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凛黎珈琲がクラファンに挑戦したわけ②

(見出し画像の写真は「Kayaomuraphotography」様にご協力いただきました。ありがとうございました。)

こんにちは。三重県四日市市にございます
自家焙煎珈琲豆『凛黎珈琲』(リンレイコーヒー)の広報係です。

前回の記事ですが、たくさんの方にご覧いただきありがとうございます。
正直、閲覧者数がゼロやったらどないしよ…と思っていました(苦笑)。
よかったら当店のオンラインショップものぞいてみてくださいね。


お話を始める前に。
ここ数日の猛暑で当店の冷蔵庫と扇風機が「熱中症」にて動かなくなり、早速ご支援いただいた中からどちらも購入することができました。
本当に助かりました。ありがとうございます。

それでは、お話の続きを…。

プロジェクトを公開してすぐ、たくさんの皆様から反響がありました。
ひとつは前回の記事でもお書きした内容。

もうひとつが
「なんで融資を受けないの?」
「給付金とか国の支援のこと、きちんと調べました?」

そのお言葉自体は本当にありがたいのですが。
今回はそれでもクラファンのプロジェクトを立ち上げた理由をお話します。
内容にプライバシーに関することも含まれ、不快になる方もいらっしゃるかもしれません。
本人に許可を得て書いておりますが、不快な方は閉じていただきますようお願いいたします。

少し店主のことを話します。
若い頃は先代と一緒に家業の靴屋を、同時に結納店・宝石・ブランド品の並行輸入・洋服…など、一気に複数の業種を切り盛りしておりました。
靴屋は三重県内でもかなり大きな店舗で、北勢地域の百貨店・ショッピングモールはもちろん、名古屋中心部の繁華街にも店舗があり県外の百貨店の催事などにも走り回っていました。

時代はちょうどバブル全盛期。
『イケイケドンドン』なあの時代。(←表現が昭和ですみません…)
そう、一万円札や白紙の小切手を見せないとタクシーが止まってくれないあの時代です。
資金が足りなかったらすぐ融資してもらえた時代背景もあり、店主も先代も事業拡大にまい進しておりました。

でも、そんなオイシイ時代はそう長く続きません。
先代が病に倒れ、バブル景気は終焉を告げます。
そして、阪神淡路大震災。
店主は危機感を持ち、それまでの事業をすべて整理することにしました。
当たり前の話ですが、事業を整理するということはそれまでの「融資」も返済しなければいけません。
おまけに先代が鬼籍に入られた後、先代が連帯保証人になっていた問屋の倒産も重なり、

気が付いたら 億単位の借金を抱えることとなりました。

現在ほぼ完済しましたが、様々な「後遺症」が残りました。
この表現で大方のことを察して頂けたらうれしいです。

では「融資」はどうか?
今回のコロナ禍に関する「融資」なら、もしかしたら受けれたかもしれません。
しかしながら「融資」の恐ろしさを身をもって体験した店主です。

くどいですが「融資」は借金です。
「融資」という手段を選択せずに何とかこの危機を乗り越えたい。
その思いでクラウドファンディングに挑戦しました。
中には「『ダメだったら融資を受けたらいい』なんて甘い考えなのですか?」と厳しいコメントもありましたが、決してそんな生ぬるい考えで始めたわけではありません。
また「融資」を100%否定しているわけではなく、「融資」を受け計画的に返済が可能な企業様ならこの苦境を乗り切れる有効な手段だと思います。
ですが当店の場合は選択肢の段階で(いろいろな意味で)難しく、むしろ先が見通せない現在の社会情勢だからこそ「融資」を選べなかったのです。

皆様の優しさが胸にしみた今回のプロジェクト。
本当にうれしかったです。
うれしかったことはこれからお話していくとして、それなりの大事をやろうとしている方には
①どんなプロジェクトでも「生半可な気持ちではやらない」
②アドバイスのつもりで出した言葉が逆効果になること
を肝に銘じていきたいと思います。

今回のクラウドファンディングは私共の努力不足で目標金額を大幅に下回ってしまいましたが、立ち止まっていては皆様にご迷惑をおかけする結果となります。
そこで「#凛黎珈琲存続作戦その2」として予約販売を実店舗オンラインショップにて9/30まで行っております。
またこちらの記事を気に入った方は「サポートをする」をポチると、ご支援が店内の「凛黎珈琲存続作戦」募金箱へと直行します。
当店の心臓部・石焼焙煎機を守るためにご協力をよろしくお願いいたします。

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