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とても個人的な文章の書き方

リオのある名古屋も梅雨入りしました。

先週の記事担当は職業ライターとして得たビジネスライティングの知見知識を投稿してくれましたが、今週は至って私的な文章の書き方をまとめようと思います。実用性はほぼないかと思うのですがお付き合いください。職業で書いた文章はメールと議事録程度です。O村です。

最初に:これは趣味です。

私は活字中毒です。そこに活字、テキストがあればとにかく読む。

実母曰く「文字を教えた覚えは無いが勝手に本を読んでいた」幼少期を経て
高校生の頃は朝に1冊昼にその場で読み夕に1冊図書室の本を借り、
電車に乗れば車内にある広告を片っ端から読破する大人になり、
とにかくそこに存在している活字を読み倒す人生を送って来ました。
ただ、物語が好きなので、読んでいる本のジャンルは圧倒的に小説に偏っています。
リオの面接に引っかかったのも、面接して頂いた方とその時読んでいた小説の話で盛り上がったからなのではないかと思っています。
※ちなみにその小説は、塩狩峠(三浦綾子)でした。

そこに活字が無ければ自分で書けばいいのだ、といつ気づいたのか自覚はありませんが文章…この場合は創作ですが、書くことも好きです。
※人に読んでもらいたい欲は無いので、本当に趣味の自己満足の範囲です。

私の場合、書きたいものを思いつく時というのは、頭の中にその映像が流れるので、それをなんとか文章にします。大体、何かに酷く感動したときや何らかの作品に感銘を受けた時などによく浮かびます。
古来から、人は心が動く(エモい)と詠んだり歌ったり描いたり踊ったり祈ったりして、そうして芸術が育ってきたのだと言われますから(所説あります)。今月は配信ライブも含めて4本もコンサートに行っているので、色々エモーションがはみ出して書き散らかしています。

なので散文のメモ書きは大量にストックがあるのですが、あらすじが大きくあるものとか、壮大な伏線のある長編とか、そういったものを書いたことはありません。いわゆる宮崎駿式、書きたいシーンだけを書いて繋いでいくやり方です。
長編書ける人は天才ですね…!

1:元となる文章を作る。

例えば「朝起きて会社へ通勤する、電車に乗るところまで」が頭の中に浮かんだので、文章に起こします。

朝起きた。
朝ごはんを食べた。
身支度をした。
家を出た。
駅についた。
電車に乗った。

これでは小学生の作文以下です。
ですが、まずは頭の中の映像の「最初から最後まで」を、このように一番シンプルな文章で完結させます。
ただ、いくらシンプルでもここで情報が整理されていないと、後でいくら装飾を入れてもよくわからない文章になってしまいます。

情報が整理されていないダメな例として昨夜うちの子供がした発言を上げます。
「そういえば夏は毎日9時頃からあるんだってー」
テレビを見ている時に本当に唐突に言われました。
何が?どこで?必要な情報が抜けすぎて大混乱です。
正解は「夏休みは朝9時から学校で部活の練習があります」でした。
正解にたどり着いても9時!?誰が送迎するの?!その後学童行くの?!毎日?!と新たな問題が浮上しましたがそれはまた別の話…
業務連絡は5W1H忘れずに…!

2:装飾をつける。

最初に戻って「装飾」を入れていきます。
頭の中の映像も最初まで巻き戻して、細部を全て文章に落とし込んでいくのですが、これがもう脳みそをギチギチに絞るような作業なのです。

「朝起きた。」に装飾を入れていくとします。
初稿:アラームが鳴り、目が覚めた。
2稿:6:40。いつもと同じ時間にスマホにセットされたアラームが鳴り、目が覚めた。
3稿:6:40。いつもと同じ時間、スマホにセットされたアラームが暗い寝室に鳴り響く。眠気を振り払いながら体を起こし、なんとか布団を抜け出した。

このようにどんどん「状況、背景を書き込んむ」のが主目的になります。読んでいる人に自分の頭の中の映像と同じものを思い浮かべて貰うために、どのように書き込んでいけばいいのかがとても難しい。

漫画の背景でも、そうだと思うのですが、書き込み過ぎても伝わりにくい/見づらいし、適度な余白が求められると思います。
なのでとても短いシーンでも物凄く時間がかかります。

何よりこれには「語彙力」や「言い回しの知識」が沢山必要です。
一応今まで沢山の小説を読んできたので、それなりに蓄えはあるのではないかと思うのですが、それでも全然勉強が足りていない事の方が多いと痛感します。

3:仕上げをする。

これが終わると、また最初に戻って擬音やモノローグ(主人公の心情や独り言)を加えて完成に近づけていきます。擬音などは書く文章の種類によって必要かどうかが分かれるのではないかと思います。
ほかにも、5W1Hを駆使してこれはどこの誰の話なのか読み手に説明しなければなりません。

1シーンでこれなのですから、長編を書ききる方々は本当にすごいなあといつも思います。
長編を書くにあたっては、全体像を作る必要があり、これにはプロットと呼ばれるあらすじを綿密に立てなければなりません。※1で書いたシンプルな文章も、一応プロットと言えると思います。
全体像から細部を作るのは描画デッサン等も同じかもしれません。

また、その全体像を作るにも、何について書くのかによっては膨大な資料が必要になったりしますし、1つの作品を仕上げるには相当な努力があるのだといつも思いますし、書ける人を尊敬します。読むのは一瞬なので申し訳なくなりますが。

最初から完璧な文章で書く人もいたり、書き方は人によって本当に様々です。あなたはどんなタイプでしょうか?

まとめ

以上、ビジネスでは全く役に立たない、私なりの文章の書き方でした。
役立てる部分があるとするならば「メール/チャットを送る相手に自分が思い浮かべるのと同じイメージを伝えるためにどう書くか」という意識をもっていただければ!というあたりでしょうか。
最後に大事な事なのでもう一度言いますが「業務連絡は5W1H忘れずに」!


自分の脳内のイメージをケーブル接続で
相手に伝えられたら楽なのになあと思うことがあります。
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