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AV女優人生・第二章スタート


この度、宍戸里帆はMOODYZ専属を離れ、企画単体女優として活動させていただく事になりました!

事の経緯をお話しする前に、まずはデビューから今日まで、宍戸里帆としての活動のフィールドを用意してくださったMOODYZさんに感謝を申し上げたいです。
あの日、緊張の面持ちで望んだメーカー面接、デビュー作の撮影以来、自分が専属女優としてここまで活躍する事が出来たのは、間違いなくMOODYZというメーカーでデビューさせていただいた日々があったからこそ。
専属女優でいたこの3年近く、AV女優としての基礎は勿論、貴重な知識や経験を得る事が出来ました。
そして今回このような結論に至ったのも、間違いなく専属女優としての活動期間があったからこそです。
この期間に経験した楽しさも、不安も、違和感も、渇望も、その全てが次の新たなステップへの糧になっている事を、撮影を重ねる度、身体を重ねる度、肌のあたたかみ、あらゆる欲と剥き出しの生が交差する日々の中でまざまざと感じています。
ここまで宍戸里帆に関わり、育ててくださった皆さん、本当にありがとうございました!

その上で、私が単体女優を離れ、企画単体女優として活動していく事を選んだ理由をお話させてください。



理由はいくつかあるのですが、ざっくり言えば
もっとAVのお仕事をたくさんしたい!!!
からです。
(以前noteでも吐露した事もあるのですが)正直なところ、専属女優としての在り方・働き方にはデビュー当時から何度も悩む事がありました。
メーカー専属でいる限り、AVの撮影は月に一本で、所属しているメーカーからしか作品を出すことが出来ません。
たまにVRや共演モノがあるイレギュラーな月もありますが、それも年に数回あるかどうか。
そんな月一の作品撮りも、内容が徐々に偏ってきたり、メーカー専属のイメージ上、中々実現し得ない企画もありました。
ただ、私は大学に通いながらAV女優としてデビューしたので、単体女優の仕事ペースでなければ学業と仕事の両立はおろか、卒業も危うかったと思います。
大学も無事卒業し、特に就職もせずAV一本で頑張ろうと決めた頃には、MOODYZでの月一本の撮影だけでは物足りないなと思うようになっていました。
もちろん、AV以外にも色々なお仕事をさせていただいて、そこそこ忙しい日々を送ってはいました。
それでも私は「AVのお仕事をしたい」という想いだけでこの業界に入った身なので、他の仕事でスケジュールを埋め尽くしたところで心は全く満たされていない事に気づきました。
マネージャーさんはよく「AV以外でどんな仕事をしてみたい?」と聞いてくれるけど、何度考えてもAV以外にしたい事なんて特に無くて、その度に「AVが出来ればそれで充分です」としか答えられない自分がいました。

言わずもがな単体の女優さんにとって、月一本の撮影は特別なものです。
プロデューサーさんの目指す作品の意図を汲み取って、監督や男優さんとの意思疎通をしっかり図り、この現場ではどう立ち振る舞うべきか、このシーンではどう魅せていくのか、皆の思いを背負って良い作品を作る為、その一日に全てを出し切れるよう自分なりに最大限頑張ってきました。
もちろん、上手くいく事ばかりじゃないし、毎回現場帰りの車の中で一人反省会を開催。
今回の反省や良かった点を活かして次はこうしよう!と気持ちを切り替えるものの、その次が来るのは一ヶ月後。
私にとってその一ヶ月はとてもとても長いものでした。
AVで感じた悔しいという気持ちや頑張りたいという思いは、AVを撮る事でしか埋める事が出来ない。
その事実に気づき始めた頃から、自分の理想とする働き方は自分が今置かれている環境では実現し得ないのではないかと考える事が増えていました。

そんな日々を送るうちに、企画単体という働き方への興味が生まれていきました。
撮影の数を重ねるごとに作品の内容も多種多様になっていく為、それらに対応するための技術を磨き磨かれ、経験値として吸収していく。
何人ものプロデューサーや監督、メーカーに各々の魅力を引き出され、様々な姿に変化してゆく。
私が月一の撮影の出来や作品の良し悪しで一喜一憂している間にも、企画単体の女優さんは何本もの現場をこなし、メキメキと成長を続けているのだろう。
圧倒的な場数と技量の差、底しれぬ体力・精神力、そして業界全体から愛される人としての魅力。
いつしか、それらを兼ね備えた企画単体の女優さんにますます興味が湧いてきました。

