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妊娠適齢期というものについて

① 妊娠適齢期を意識したことはありますか?

人生は十人十色。
多くの価値観、個性、多様なライフスタイル。
私たちは、ダイバーシティ(多様性)の中で生きているのです。
ですから、様々な人の生き方があって、もちろん当然と考えています。

ただ、女性としての「性」を扱う上で、何も考えずに人生を生きていくわけにはいきません。
今日は、セックスとは少し離れているようで、ものすごく近い話をさせてください。

みなさんは、「結婚適齢期」を意識したことがあると思います。
結婚をする、しない、に関わらず、女性としての人生を考えるならば避けては通れない問題。
いつ、どのタイミングで、誰と?…悩みは尽きません。
しかし、「妊娠適齢期」については、まだまだ認識が浅いと感じるこの頃です。
有名人、芸能人が30代後半から40代で結婚、再婚、出産をしているニュースを、もはや当たり前のように耳にし、いつの間にか世の女性たちは「いつでも産める」というイメージが定着しているように感じます。女性の社会進出も当たり前になり、男性と同じようにフルタイムで働く女性たちは、よほど職場環境が整っていなければ、それまでのキャリアを捨てて出産には踏み切れないのです。たとえ職場環境が整っていても、子どもを産み育てるのは至難の業。また、独身時代、出産前のように働くことができないことへの恐れを抱いている人も多いでしょう。私も、何度かあった結婚のチャンスを20代で逃し、仕事に邁進してきました。30半ばで結婚、出産と順調にいったものの、これは本当にラッキーだったと思う他にありません。命を授かるということは、奇跡なのです。
 厚生労働省の資料を見ても、平成12年~約10年間で、35歳以上の出産の割合が倍になっています。また40歳以上の出産は約3倍です。それだけ、高齢出産が普通になってきています。しかし、知っておかなければいけない事実がたくさんあります。例えば卵子のこと。
 卵子の数は、女性の体内に無限にあるわけではありません。卵子の数は有限で体内で新しく作られることはありません。生まれたときには200万個ある卵子も初潮を迎える思春期期には30万個以下になっていき、25歳ごろには10万個、35歳頃には5万個まで減ります。また、若いころの過激なダイエットで急激に減少することもあり、20代以降で不妊の原因になることも明らかになっています。また、卵子は老化します。卵子は若返らないので、どんどん老化し、受精しにくくなると言われています。
 結婚するかしないかを選べる時代で、子どもを産むかどうかも選べますが、こういったことを知識として正しく知る機会が、実はあまりないのです。学校教育の中でも、男女平等、女性参画、女性の大学進学、社会進出と、勉強をする中で教えられることはあっても、「いつ結婚し、いつ産むか」ということについては、「キャリアプランニング」という横文字に含ませて、本当の意味での「ライフプランニング」を教えることはほとんどありません。
 女性が産める期限は本当に短いのです。
 
 男性に対しても同様に、こういった知識を知っていてほしいと思います。よく夫婦の「セックスレス」の問題が取り上げられますが、その中で子どものことで揉めている夫婦も少なくないはず。もしも、女性が産みたいと思っているのに、「まだ早いんじゃないか」なんて思っている男性はいませんか?あなたの奥様は何歳なのでしょうか。卵子の数はいくつですか?
 女性も男性も、仕事や結婚、セックスを考えるとき、必ず正しい知識を身に着けた上で、人生を選択してほしいと考えています。

※この記事は、あくまで「妊娠する」ということについて個人的な考えを述べたものです。必ずしも夫婦は子どもを産み、育てなければならない、という趣旨のものではありません。人生は、ひとそれぞれの生き方があります。選ぶときには、より多くの正しい情報や知識が必要であるということを、お伝えしたいと考えています。

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