの立ち上げに関わったことがあります。

この最初から大手資本が入り、資本金も事業規模も数千万レベルの事業の立ち上げ。
新規事業を複数の企業でジョインして別会社で立ち上げる。

これも起業スタイルのひとつ。


その後、僕自身がコンサルタントとして独立。
個人事業主であればフリーランス。

でも、当初から対法人ビジネスを想定したので、法人として登記。
いわゆる
「ひとり社長」
としてのスタート。


僕自身
「さて、これは独立ではあるけど、起業なのだろうか?」
と考えたことがある。


また起業は
「実業を成すコト」
であり、コンサルティングという相談業で独立することは
「起業」
ではないのかとか。


そんな想いを抱きながら創業支援事業として、自社主催の講座や経営塾、コンサルティングを実施。
数年前からはTOKYO創業ステーションでセミナーを行い、昨年からはプランコンサルタントも委託し事業計画書づくりを支援。

ここに来る人たちで1割は、最初から海外展開を考えたりIPOを目指す人たちもいるけど、後の9割は、僕と同じようなひとり社長であったり、立ち上げ時は数名の小規模事業者です。


そんな活動を通して、今僕の中では、ひとり社長や数名の仲間と立ち上げる事業も立派な
「起業」
だと考えるようになりました。


そして、それが「実業」ではなく「コンサルティング」などの相談業であっても同じ。


なぜなら、言葉通りで「生業」を「起こす」のが「起業」だから。


そして、何よりも大事なことは、きちんとそこにお客さんがいるというコト。
別の言い方をすれば、その商品やサービスを必要としている人がいるというコト。


事業としては、この顧客数を増やし、売上と利益を持続的に増やしていく必要があるのだけど
「価値」
で考えた場合に、極論
「たった1人の人であっても、困っていることや課題を解決し、よりよい未来を手にする手助け」
が出来ることってとても素晴らしいことなのだと思う。


だから、僕は、目の前に来た人が、グローバルな展開やIPOを目指したりする人であろうが、こんな人の役立ちたいということでチャレンジしようとしている人であろうが、変わらずその意志と想いを尊重する。


自ら勇気ある一歩を踏み出した人たちは尊い存在です。

もし
「起業」
という言葉にとらわれ、モヤモヤしたり、迷ったりしている人がいたら、ぜひ、まずはそこから一歩を踏み出して見て欲しい。


ただ、今、会社員などで収入がある人は
「準備」
だけはしてください。

会社を辞めた瞬間に、収入がなくなります。


想いだけでは売上につながらないことが多い。

だから、ある程度、提供する商品やサービスを購入したいというお客さんがいることの確認や、そのお客さんが手に出来る価値を
「商品やサービス」
という形にすることはしてくださいね。


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