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小説の書き方

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日曜作家を目指そう!

日曜作家を目指そう!

日曜作家という言葉があります。

平日は仕事して、土日などの休日を利用して小説を書く人たちです。兼業作家という表現もしますね。

作家ではないですが、画家のルソーはこのスタイルでした。市民がはじめて余暇に恵まれて、趣味で絵を描く人が増えた時代です。

作家志望者の方は、プロになって日曜作家を目指すのがおすすめです。

たまに、「会社員を辞めて、小説家一本だけでやっていきたいんです」とおっしゃられる

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夢を叶えられる人、叶えられない人

夢を叶えられる人、叶えられない人

夢を叶えられる人と叶えられない人がいます。

放送作家として芸人さんの世界を見てきたんですが、圧倒的に面白い一部の芸人さんは除いて、「なぜこの人は売れて、この人は売れないんだろう」と感じることが多々ありました。そこまで実力に明確な差はないのに、結果が大きく違うんです。

1 自信がある

じゃあ何が違うのかを考えると、まず第一は自己肯定感です。

やっぱり自己肯定感がない人は夢が叶いにくい気がしま

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『お父さんはユーチューバー』本日発売です

『お父さんはユーチューバー』本日発売です

『お父さんはユーチューバー』が本日7月14日発売となりました。

作家になっての醍醐味といえば、自分の本が書店さんに並ぶところじゃないでしょうか。

夢を叶える光景を強くイメージするといずれ現実になるといわれますが、僕も作家になる前は、自著が書店に並ぶシーンを思い描いていました。

作家という夢の象徴が、このイメージなんです。

ただ無邪気に発売日を嬉しがれるのは、最初のデビュー作がピークなんです

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作家の最適ジャンルとは?

作家の最適ジャンルとは?

小説を書くとなると、ジャンル選びは非常に大切になります。このジャンル選びをミスると中々結果が出にくいです。

なぜジャンル選びは大切なのか?

プロの作家でもいろんなジャンルを書く人はいますが、やっぱり得意ジャンルでないとダメなんですよ。代表作と呼ばれるものは、もれなく得意ジャンルからしか出ていません。ほんとジャンルって不思議です。

というのも小説って基本一人で制作するものなので、極めて属人性が

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作家と編集者について

作家と編集者について

とある編集者の方に、「浜口さんが優秀だと思う編集者の条件ってなんですか?」と訊かれました。

その方は別の業界から中途で入られたので、そんな質問をされたんでしょう。

そこでちょっと自分なりに考えてみました。プロの作家を目指されている方にも参考になるかなと思い書かせてもらいます。

プロの作家になると、編集者が付いてくれます。

編集者って小説、ビジネス書、雑誌、漫画、WEBメディアなどジャンルに

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プロ作家になるための唯一無二の考え方

プロ作家になるための唯一無二の考え方

作家を目指していると、早くデビューして人気作家になりたいと考える人が大半ですよね。

新人賞の公募に何度出してもまったく受賞できない。それどころか一次審査すら突破できない。

一方芥川賞とかで最年少で受賞して、いきなりベストセラーを出している人もいる。

そんな人たちを見て心が折れて、「もう作家なんか目指すのは辞めようか」とあきらめてしまう人も多いかもしれません。

でも作家って長い目で見ると、若

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作家にもっとも必要な能力は?

作家にもっとも必要な能力は?

作家で一番必要な能力は何かと問われると、メンタル以外にありません。

作家というのはスポーツ選手とは違って、引退がない仕事です。

作家が次回作を出せなくなるのは、売れなくなって出版社からお呼びがかからないか、スランプになったり、燃えつきて書けなくなるかの二つです。

「あいつは終わった」と言われたくなければ、死ぬまで書き続けるしかないんです。

作家志望者がデビューする確率が一万分の一、デビュー

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作家と性別について

作家と性別について

今年の直木賞・芥川賞の候補作で面白い現象がありました。

芥川賞五作、直木賞四作が女性の作家さんだったんですね。

それとこんな面白いnoteも読ませてもらいました。大変興味深かったです。

ここでは本屋大賞の歴代受賞者が女性作家さんの方が男性作家さんよりも倍近くいると書かれています。確かにそうなんですよ。直近はもっと女性の作家さんの比率が多いですね。

というのも、現在の一般文芸では圧倒的に女性

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ミリオンセラーの作り方

ミリオンセラーの作り方

ミリオンセラーという言葉があります。

書籍、音楽CD、ゲームソフトなどの商品で100万以上の数を売り上げた作品ですね。

いわゆる大ヒットを意味する言葉なんですが、もうCD自体が消えたり、ゲームソフトもダウンロードが主体となっています。商品がアナログからデジタルになってしまったので、ミリオンセラーという言葉は死語と化しています。

唯一書籍はまだアナログとしての商品がかろうじて残っていますが、本

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作家になれる人、なれない人

作家になれる人、なれない人

基本的に作家は誰でもなれます。というのも文字さえ書ければ小説は書けますからね。日本の識字率を考えると、ほとんどの人が小説を書けるスキルをすでに備えています。

しかも小説はコストがほぼかからない。紙と鉛筆、パソコン、スマホがあれば書けるんですから。創作に関するハードルがとにかく低いんですよ。

ただ目標がプロ作家になると、少しハードルが高くなります。プロ作家の定義が今はかなりあいまいですが、一応商

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駄作をとにかく書こう

駄作をとにかく書こう

駄作って嫌ですよね。誰も好んでそんなものを作りたくはないです。

ただ駄作を作り続けたことで成功した画家がいます。

それはピカソです。

ご存知あのピカソです。ピカソって超がつくほどの有名作家ですし、数々の名作を産んでいる天才です。

そしてピカソが他の芸術家と一線を画しているのが、その作品数です。

油絵、版画、挿絵、彫刻や陶器などを合わせて、その数は5万点です。

5万ですよ。5万。

一説

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読者は作家のマウントを取りたがる

読者は作家のマウントを取りたがる

プロットを書いていて、久しぶりに全部ボツにしました。

ストーリー展開にこりすぎていて、キャラクターの心情と行動が破綻し過ぎてしまったんです。

ストーリーに予想外の展開や意外性を加えすぎると、読者に共感してもらえないんです。

よくありきたりとかベタとかいわれる話は、ストーリーラインがシンプルです。

ただその分、読者はキャラクターに共感しやすい。

ありきたりということは普遍性があるからです。

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自分の好きは宝になる

自分の好きは宝になる

エンタメ作品は娯楽なので、普通は何も考えずに楽しめばいいんですが、作家やクリエイターなど作り手側になりたいと考えている人はそうはいきません。

だらっと漫然と眺めているだけではだめなんですよね。作品から面白さのエッセンスを吸収して、自作に生かす必要があります。

だから作品を見るときに大事なのが、「自分はどこが好きなのか」に注視することです。

「あっ、ここが好きだな」と思ったポイントはちゃんとメ

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時代を見ればヒット作品が作れる

時代を見ればヒット作品が作れる

いつもお世話になっています。作家の浜口倫太郎(@rinntarou_hama)です。

ヒット作品というのは時代の鏡であるケースが多いです。

一つだけなれば偶然なんですが、二つ三つとヒットする作品に共通点があれば、それは時代性を含んでいるということです。

その作品内の世界観や価値観が現実よりも過剰か、もしくは正反対のものが人気を得やすいです。

現実世界は不安だらけですよね。お金、病気、将来な

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