「昇進」してみて思っていたのと違う、と疲れ果てた方たちに贈るエール

会社のため、家族のため、そして自分のために一生懸命に純粋に、楽しく働き、やりがいを感じる中で、「これが自分の道だ」と思える方もたくさんいらっしゃると思います。

そうした方々の頑張る姿が評価されて、「出世」「昇進」によって肩書がついたときって、「やった!!」という報われた気持ちに包まれます。私にもそういう経験があります。

今回は、そうした「報われた」方が疲れ果て、絶望に向かってしまっているケースについて、私が話したいことを書き綴ってみます。

似た境遇の方も意外に多いのかも・・・?と思ったりもしますね。

・・・

今朝、友人からラインがあったのですが、「昨日旦那と食事行ったときに、同僚の方の話になったのよ」というところから始まりました。

その同僚の方は、一般社員時代には非常にポジティブな方で、面白いことを言ってまわりを楽しませつつ、まじめな仕事ぶりでまわりからの信頼のある方だったそうです。

最近、その仕事ぶりが会社に認められて、管理職に昇格したそうです。

家のローンもあり、お子さんも小さいとのことなので、この昇格は自分自身の気持ちが報われただけでなく、収入面でもきっと安心を得ることができたと思います。

自分自身の道を信じて進んだ結果なので、喜びもひとしおだっただろう・・と想像できます。

ところが・・・

そこから友人のラインが続きます。

「最近は同僚の方がネガティブなことしか言わなくなったのよ、って旦那が言うねん。疲れ切ってるねんて。だから二人で心配やなあ~って。」

私「・・・それって、体力的?精神的?両方かな??」

友人「精神的のほうみたいやわ。上からめちゃ言われるねんて。」「もっとあれせーや、これせんかい、と。」「ご機嫌取りに北新地で接待のつき合いもあってうんざりらしいわ。」

私「あーそういうのあるよなあ・・・」

友人「ほかにもショックやったんが、下が頑張って一生懸命に稼いでるのに、上の奴ら経費の遣い方むちゃくちゃ・・・」「公私混同やし遣う額もおっきいし・・・」

私「日本の縮図やなソレ・・・」

友人「現場で一般社員やったときは生き生き輝いてはったらしいけど、昇進してみて『思ってたのと違う』ってなったらしいわ。」

・・・というわけで、昇進して視野が拡がったことで、見えてくる景色が変わってきたときに、「見たくなかった汚い世界」「知ってはいけない知らない世界(笑)」が見えてしまったことで、ショックを受けてしまったようです。

自分がまじめに信じて頑張ってきた道を踏みにじられたような、否定されたような、今まで何してきたんや俺、今まで頑張ってきたことはなんやったんや・・・

こんな気持ちになっただろうことは、想像に難くありません。

気持ちのやり場がなくて、ネガティブな言葉を吐き出したくなるのももっともだろうと思います。

根がまじめで、純粋だからこそ、余計にその反動は強いと思います。

何もかもがイヤになっているかもしれません。

人生の意味を見失ったかもしれません。

人生に意味なんかない・・・そう思ったかもしれません。

・・・そんなあなたに、読んでほしいことがあります。

・・・

「これまでの人生の全ては、これから踏み出す人生の一歩目のためにある」

現実は残酷で、汚い一面が確かにあります。知らなかった現実の一面に触れて、生きてきた意味を見失う経験は辛く、心が痛いものです。

そして、実は・・・

その経験そのものが、「生きる道につながる」考え方があるのです。

その考え方は人それぞれ、千差万別ですが・・・

私が伝えたいのは、「その経験で得た見える景色や受けた苦しみ」を、ほかの誰かがポジティブになれるために、自分なりに考えて周りの人に伝えていく、という役割がある、ということです。

その伝える相手は、同じように苦しむ同僚かもしれないですし、あるいは、大切なお子さんなのかもしれません。

あなたが受けた苦しみを言葉にすることで、「救われる誰かがいるかもしれない」ということです。

それを伝えることこそがあなたのこれから踏み出す人生の一歩目になる、という考え方です。

それは、あなたが天から与えられた、本当の人生の役割かもしれません。そう考えることで、これまでの人生の全てに意味をもたせることができますね。

そして、これからの人生の全てにも意味を・・・。

これが私の考え方です。

人生経験は捉え方や視点を変えると、いくらでもポジティブにもネガティブにも変えることができます。

私には肩書はありませんが、肩書の人生をあえて捨てたことで、お坊さんの思考の道を独学で切り拓いていく面白さのようなものと、伝える楽しさを手に入れることができました。

知ってくれた方が立ち直ることが何より自分にとっての嬉しさになる感覚、これはやった者にしかわからないかもですね。

これも自分の道なんです。

「○○研究所」みたいなのを作って展開してみようかな・・・とか、自由な発想で妄想するのも楽しいです。(笑)

だから、今抱えている絶望をエサに、ポジティブな自分を取り戻すためにぜひとも頑張ってほしい気持ちです。






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