Voicyカタリバ第一回配信までの道 #2

一体全体何がそんなに大変だったのか?

ひょんなことから新しい「インターネットラジオ」の番組プロデューサーとなった私。

もし#1を読んでいただいた方がいらっしゃたら、何がそんなに大変だったの?一体プロデューサーって何をやってたの?と疑問に思う方も多いかと思いますし、一口にプロデューサーといっても役割はプロジェクトによってさまざま。そこで今回、番組「Voicyカタリバ」を立ち上げるにあたって私が行ったことを具体的に洗い出してみました。

1. 企画案、企画書作成
2. 各種会議主催、ファシリテーション
3. チームメンバーへの連絡、情報共有、スケジュール調整
4. チーム内体制構築
5. チーム内コミュニケーション設計
6. 番組配信開始までに必要なタスクの洗い出し
7. タスクの担当割を決める
8. 担当を割り振ったあとのタスク進行管理
9. チーム内調整
10. チーム外(運営、他研究室)との調整

ざっとこんな感じです。
普通に本業とあまり変わらない気がします(笑)ちなみにチームメンバーは17人でした。

実際、ちょっとしたダブルワーク状態で初回配信前の2週間くらいはほぼ毎日睡眠不足でした^^;

こういった身体的な疲労に加え、この時期はまだまだVoicyオンラインサロン「ファンラボ」内もかなり混沌としていて、物事を進めるうえでのルールもまったく決まっておらず、何をどう進めていいのかすべて手探りの状態だったため精神的にも迷路に迷い込んだんだろうなと思います。

ちょっとだけ持ち直す

でも、ある時ある人に「りんさんの好きにやればいいんじゃない?」と言われ、それで少し気持ちの持ち直しが出来たんです。
「結局誰がやろうが答えのない世界。だったら私なりになればいいんじゃないだろうか」って。

そこからまた持ち直して加速度的に必要タスクを進め、なんとか初回収録の日を迎えることとなりました。

そして、いよいよ初回収録当日

その日はVoicyオンラインサロンのミートアップ(オフ会)がある日で、その後初回収録することになっていました。

みんな楽しみにしている月に2回のミートアップ。でも私はそのあとの収録が気になってとにかく時間通りに終わってくれればとそればかり考えていました(笑)
ミートアップの近くの会場の貸会議室を借りていたので、時間に遅れられなかったからです。

実際、ミートアップの途中で時間がオーバーし、延長戦に入りそうだったのですが、そこは会を主催しているコミュニティ研のリーダーのすばらしいタイムマネジメントで当初予定通りに終り、ものすごくホッとしてました。

いよいよ収録現場へ

現場での収録は基本的にはディレクターさんに任せていたので、私は立ち会うくらいでした。眠くて疲れていて現場を見る元気がなかったというのもあるんですが(笑)

今でもすごくはっきり覚えていますが、初回収録はみんな恐る恐るで、ものすごーーく緊張した空気が漂っていました。
なにしろ、どうやって収録進めるかも、どうやって話すかも、何もかもが初めて尽くしでしたから当然です。。

でもすごくびっくりしたのは、リハを始めてみたら、パーソナリティのみんなが予想より全然話上手だったこと。台本を読みながらかむ人も全然いなくて、何よりみんなよい声で驚きました。その場で一緒に立会いをしていたメンバーに「みんないい声だね」って言ったのを覚えています。

みんなこの日に備えてそれぞれ練習していたようで、私はひそかにちょっと感動していました。

初回収録が終了!

そしてぎこちなくも無事に初回収録が終了!
収録後はあの緊張感はどこに行ったのか「あれ?私たち思ったよりいけそうじゃない?」という雰囲気になってました(笑)

思った以上の手ごたえを感じたようでそのあとみんなすごくテンション高かったですね。みんなすごく生き生きした表情でしたし、熱量高いメッセージがあちこちで飛び交ってました。

その時の私

そんな中、私は一人かなり冷静を装ってました。
なぜなら、実際配信してみないと番組の方向性としてこれでよいのか、判断できないと思っていたからです。それに立場上、自分くらいは常に冷静な立場を保たないといけないとも思っていました。

もちろん、初回収録終えてほっとした安心感に浸りたい気持ちはありましたが、まだ運営側のチェックもあるし、すぐに次回の配信のことも考えないといけないしで、喜びに浸っていい許可を自分に出せませんでした。

その後無事運営側のチェックが完了し配信OKをいただき、配信当日を迎えました。

いよいよ配信!

2018年9月14日(金) 17:00

この瞬間のことは一忘れないでしょう・・・
と書きたかったですが、当日は別の用事があったり、配信前に想定していなかった「配信後のタスク」に対応するのにドタバタしていてこの瞬間の感慨に浸る間になかった、というのが実際でした(笑)

初回配信後、ありがたいことにすぐに聴いてくださった方からコメント欄にコメントを数多くいただいたのですが、その返信を誰がどうやって返すか、指示を出すのにバタバタしてたんです(笑)

その後、おかげさまで初回配信はご好評いただき、想像以上に多くの方に聞いていただくことができました。

思えばいつもそうだった

例えばこういったコメントの返信をいつだれが担当するか、というような事前に予想できなかったタスクにせよ、事前に想定できた必要タスクにせよ、いつ・誰が・どうやって、という判断を下すことを番組立ち上げにかかわり始めたときからひたすら繰り返していました。


番組の名前、企画の内容、会議の方法、収録の方法、収録の場所・・・
小さなことから大きなことまであらゆることを判断・決断しなければならない、これがゼロイチのフェーズなのか、立ち上げということか・・・ということを経験したのが初回配信までの道のりでした。

まだ企画書を書いて体制づくりしていたころ、チームのみんなに「パーソナリティってどうすればよいんですか?」「ディレクターって何をやればよいんですか?」という質問を受けて、それに答えながらも実は自分でも具体的に番組のイメージは出来ていなくて本当にできるのかなぁって思ってました(笑)

でもそれが目に見える形になって、結局、初回配信の喜びにリアルタイムで浸ることは出来なかったんですが(笑)それだからか、ふとした瞬間に思い出し感慨にふけることが今でもあります。

感謝。

何とか初回配信にこぎつけられたのは、ひとえに緒方さんはじめ、Voicy運営の皆さん、みのりーさん、ファンラボの皆さん、カタリバチームのみんなのおかげです。
自慢のパーソナリティ陣、番組名決めるときにアイデア出してくれたメンバー、ゼロイチのあの状態で台本を一から考えてくれたディレクター陣。そして何より一緒に走ってくれたもう一人のプロデューサーに心からのお礼を伝えたいと思います。ありがとう。

これで終わるとめでたしめでたし、という綺麗な終わり方になるのですが、「Voicyカタリバ」は第1回の配信を終えてスタートに立ったばかり。
この後も本当にいろんなことがありました。
この番組のプロデューサーやりながら学んだ貴重な経験は後々自分で振り返るために別途まとめて書きたいと思っています。

最後まで読んでいただいてありがとうございました。


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