ブライス沼という沼は、底なしの甘美でおそろしい沼でした。

ブライスというお人形をご存知でしょうか。

リカちゃん人形と同じくらいのボディのサイズに、グレープフルーツくらいの大きさの頭がのっている、おもしろいバランスのお人形です。

このお人形にはまってしまったのです。

最初は、「末娘に似ているなー」というところから始まりました。赤ちゃんの時の、末娘になかなか似ていたのです。

大きなあたま、ころんとまるいおでこ、大きくてくるくるっとした目、横目の感じ。白い肌。斜視のある末娘は、よく横目でものを見ていたのです。

末娘に似ている=かわいい。たいそうかわいい。大変なかわいさ。というわけで、お人形を愛でたいということになり、ヤフオクでお手頃価格になっていたお人形さんをお迎えしたのでありました。

末娘とは違ってちょっと色黒さんだけれど、そこが元気な感じがしてますますかわいい。

大きなあたまと、細い体のバランスがたまらない。

これはね、もう、お洋服を作って着せてあげたくなりますよね!寒い冬には、モフモフのファーがついたコートを着せてあげなくてはなりませんね!

そんな忙しい心境にさせてくれた、ブライスちゃん。この子が来て以来、すごい勢いでお洋服を作るようになりました。りんごぽんのファーストブライスというわけで、「りんご」という名前にしました。非常に安易です。

お手製のどんなお洋服を着せても、かわいい表情を見せてくれる度量の大きな方です。すばらしい。

ただ、なぜか家に遊びにきてくれた、子どものお友達には怖がられます。なぜでしょうね。

ブライスかわいさに、インスタグラムも始めてみました。そこには世界中のブライスファンの方々が集まっていた…!まさに天国。私の天国がそこにありました。

手作りのアウトフィットからドールハウス、靴やバッグにお人形本体をかわいくかわいくカスタムするプロの方々。華やかだったりあどけなく幼かったりちょっと毒があったり、いろんな表情を持つブライスがそこにいました。

「ブライス」とひとくちに言っても、ものすごくいろんな種類の方がいると知ったのはその頃です。色白さん、金髪さん、おめめぱっちりさん…。顔型もいろいろと違います。覚えるのが大変だけれどこの上なく楽しい!

いろんな国の、いろんな年齢の、そして意外と男性にもファンがいると知って「むむう。奥が深いな、ブライス道!」と思わずうなったのでありました。私など序の口でございます。

頭が大きいので、編み物も比較的しやすいのもおもしろいところです。小さすぎても編みものにバリエーションが出せないし、人間サイズになると私クラスの人間には途中で飽きてしまって編みきれません。

くまの帽子、編みますのでご希望があったらおっしゃってください

「末娘に似ていてかわいいな」から始まったブライス。かわいくてどんどん好きになっていってしまいます。

お人形が好きな方が、人形にはまることを「ドール沼」と表現したりされていますが、まさに言い得て妙ですね。どこまでもはまっていける、おそろしい沼がそこにありました。

きっと底がないんですよ!あなおそろし。現在、首のあたりまで温泉気分で浸かっていますが今後ブライスが増えたりしていたら頭のてっぺんまではまってしまったのだとご理解いただけると幸いです。


つぎは…ドールハウス作りかな…。

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