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自己肯定感と対人関係の関係性 【卒論から抜粋】

▲ 以前ツイートしたこの投稿

ファボが多めだったので、需要あるかなぁっと思って、『自己肯定感/自尊感情と対人関係の関係性』について、卒論から要点をまとめてみたいなぁと思います🌷

まず前提として、私は自分に対する自信があまりなく、自己肯定感が低いとずっと思い込んでいました。
ところが、今回の卒論で文献を読んでいるうちに、「自己肯定感はあるけど、自尊感情が低い」ということが分かりました。対人関係としては「浅く広く」タイプ。

このnoteでは、そもそも自己肯定感と自尊感情ってなんなの?ってところから、それらの感情の大きさと対人関係でどんな相関があるの?みたいなところに触れていきたいと思います!

自己肯定感 
= 自分に対する自分軸によって評価された自信

自尊感情 
= 自分に対する他人軸によって評価された自信

つまり、"" によって評価されたのかというところが異なります。
例えば、自己肯定感が高くて自尊感情が低い場合(=私)は、自分に対する自信はあるけれど、その自信は他者の評価によって簡単に揺らいでしまいます。

人間は対人関係のあり方”という観点から、4つのタイプに分けられます。

(1)広く浅い付き合い方(図:右上)
(2)広く深い付き合い方(図:左上)
(3)狭く浅い付き合い方(図:右下)
(4)狭く深い付き合い方(図:左下)

この切り口から、これらの”対人関係パターン”と”自己肯定&自尊感情”にどのような関係性があるかみていきたいと思います!

(1) 広く浅い付き合い方

自己肯定感が低く、自尊感情が高い

このパターンは、「自分に対する自信は他者の評価によって簡単に揺らいでしまう(=他人軸の自信)」と前述しましたね。
”他者と深く関わって嫌われる/マイナス発言をされる” ことで、自分に対する自信を失ってしまうことが怖いのです。
なので、他者と表面的に関わり、自分の良い側面のみを魅せて好かれることで、自分への自信を保持しようとしています
その結果、他者に対して防御的になってしまうのです。=私(自己開示が怖い)

(2) 広く深い付き合い方

= 自己肯定感が高く、自尊感情も高い

まず、自尊感情が高いため、(1)のパターンと反対に、他者と深い関係性を築くことができます。
その他者との親密で信頼し合える関係性が心理的安心感をもたらし、更に自己肯定感や自尊感情に良い影響を及ぼすという、サイクルが繰り返されているのです。

そして、自己肯定感が高く、自分に対する自分軸による確固たる自信があるので、「注目/賞賛欲求」「自己主張性」が強い傾向にあります。
より多くの対象から賞賛欲求を満たされたい&認められたい/比較対象を増やして優越感に浸りたいという感情が根底に存在します。
なので、対人関係を広く築き、そうすることによって、自分に対する肯定的な価値観を高く保つことができるのです。

(3) 狭く浅い付き合い方

= 自己肯定感が低く、自尊感情も低い

自尊感情が低いため他者からの評価に敏感で防御的になり、自己肯定感が低いため注目賞賛欲求も少なく、狭い関係性で事足りるのです。

(4) 狭く深い付き合い方

自己肯定感が低く、自尊感情が高い

自尊感情が高いため他者に対する防御性が低く、自己肯定感が低いため上記同様、注目賞賛欲求も少なく、狭い関係性で事足りるのです。

自己肯定感が高い = 対人関係が広い

▶︎注目/賞賛欲求や自己主張性が強い傾向
▶︎より多くの対象によって賞賛欲求を満たしたい&認められたい/比較対象を増やして優越感に浸りたいという欲求
▶︎その欲求を満たすために対人関係を広く築く
▶︎自分に対する肯定的な価値観を保つことができる

自己愛傾向が低い人 = 対人関係が狭い

▶︎注目賞賛欲求が少ない
▶︎比較対象を増やす必要がない
▶︎対人関係が狭くても事足りる

自尊感情が高い = 対人関係が深い

▶︎他者からの評価を気にしない/非防御的
▶︎親密で信頼できる友人との関係性
▶︎心理的安全性
▶︎自己肯定感や自尊感情の向上に繋がるというサイクル

自尊感情が低い = 対人関係が浅い

▶︎他者からの評価を気にして防御的になる

現代の若者は(1)浅く広くタイプが多いと言われてますが、人によって何が自分の幸福度に影響を与えるのかは一概に言えないなぁって思います。

でも私は、広く築いてきた友人関係の中で、本当に大切な友達、大切にしてくれる友達と深く関係性を築いていくのが自分にとっての幸せだと気付いたので、そういう人たちを大事にしていきたいです🌷


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