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大学を卒業しました

先月の1日から社会人になりました。

16年間の学生生活を経てできあがった梨沙として、ピッカピカの社会人1年生!!です。

3月のギリギリまでひじょーに学生を謳歌していた結果、特に何の振り返りもせずバタバタと社会人になりました。

「学生生活の学びを振り返る!」というtodoを放置し続けて1ヶ月。
新しいコミュニティで新しい評価軸と常識に触れ、ちょうど大学生の振り返りが勝手に進んだので、いいタイミングやないか!と思い振り返りのnoteです。

もしよければお付き合いくださいませ🙌

大学4年間の写ルンですを挿し込んで行きます 
2022.3 @父母ヶ浜



入った会社でのとある機会で「梨沙ってどんな人か一言で伝えてみて」言われ、噛み付くように答えたのは「自分にベクトルが向いている人」。

そんな感じで、きっと私は、もともと自分の外の世界に対してあまり興味がない。

だから高校時代、母には「大学行く意味あるの?」と疑問視されていました。
学問する対象持ってんか?という大変厳しい疑問を持たれていた訳ですが、その意味をきちんと理解したのも大学生になってから。
わかったときに思いました、母こええ。

ただ、その疑問を半ば無視して大学に行ったことにきちんと意味はあったようで。

世界に対して知らないという自認、知るという行為や知っているという状態の面白さ、それによって梨沙という人間ができあがっていく楽しさ、それらひっくるめたものの先にある新しい世界の美しさや苦々しさ。

大学生で得たものの多くは、これらに集約されるんかなぁと思います。

ということで、大事そうな4つのポイントから振り返りをしていきます。
書いてみたらえらいボリュームに差ができましたが気にせずレッツゴ。

 

1. アイセック

2019.12 @Colorful 


アイセックは、若者のリーダーシップを信じ世界の平和と人々の可能性発揮を目指す学生NPO法人で、私が4年間で1番時間や自分を注いだものです。

私はここで、世界や人に対峙することの難しさと、私自身が大して優秀でも誠実でもないことを知りました。
それでも、世界に対峙することを諦めたくない気持ちも、改めて自分に対して持つ期待も、ここで得ました。


ざっくり活動内容


大学1年生の4月「成長したい!」という動機で入会し、
「日本の移民問題に海外インターンシップの運営を通じて取り組む」という活動から始めました。

社会課題なるものを、初めて「自分が解決しようとするもの」と捉え、文字通り試行錯誤し走り回った2年間でした。
その活動の過程で、社会規模の課題も誰か一人の言動も、想像しきれないほどの事実や背景を隠し持っていることを知りました。

未達に終わった目標、怠惰が招いた結果、傷つけた人。
成長した自分でもう一度挑みたいような、もう二度としたくないような。
仲間に恵まれ「自分の目標がチームの目標になる」ことがこの上なく幸せであることを教えてもらいました。
一方で、「社会課題」という問題の大きさや繊細さに接し、自分の見栄っ張りで怠惰な性格や、誠実さを諦める弱さを痛感しました。

2年生の最後、コロナギリギリで過ごしたベトナムでの最高な5週間を挟んで、アイセック活動後半戦。

プレイヤーから一気にマネージャーへ、そしてコロナ禍へ突入した後半では、社会の大きな変化に伴い、組織もどんどんと変わっていきました。
「コロナ前」と「コロナ禍」での違いに辟易したり戸惑ったりしつつ、どんどんわからなくなる自分たちの「良い」を同期や後輩と追求した2年間。
人としての振る舞いや言動が変化し、自分のリーダー像が少し確立された時間だったのかなと思います。

「幸せに生きようとすること」を教えてもらったベトナムでのインターン
2020.3 @ハノイ


振り返り

アイセック以外にも色々なことをしたけれど、それを吸収する土台やそもそものモチベーションなど、自分自身の大きな部分は、アイセックを通じて作っていったなと思います。

自分の弱いところも強いところも知った上で、
改めて自分に、世界に対峙し続けること、器の広い人間になることという期待をかけて、4年間の締めとします。

2. 人との出会い

様々な人との出会いの中で自分の考えが変わった旅
2019.6 @ルーヴル美術館


4年間で、様々な人と出会いました。

学歴も経歴も人種も国籍も思想も様々。
ただただみんな何かにものすごく長けていました。

世界や社会や人間のあり方に疑問を持ち、学習し、探究し、思考し、実践を続ける人。

生き方を模索し、悩んで葛藤しながらも進む過程で武器を増やし、人の心を動かし、お金を動かし、何かを達成していく人。

人に優しくすることに疑問を持たず、素直な心で愛を、幸せをくれる人。まっすぐに慕ってくれる人。

知らないことがこの世には溢れていて、知っている人にだけ共有できる世界がある。
大学なんて大それたものに行った割に、私は本当に何も知らない。
知らなけれらば、日々起こる何かに対して持論さえ持てないし、優しさや愛情の渡し方さえわからずむやみに人を傷つけ、自分も大切な人も守れない。