ただ、専属契約を結んで貰っているという事実に有難みを感じていない訳ではなかったです。
誰でもなれるポジションじゃないからこそ、私はとても幸せ者だと言い聞かせてきたし、きっとそれは間違いではなかったはず。
専属契約をもらっている身で企画単体女優になりたいと思うのは、デビュー時から専属契約をしてくれたメーカーに対して恩を仇で返すような感じもしたし、何よりも、そう思う事自体がタブーなのかなと、誰にも言えずにこの気持ちをそっと押し込める日々が約一年半ほど続いたと思います。
だけど、心の居心地の悪さを感じている状況で専属女優を続ける日々はやっぱり苦しかったし、自分の心に芽生えた小さな違和感は無視出来ないほど大きくなっていきました。
本当の自分の幸せを考えた時、他人からの見え方とか、置かれた環境でのジレンマとか、そうゆう柵みたいなものから一切自由になりたいという思いが日に日に強くなっていました。
それに、自らがこの業界の中で活動していく中で、単体と企画単体の間に本質的な差異は無い事を私自身が一番身に染みて実感していました。
きっと、単体女優である事への葛藤を払拭できない限り、私は楽しくこの仕事を続けていけない。
もしかしたら、私がなりたかったAV女優像とは単体女優ではなく、企画単体女優だったのかもしれない。
そんな気持ちに拍車をかけたのが、今年の初めに行ったマネージャーさんとの打ち合わせでした。


この頃には漠然と自分の中で企画単体女優になりたいという思いが固まりつつありました。
そこで初めて単体女優である事への違和感や、企画単体女優への憧れなど、今まで心の奥底に閉じ込めていた想いを話すと、マネージャーさんは
「里帆ちゃんの良いところは、デビューした時から一貫して何よりもAVという仕事を一番大切に考えているところだと思う。そこが宍戸里帆の他の何にも代え難い魅力だと思う。」
と、言ってくれました。
もちろん、企画単体は未知の世界だし、もしかしたら全然向いてないかもしれないけど、やってみないことには分からない。
自分が自分らしく、この先も楽しく仕事を続けられる道はどっちか。
そう考えた時、私は迷わず企画単体女優になる選択をしていました。
正直な話、契約もまだ残っていたし延長の話なども頂いていたのですが、誠に勝手ながら諸々の都合が良かったタイミングで企画単体移行の意思を伝えさせてもらい、専属契約を終了とさせていただきました。


今回の決断を経て、AV女優として活動していく上で、専属だからいい、企画だからいい、とかじゃなく、 ”自分が何に一番価値を感じているのか” が大切だと改めて感じました。
ある人にとっては注目を浴びる事だったり、お金を稼ぐ事だったり、はたまた美しくあり続ける事だったり。
その中に、長く専属女優でい続ける事に価値を見出している人もいれば、企画単体女優として沢山のAVに出演する事に価値を感じている人もいます。
それら個人の活動の動機や志に正解不正解はなくて、その全てがきっと大正解で。
じゃあ、私はどうなのだろう。
思えば私はデビュー以前から、専属か企画かという形態の違いには、あまり執着は無かったのが正直なところです。
その思いは実際に活動をしてより明確になったし、さらに言えば、働き方がその人に向いているか向いていないか、ただそれだけの事なのだとシンプルに考えられるようになっていきました。
私がこの仕事を好きな理由は、"本当の自分を偽らずとも君は存在していい" と、そう言ってくれるところで、それが私が感じているこの仕事の価値でもあります。
ありのままの自分の”穢れ”を受け入れてくれる寛容さと罪深さを、私はこの仕事以外に知りません。
「気持ちいい事が好き」という想いを隠して生きる術を、私は知りません。
だから私は自分の心と身体が気持ちいいと思う選択をしました。

今回、私は自ら企画単体女優になるという決断をしましたが、その事を強調するのはこの業界で生きている私を通し、一貫して一番伝えたい想いがあるからです。
それは、" 大切な事は自分の意思で選択する "という事。
選択肢がある事ではなくて、自分で選択をするという行為にこそ意味があると。
一度きりの自分の人生、誰かに任せるんじゃなくて自分の選択で作っていきたい。
今までもそうしてきたから、私はこれからも自分の生き方は自分で選んでいきます。
応援してくださっている人の中にはMOODYZの専属だったから好きだったという人もいると思います。
でも、この選択は誰に強いられるでもなく、私が望み、選んだ道。
私の選んだ選択と、自分で決めた幸せの形、その全てを今まで以上に応援して、愛してもらえると嬉しいです。



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