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女4人で蟹を食べつくす

娘たちと佐賀県の太良町という所へ蟹を食べに行った。
このあたりで取れるのは「竹崎蟹(渡り蟹)」
固い甲羅の中にぎっしりと詰まった身は、ほんのりと甘くしっかりとした触感を持つ。
私は、蟹の中で、この渡り蟹が一番好きだ。

昔、家族で出かけたのは一体いつだったのか?
記憶をたどってみたら、何と!20年前という事が判明。


長女の運転で久々の母娘水入らずのドライブ
20代、30代、60代…どこからどう見ても、しっかり「大人」の4人が、まるで昔にタイムスリップしたみたいに大はしゃぎ!
途中、休憩をはさみながら、蟹屋さんへ到着したのは13時だった。

単品よりも悩まずに済みそうだからと、コース料理を注文する。
「蒸し蟹、小鉢2点、お刺身盛り合わせ、焼き貝、小魚の南蛮、焼き蟹、蟹のお刺身、蟹のおじや」

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蟹を始め、魚介類は、全て有明海で水揚げされたものを毎朝市場から仕入れているそうだ。
お刺身があまり得意ではない私だけど、その新鮮さに思わず感動!
とても美味しくいただくことが出来た。

蟹を食べ始めると、みんな無口になる…というけど、私達は、口も手も決して休むことはない。食べて、喋って、スマホで撮影して…実に忙しい。

今回は、かなり遠距離の移動になるのと、食事の内容が幼児向きではないという判断から、孫達はパパとお留守番になった。
大正解である。
みんな、蟹の硬い甲羅と格闘するので手一杯。
孫よ!もう少し大きくなったら連れて来てあげるからね~。

蟹尽くしの食事で満腹になり、ふと時間を確認したら16時を過ぎていた。
蟹屋さんで3時間越え…
しかし、「信じられない!こんな時間になっちゃって」とは誰も言わないし、慌てることもしない。
「まあ~、蟹だからね。身を取り出すのに時間かかるんだから仕方ないよ。」「そうそう」
「その辺は蟹屋さんも承知の上でしょ」「そうそう」

前回は、彼女たちがまだ子どもだったので、出されたお料理の半分も食べきれなかったけれど、今回は、全員が完食。
最後に出された土鍋いっぱいのおじやも、「さすがにこれはきついね」と言いながらも、「出されたものはきちんと食べる。食べ物を粗末にしない。」という共通認識のもと、分け合いながら食べきった。


娘たちとの楽しい時間を過ごしながらも、家でお留守番をしているであろう長女と次女のお婿さん達の事を思う。
休日に、母親や姉妹たちと遊びに行くことを、全く嫌がりもせず「子ども達は見ておくから行っておいで」「ゆっくり楽しんでおいで」といつも気持ち良く送り出してくれるお婿さん達。
私は、結婚してから、自分の都合で外出したり食事をしに出掛けたりする環境にいたことがない。
なので、娘たちを見ていると、お婿さん達に、ひたすら申し訳ないという思いでいっぱいになってしまうのだが、どうもそこまで深刻に捉えることはないようだ。
時代が変わったという事なのか、たまたまそういうお婿さん達と縁しただけなのか。
いずれにしても、母と娘の時間を作ってくれている、お婿さん達の優しさと思いやりの気持ちに感謝を忘れずにいたいと思う。

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