見出し画像

ひどい演技

私にとっての日常はいつなんだろうと思う。普段生活している時のわたし、特に職場や演劇の場で何か話をしなくてはならない時などは演技をしながら生きてるのだろうかと思い返す。恋愛や結婚将来について質問された時は大抵嘘をついている、演技をしている。歩いている時は、物や景色を見ている。

新宿、ピカピカ光るライトの中、視線が交差する中、ジントニックを飲みながら、これが本当のわたしだ、とどこかで思えた瞬間があって、すべての演技から開放されるような気持ちになったのを覚えている。場っていいなって思えた瞬間。ここでは演技をしなくていいのだと思えるシェルターのような。リナサワヤマがコミュニティーについての歌を歌っているけれど、あなたはありのままでいいのよ、って。コミュニティーの先輩たちの話を聞いたり、ここではありのままでいいんだってどこかで思えた瞬間。
本の中の世界もそうかもしれない。読んでいるときの私は演技をしていない。他者と対話しながら読み進めている。

演技とは、私を偽ることなのだろうか。私の上にあげたような演技が必要となる瞬間はとてもとてもひどい演技をしている気がする。

演劇作品をつくっています。ここでは思考を硬い言葉で書いたり、日記を書いたりしています。サポートをいただけますと、日頃の活動の励みになります。宮崎が楽しく生きられます。