見出し画像

顔認識を使ったハイテク人探し

 前回は修三郎の妻、麻智子の写真発掘のお話でしたが、残念なことに修三郎本人の写真は1枚たりとも発掘に至らずでした。その代わりとは言っては何ですが、修三郎の兄で僕の曽祖父に当たる伴次郎の写真を入手しました。

 隣にいるのは曽祖母のまつゑ。前回麻智子の向かって左にちょこんと座っていたお婆ちゃんの若かりし頃のお姿です。

 伴次郎の顔をよ〜く見てから次の写真をご覧ください。

 これは以前にも掲載した写真ですが、Facebook のColusa County Historical Photosのコミュニティページに、コルサ出身と思しき日系人のAlan Aoki 氏が寄せたもの。1920年代のコルサ日本人学校の集合写真です。この写真の中に、伴次郎にどことなく似ている人物がいてずっと気になっていたんです。どこにいるか判りますか?

 そう、前例向かって右から3番目の短髪で小柄な男性。スリーピースにボウタイ、ハットとなかなかにオシャレな御仁です。

 さっそく写真の詳細情報を得ようとAoki氏にメッセージを送ったのですが、この投稿がポストされたのが2018年。ご本人のアカウントも2016年で更新が途絶えていますので、返信は諦めざるを得ないでしょうね。

 そこで再度、神アプリ”FAMILY SEARCH”の出番です。同アプリに以下のような面白いコンテンツがありますので、さっそく使ってみましょう。

 本来は自分と先祖の写真を比較するものですが、兄弟ならさらに高確率で顔認証できるのではないかと思います。

 伴次郎の写真と、日本人学校の集合写真を読み込ませます。集合写真はあえて該当する人物をトリミングせずに使います。果たしてその結果は……⁉︎

ドーン!

 なんと写真をトリミングせずに読み込ませたにもかかわらず、真っ先にこの人物を探し当てました。そして2人を比べて84%もの高確率でマッチしているという結果に!一緒に写っている他の人物のマッチング率も出ていますが、いずれも30%以下の低い値。

 ということは、かなりの確率でこの人物が修三郎本人だと考えてよいのではないでしょうか。しかも入国カードに記載の身長は5フィート1インチ。155cm程ですから、手を繋いでいる女の子が3歳くらいと仮定すると、およそ合っているんではないかと。あっ、手を繋いでいるということは、必然的にこの女の子は次女の千佳子か三女の秀子の可能性が高いということも!

 濃い霧の向こうに霞んで見えていた修三郎一家の歴史。それが顔を知ることで一気に近くに感じるとともに、ある種の親近感が湧いてくる。どんどん歴史のパズルのブランクにピースがはめられて、壮大な絵が完成に近づいているのを感じます。次はどんなピースを発見できるんだろうか。次回からは国内での調査が大詰めを迎えます。お楽しみに!

この記事が参加している募集

カメラのたのしみ方

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?
気軽にクリエイターの支援と、記事のオススメができます!
741★リノルハ /フリーランスライター

よろしければサポートをお願いいたします!その費用は現地アメリカでの調査費として活用させていただきます!

スキありがとうございます! 調査はまだまだ続きますのでぜひフォローを!
フリーランスライター歴、20年になりました。幼少時からアメリカのライフスタイルやカルチャーに強い憧れを抱き続け、アメリカンヴィンテージについて多くの記事を執筆。その他、海外の眼鏡ブランドに精通しています。