見出し画像

プロジェクト紹介 Vol144:総合電機メーカー様向けのデジタルソリューション事業拡大推進支援

こんにちは!
ライズ・コンサルティング・グループ広報担当です。

今回は、総合電機メーカー様向けのデジタルソリューション事業拡大推進支援についてご紹介いたします。
当プロジェクトを推進しました弊社のシニアマネージャーが執筆させていただきました。

■プロジェクトの背景
クライアントは日本を代表する総合電機メーカーです。同社はこれまでコンシューマー向けの電気機器やインフラ等、多岐に渡るモノづくりを手掛けてこられましたが、近年は同モノづくりの事業を通じて培ったプロダクト自体やOT(Operational Technology: 製品/設備/インフラ等を制御/運用する技術)に関する知識にITを組み合わせた”クライアントならでは”のデジタルソリューション事業の推進に注力されています。
今回、同ソリューション事業の更なる成長のため、新たなソリューションの創出を促進するためのしくみ/ルールの策定と、個別テーマの事業化推進そのものを並行してご支援させていただくことになりました。

■クライアントの課題に対してどういう想いを感じたか?
日本の産業全体にとって製造業はまさに屋台骨であり、経済成長を支えてきた立役者ですが、一方で昨今はアジア圏を始めとする新興国との競争の中で「世界に対して改めてどんなバリューを出していくか?」「どう差別化していくか?」を常に問われている産業分野でもあります。
その中で、クライアントの進める「これまでのモノづくりの知見を活用したデジタルソリューションのサービス化」は、まさにProduce Next=日本の再生のために次の未来を創造する、という経営理念に合致したテーマであり、ライズ・コンサルティング・グループに参画したからこそ体験できるチャレンジの場に身の奮い立つ想いがしました。

■RISEのアプローチ
上記の「新たなソリューションの創出を促進するためのしくみ/ルール策定支援」と「個別テーマの事業化推進支援」では、それぞれの案件の特性に合わせて異なったアプローチを取りました。

新たなソリューションの創出を促進するためのしくみ/ルール策定支援
・弊社側で最初にあるべきしくみ/ルールの案を作成
・クライアント、他のコンサルティングファームメンバーとワンチームで分け隔てなく議論を重ね、ブラッシュアップ
・新たなしくみ/ルールを実際の事業の場へトライアル適用、課題と改善点を抽出
・同改善点を反映したしくみ/ルールを文書化、加えて同しくみ/ルールを運用していく上で必要なフレームワークやデータベースを合わせて整備

個別テーマの事業化推進支援
・数十件あるテーマそれぞれの企画書を読み解き、事業推進上の課題/懸念事項を抽出
・毎月各テーマから上がってくる月次報告内容を分析、ビジネス推進上/開発投資上の問題点を洗い出し、事務局側へアラート
Hands on Styleで各テーマの担当者へのヒアリング/ディスカッションを実施、担当者の想いや課題感を直接伺ってサポート案を策定
・同サポート案を元に、個別テーマひとつひとつに合わせたScopelessの支援を実施(※現在準備中)

■何が大変だったか?そのときどういう想いで働いていたか?
日本を代表する大企業だからこその苦労が大きく分けて3つありました。

一つ目は「組織の壁」です。
今回のプロジェクトには、クライアント社内だけでも事務局、個別ソリューションの事業化を進める事業部の担当者/営業/SE、サポート部門と多くの組織が参画しており、そこに協創のパートナー企業やエンドユーザー、私たちコンサルタントといった外部プレーヤーまで加えると、数えきれないほどのステークホルダーが存在しています。
組織間の利害がぶつかることは日常茶飯事で、ひとつの提案で全員が満足することは残念ながら皆無です。Hands on Styleで個別に議論を重ねながら、少しずつ「三方よし」となる仕組みを探っていきました。

二つ目は「事業の多様性」です。
クライアントが推進中の数十件のデジタルソリューションテーマは、それぞれ多岐に渡る同社の事業に根付いているため、その内容も百花繚乱です。そんな各テーマの事業性の評価と課題抽出を行うためには、国内のありとあらゆる産業分野の業界構造や動向をキャッチアップする必要がありました。当然大変ではありますが、同時に貴重な学びの場をいただいたと思っています。

最後の三つ目は「先進性」です。
先進的なプロジェクトであるからこそ、調査をすればそこに他社の先行事例=正解が落ちているということはなく、ほぼ全てテイラーメイドでクライアントへ提案していく必要がありました。こういったScopelessなタスクにも対応できるのが、弊社の強みかと思います。

上記のとおり幾多の苦労はありますが、いまは(コンサルタントとしてのプロフェッショナリズムと客観性は失わないようにしつつも)クライアントの一社員であるかのように、常に一人称で「自社をよくするためにどうするか」という気持ちで課題に取り組んでいます。クライアントにもその想いは伝わっていて、グループ外である私たちライズ・コンサルティング・グループのメンバーに分け隔てなく接していただき、わざわざ「ライズさん」と呼ばれる機会もなくなっています。

■プロジェクト成果
プロジェクトを便宜上複数のフェーズに分け、フェーズごとに成果をまとめて区切りを付けていますが、基本的に今回ご紹介したプロジェクトは現在も継続しています。
近年中に事業全体を大きくスケールアップさせるため、引き続きクライアントとスクラムを組みながら、ライズ・コンサルティング・グループならではの本質を捉えた価値提供を続けていきたいと考えております。

また、今回ご紹介したプロジェクトに限らず、ライズ・コンサルティング・グループではProduce Nextの理念のもと、日本の製造業の事業変革や新事業創出について多くの支援をさせていただいております。昨今のトレンドである製造業のDX(デジタルトランスフォーメーション)や、カーボンニュートラル実現に向けた取り組みについても積極的に進めておりますので、もしお困りの方はぜひ一度お声がけいただけると幸いです。

みんなにも読んでほしいですか?

オススメした記事はフォロワーのタイムラインに表示されます!

最後まで記事を読んでいただきありがとうございます。 ライズ・コンサルティング・グループへご興味をお持ちいただけましたら、下記ボタンをクリックしてお気軽にご応募ください。