等身大でアートに向き合えた

みなさん、こんにちは。りんです。

今回は昔からの友人の個展に行ってきてとーっても素敵な体験をしたのでそのおすそ分けです。

その個展(正確には2人展)がこちら。

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(私の友人は細沼雅子さんですが、以下、いつも呼んでいるぬまさん、とさせていただきます)

気がつけばご無沙汰でした

私、ここ最近はすっかり美術展や展示会から足が遠のいていたんです。一時期足繁く通っていたんですが、なんか鑑賞してもうまく受け取り切れないというか、消化不良感があって、自然と足が遠のいてしまっていました。

でも最近アートに詳しい友人が出来たり、自分でも左脳ばかり使って右脳使ってないなという偏りも感じていて、自分の感性を開放したいなとアートへの関心が再燃していたところに、Facebookで旧友からの個展の案内を目にしました。

これはきっと何かのお導きに違いない、ということで行ってきました。

優しい空間でアートに向き合う

一軒家を改装したギャラリーにはフワッと優しい空間が広がっていました。

そして一目でその色遣いの美しさと自分が大好きなテイストに心を奪われました。(実物はこの倍以上美しい!)

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私、本当にこういう色使いや雰囲気大好きだわー、と思いながら頭によぎったのがアートに詳しい(というかプロなんですが)友人からの言葉。

「個展に行くなら作者と対話した方がいいよ」

ということで早速2人展のうちのお一人、上野さんにどういった時にどういった題材で書くのか等々色々お聞きしました。

中でも興味深かったのがこの作品。

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2つセットのように展示してありますが、上野さんは当初、上の作品のみ展示するつもりでした。でもぬまさんに両方飾ったらどうかと言われ思い直したそうです。しかも、下の作品の方は実はさかさまなんですよね。
でもそれに気づかないくらい自然に上下セットの作品のように見えるのが面白い。
ある意味2人いたからできた共同作品と言えるかもしれません。

他にもいくつかお2人の共同作品があったんですが、線をぬまさんが書いて、色を上野さんが描いたものもあれば、本当にいっせいので2人で何の打ち合わせもせずに描いたものも。その時その時の瞬間を大事に、ライブ感を大事にしたいという考えで、こういうの本当に素敵だなと思いました。

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そしてもちろん、私の友人ぬまさんの作品も鑑賞。
彼女の作品は彼女の作品で好きだなーと思いつつ、やはり彼女のすべてではなくても一部を知っている人間としては「あー彼女らしいな」と思ったり「へーこんな面があったんだな」って新たな一面に気づいたり。
単純な作品鑑賞とは違った面白さがありました。

本人も20代のころの自分と今の自分では作品のテイストが違う、と言っていましたが、そうやってその時その時の彼女らしさが表現されているのが、個人の歴史がアートに詰まっているようで素敵だなぁと。

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彼女曰く「頭で考えて作品を作っても伝わらない。気持ちで描かないと」ということですので、やはり作品には作者のキャラクターやカラーが色濃く出るし、そうでないと何も伝わらない、という言葉が印象に残りました。

昔の私はいわゆる有名な芸術家やアーティストが作った作品だけがアート作品だと思っていたのですが、最近は身近な人たちの作品に魅力を感じるようになりました。

何を持ってアートと定義するか、という議論はここではしませんが、身近な友人・知人の創作物、あるいはみんなで共創することに最近はベクトルが向き始めています。なぜなのか分析はちゃんとできてないのでわかりませんが、もしかすると自分もこうやってnoteを書くようになったからかもしれませんね。

今回の2人展でも来場者の人みんなで作る絵があって、私もちょこっとだけ参加しましたが、理屈抜きで楽しいですね。なんか童心に返った感じがしました。

等身大で向き合う楽しさ


お2人から作品を作る過程のお話を伺って、いろんな手法や道具や素材を使い、試行錯誤しながらその時々の自分が感じたことを表現している姿勢も素敵だな、楽しそうだなって思いました。

今までも国内外でいろんな美術館や展示会に行ってきましたが、作者に直接話を聞きながらアートを鑑賞したことで、始めて消化不良にならずに等身大で作品と向き合えた気がします。
自分の好きな作品と対話して向き合えるって楽しいですね。

私の写真の腕だと作品の良さの半分も伝わらないので、皆さんもよかったらふらっと行ってみてくださいね。


上野さん、ぬまさん、素敵な時間をありがとうございました!!

これからもっとアートに触れながら自分でも体験してきたいと思えた「inside out展」。行って本当に良かったです。

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