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NBL 2018/19 Pre-Season Brisbane Bullets vs. Sydney Kings 「期待と不安の第一歩」

ようやく豪州での一歩目を踏み出した比江島

比江島慎の所属するBrisbane BulletsとSydney Kingsのプレーシーズンマッチを観戦しました。ゲーム自体は70対60でBrisbane Bulletsが勝利しました。

私はゲームの時間には外出していたのですが、比江島の出番があるかどうかが気になってちらちらとスマホで観戦しておりました。ゲーム観戦のチャットにも日本語が目立っておりますし、ひとつ前のvs. Melbourneでは桜木ジェイアール選手や辻直人選手も観戦しているなど、比江島への日本バスケ界の注目度の高さが窺えました。今回のゲームは滋賀のショーン・デニスHCも観戦していたようでしたね。

比江島は合計で14分を超える出番があり、まずは、そうまずは日本人の男子バスケットボール選手がオーストラリアのプロバスケットボールリーグで公式戦に出場した、という歴史的快挙を祝いたいと思います。男子バスケットボールの選手が海外トップリーグの公式戦に出場したのはもしかしたら田臥勇太選手以来ではないかと思ったのですが、Twitterにて琉球の石崎選手がドイツのトップリーグに出場したことがあることを教えて頂きました(*1)。

積極性を欠くプレーが目立った

上述の通り日本バスケットボールの歴史に残る試合となったこのプレシーズンマッチですが、比江島のプレーに関しては手放しで喜べる内容ではなかったと思います。いや、正直に言うとかなり悪い印象を残してしまった可能性すらあると思いました。

ひと言で言えばそのプレーは積極性を大いに欠いていたと思います。前が空いたら外から打つ、という最低限の積極性は見受けられましたが、残念ながらこの試合で外から放った3本のシュートはどれもリングを通りませんでした。

比江島はドライブで相手を切り崩すでもなく、ボール運びに参加するでもなく、ひたすらインサイドから出てくるボールをアウトサイドで待つシューターのようなプレーでした。これがBrisbaneのシステムのひとつである可能性もありますが、比江島は外からのシュートは上手いもののそこが売りの選手ではないため、この役割をさせる為に比江島を日本から連れてきたとは思えません。

消極的な比江島の象徴のようなプレーだったのが、4Qにあったトランジションオフェンスのシーンです。2 on 2のような形になったのですが、比江島はゴールにアタックするでもなく、アシストをするでもなく、立ち止まって上にボールを戻してしまいました。そしてその後、ボールを戻された選手が比江島を退けるような派手なジェスチャーを見せました。

プレーの良し悪しは調子うんぬんもありますし、まだオーストラリアの、Brisbaneのバスケットに馴染んでないからしょうがない、と思う面もあります。しかしこのチームメートのジェスチャーは、今後このシーズンを比江島がBrisbaneで過ごす上で、かなりファンを不安にさせるものになったのではないでしょうか。

言葉の壁もあります。チームメートとの信頼関係がまだできておらず、かつ今回のゲームで消極的なイメージが付いてしまったとしまったとしたら、ますます比江島にボールが回りづらくなり、そのせいで比江島の実力が証明できない、という悪循環に陥ってしまいかねません。オーストラリアでは比江島の洛南、青学、そして三河での栄光は通じません。目の前のプレーがすべてなのです。

あの6得点6アシストを忘れないで

我々日本のファンは知っています。今日のトランジションオフェンスだって、いつもの比江島なら細かいフェイクからの比江島ステップで果敢にゴールにアタックしていたはずなのです。

もし比江島が少し自信を失っているなら、あの対オーストラリア代表戦をYouTubeで見直して欲しい。比江島はドライブから数々のオフェンス機会を作りだし、あのジャイアントキリングに大きく貢献しています。オーストラリアの代表に彼のドライブが通じるのですから、NBLの各チーム相手に通じないわけがありません。我々ファンはそれを知っています。

気になった選手

Brisbaneの25番Ranjiはいいプレイヤーだと思いました。ところどころ本来の比江島を思い出させるようなドライブがあり、アジア系の選手なのか見た目が東洋人のようなので、比江島がドライブを決めたのかと何度か勘違いしたくらいです。今後とも注目したい選手です。

またTwitterのTL上でも話題になっていましたが、Sydneyの20番Bowenは豊富な運動能力では他のプレイヤーを圧倒していました。まだかなり若い選手のですが、そのフィジカルを活かしてどんどんゴールにアタックしていました。どうやらアメリカの有望な若手選手のようですね。

追記

(*1)Wikipediaで見直したところ、石崎選手はドイツの2部リーグに属していたようなので、やはり海外のトップリーグ入りは田臥選手以来かもしれません。ちなみに2部リーグと言えば、現在スペインの2部リーグで木下勲選手が活躍中ですね。



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