出会った一人一人の生き方や、くれる言葉が私の次の指標になって、私が腹を括るきっかけになって、私を作り上げてくれました。

縁は繋がなければ繋がらない。
これからも。

3.授業や本や映画

映画みたい、?
2022.3 @神戸


不思議な名前の学部・学科に所属し、色々な授業を受けました。
世界の歴史や政治・経済から、文学・絵画などの芸術、翻訳に認知言語学、そして最後は修辞学で卒業論文を書きました。

世界・人間の現象に「どうして?」を考え続け、そこから「どうしたら?」を探究する。
「学問すること」とは何かが少しずつわかり始めたのが3年の後半くらいだったので、無駄にしてしまった授業や機会も数多くあります。
もっと勉強しておけばよかった、と、これまでの先輩方のアドバイスを素直に実践しなかったことを、同じ言葉で反省しています。

ただ、私の興味の持ち方が、授業・学問ファーストではないことには気づきました。
映画や小説、旅、出会いを通じて触れたものから興味を持ち始め、授業を受ける姿勢が変わったり、その分野の学問書を読んでみたり、という順番が多かったです。それに気づいてから、社会系の映画を観ることや、海外の文学を読むことも増えました。

実際に触れて、感情が動いて、知識を増やして、世界が広がって、自分が豊かになって、また次へ。
今後も続けていきたいと思います。

映画についてはもしよければこちらフォローください。
@blaoue /Filmmarks


4.考えること

喫煙三銃士
2021.6 @神戸


私のこの考える癖、これ個性らしいです。
あとは考えたことを知られることにあんまり躊躇しないことも。
RADの影響が大きそうです。

大学4年間も考えに考え続けました。
考えるための言葉や出来事が盛りだくさんの環境で、何かにつけてたくさんのことを考えました。
そうしてるうちに、一人で悩み寝れない夜が、誰かを傷つけることが、少しずつ減っていったように思います。

実は社会人1ヶ月目は無意味なネガティブ思考を繰り返しててダッサとなる瞬間も多々あったのでまだまだですが。

成長は螺旋階段状、前と同じところを通っているようで、きっと少しずつ良い方向に向かっているはず。


さいご


2021.8 @四万十川

世界に対して知らないという自認、知るという行為や知っているという状態の面白さ、それによって梨沙という人間ができあがっていく楽しさ、それらひっくるめたものの先にある新しい世界の美しさや苦々しさ。

大学の4年間、これらを学んで今どうしようとしているか、が最後の話です。

◎「好ましいか好ましくないか」「好きか嫌いか」を大事にする

どストレートで社会人になった私、なかなかこれまでの評価軸を捨てられません。
「正しいか間違っているか」を必死に吟味し、正解を一発目で引き当てたがる。
けれど、世界は知らないことで溢れていて、1つ事実が明らかになれば、正解も不正解も反転する可能性を孕んでいる、というのが4年間の気づき。

だからこそ、「正しいか間違っているか」なんて攻撃的で危うい言葉とは距離を置いて、そのリスクも含めて「好ましいか好ましくないか」「好きか嫌いか」の判断軸を育成中です。

◎器の広い人間になること

「器の広い人になりたいけれど、"期待してないからなんでも許せる人"は私の性に合わない気がする」
と言った私に「何回でも期待するっていう器の広さなんじゃない」と言ってもらってから、これが私の目指す先です。

何回でも本気になって、信じて、期待して、愛して、無理で傷ついたとしても心をすり減らして次の人に渡すものを減らすんじゃなくて、傷ついた分豊かになった心で、また本気で誰かや何かに気持ちを注げる人に。
そんな器の広さを。

◎世界を知ろうとすることをやめないこと

相変わらず素で世界に興味津々にはなれないので、努力を重ねていく所存です。人、本、映画、新聞(New!)、出逢いに貪欲に、意識的に知っていきたいと思います。

◎社会に対峙し続けること

社会に、世界に、対峙し続けること。
誰かの苦しみを、自分が解決する!と動ける大人であること。

先輩がもっとかっこいい言葉をつけてくれてるのですが、目標自体踏ん張ってるような目標なので、そして私はこういうことについて無言の方が実行すると最近気づいたので、これくらいにしておきます。

日向ぼっこ
2022.2 @和歌山


大人になりたくないな〜
という言葉の方がまだしっくりくる私は、きっと大人になった自覚が足りないのでしょう。
成人の時は「大人になるのは社会人になったら!」と粘っていたのですが、そろそろ粘る要素がなくなってきてしまった、ああ。


学生16年、大学4年、とうとう社会に参加しました。
企業で働く1人という立場から、私はこの社会・世界でどうやって生きていくんでしょうか。どのように社会・世界に関わっていくんでしょうか。



お楽しみに。また書きます。


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