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「やる気スイッチ」を入れるには?

大学院生になって半年が経った。

会社を辞めて、意気揚々と新しい学生生活に心を踊らせていた私に襲いかかってきたのは「新型ウイルス」という想像もしていなかった現実。本来であれば入学式やオリエンテーションなど新入生らしい行事から始まるはずだったのに、入学式は中止、オリエンテーションだけでなく授業も全てオンラインという信じられない門出となった。

それでも春学期は、会社を辞めてまで学びたかったことが学べている毎日に喜びを感じていて、想像していた学生生活とはほど遠くても、なんとかモチベーションを保ちながら日々勉学に勤しんでいた。

大学院の教授たちは、なんとか教育の質を落とすまいと必死に授業をしてくれていて、それが本当に心の救いだったように思う。


でも、前期の授業をやりきって、長い長い夏休みを迎えたあたりから、私のモチベーションはみるみる下がっていってしまった。5月病ならぬ7月病というべきだろうか。

その気だるさをズルズルと引きずってしまった私は、11月に入ってもまだ、なんとなくモチベーションが上がらない日々を送っていた。そんなとき、言われたとあるひと言が胸にぐさりと刺さったのである。

「これからどうしたいの?」

そう。まさに私が今、はっきりと答えられない質問。
一番痛いところをつかれてしまった。
そして私のモチベーションが上がらない理由も、そこにあったのだ。

端的にいうと、目標を見失ってしまった。

昨年は「大学院合格」という明確な目標を持ち、ひたすらその目標に向かって走ってきた。そして入学してからは、コロナ禍という非常事態の中で始まった大学院の授業についていくのが必死で、がむしゃらに毎日課題をこなす日々だった。だから目標なんてなくても、目の前のことで必死だった。

でも夏休みになって、その緊張の糸がプツンときれてしまった。
そこで初めて、次の目標を見失っていることに気がついたのである。

もちろん会社を辞めて大学院に進学したくらいだから、意欲は相当高かったはずだ。やりたいことも沢山ある。やるべきことも沢山ある。

ただ残念ながら、今の私には卒業後の明確な目標がない。

例えば、〇〇の仕事に就きたい!とか研究を続けたい!とか確固たる気持ちで思えていればいいのだけれど、今思い浮かぶのはどれも漠然と「できたらいいかもな〜」くらいの気持ちなのだ。

私は、将来の夢とか目標とか、別になくても良いと思っている。

でもあったら、どれだけ世界が変わるかも知っている。
どれだけエネルギーが湧いてくるか、知っている。

だから今の自分の状態にモヤモヤしてしまうのかもしれない。
夢や目標がはっきりとしたら、もっともっと毎日が充実するのにって。


ということで、改めて自分の将来を見つめ直してみることにした。

これまで仕事や課題の忙しさにかまけて自分と向き合う時間を作ってこなかったのだが、ここ数日はなるべく研究とは関係ない本を読んだり、自己分析をしてみたり(これはまた別の記事で)心の声を聞くようにしている。

そのおかげか、少しずつ前向きな気持ちになって、モチベーションもアップしているみたいだ。

まだ明確な目標を設定するまでには至っていないけれど、もがきながらちょっとずつ見えてきたら良いなと思っている。

また明日から頑張ろう。
未来の自分が笑顔でいる姿を想像しながら。


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