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スリランカでの幼稚園ボランティア:異国の地に飛び込んで学んだこと


この夏、私はスリランカでのボランティア活動に参加し、サルボダヤというNGO団体が運営するフリースクールの幼稚園と孤児院で、子どもたちと触れ合う経験をしました。この経験を通して、私は大きく成長することができました。今回はその活動の振り返りをしてみたいと思います。

ボランティア活動の背景

私がスリランカでボランティアをしようと決意したのは、教育や心理学、特に子どもの成長に興味があったからです。日本国内で不登校の子どもたちの支援活動を行ってきた経験から、子どもたちがどのような環境でのびのびと生活できるのか、また外的要因がどのように子どもの成長に影響を与えるのかを探りたいと考えていました。

スリランカという異国の地で、異なる文化や教育環境に身を置くことで、日本とは異なる視点から子どもたちの成長を見つめ直すことができるのではないかと期待して、この活動に参加しました。

活動内容と環境

活動場所は、スリランカの首都コロンボから1時間ほどの距離にある都会エリアと、さらに離れた農村エリアの2箇所でした。

  • 都会エリアでは、お店や大きな道路が近くにあり、30人ほどの子どもが通う小さな幼稚園で活動しました。幼稚園の先生や街の人は英語が話せる人が多く、比較的コミュニケーションがとりやすかったです。

  • 農村エリアでは、田んぼや農村が広がり、小さなコミュニティが成立している地域に滞在しました。ここでは、地域の人々が密接に関わり合いながら生活しており、言語の壁が一層厚く感じられました。


楽しかったことと苦労したこと

楽しかったことの一つは、やはり子どもたちとの触れ合いでした。言葉が通じない中でも、子どもたちと遊び、踊り、歌うことで、徐々に心の距離を縮めることができたのは、とても嬉しかったです。地域の人々や他の学校の先生たちから、スリランカの文化について学ぶ機会も多く、新しい視点から異文化を理解することができました。

一方で、苦労したことは、言語の壁でした。コロンボでは英語が通じることが多かったのですが、農村エリアではシンハラ語が主流であり、コミュニケーションが非常に難しかったです。特に、子どもたちは英語を話せないため、スマホやジェスチャーを駆使しながらの意思疎通が必要でした。この言語の壁は、私にとって大きな挑戦でしたが、同時に自分の適応力やコミュニケーション力を試す良い機会でもありました。

また農村でのホームステイではかなりのカルチャーショックを受けました。日本だけでなく、首都コロンボとも大きく違う生活に驚きました。この話はまた次の記事でお話したいと思います。


学びと今後の展望

今回のボランティア活動を通じて得た最大の学びは、異文化環境でのコミュニケーション力の向上適応力の強化です。言葉が通じない中でも、スマホやジェスチャーなどのツールを駆使してどうにか意思疎通を図る力が身につきました。また、異なる文化を尊重し、理解を深める姿勢が重要であることを改めて実感しました。親近感持ってもらうために知っているシンハラ語は積極的に使うようにし、知らないことにはなんでも、知りたい!やってみたい!見せてほしい!と、前向きな姿勢を見せていきました。すると色々なことを親身に教えてくれてくれるようになりました。他にも、スリランカの文化を教えてもらうだけではなく、日本の文化も共有するようにもしました。文化を比較することができ、私も彼らも新しい発見ができたのでとても有意義な時間だったのではないかなと思います。


しかし、子どもたちのバックグラウンドや家庭環境について深く知ることができなかった点には少し悔いが残ります。今後は、シンハラ語のスキルをさらに磨き、より深いコミュニケーションが取れるように努力したいです。また、スリランカだけでなく、他の国や日本国内でも、さまざまな教育環境や家庭環境に触れられるような場所に飛び込んでいきたいと思います。


スリランカでのボランティア活動を通じて築いた子どもたちとの絆や、異文化で得た学びは、私にとってかけがえのない宝物です。この経験をもとに、さらに成長し続けたいと強く感じています。

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