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大人になっていく

この前、大学時代にバイトが同じだった友達と久々に会いました。

高校から同じで隣の中学だった女の子と、北海道から出てきた一個上の男の子。

大学生の頃はあんなに毎日一緒にいて、働いては毎晩飲み歩いて、大学だって一緒だったから学内で会ってはしゃべって、家にも行ったりして。

そんな友達とも、3人で会うのは2年ぶりくらいでした。

久しぶりに会うと、3人ともちょこっとよそよそしい。というのも、全員が大学の友達と会うことが久しぶりだったから。

類は友を呼ぶと言いますが、まさにその通り。でもそれが、私には非常に心地が良いんですよね。

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出会った頃は、18歳と18歳と19歳。大人になったつもりだったけれど、まだまだ知らないことばかりでした。

7年経ってみると、話す内容もすっかり変わりました。昔は恋愛の話が7割、残りはサークルの話やバイトの話、授業の話。

今思うと、毎日がキラキラしていて自分の人生がどうなるかとか、どうやって自分たちが生かせてもらっていたかなんて、考えたこともありませんでした。

お酒も回ってくると、最近どうしていた?と空白の2年を埋めていきました。

男の子がニコニコと話し始めたのは、友人が死んでしまったこと。自殺をしてしまったそうです。
北海道の地元の友達で、連絡が来た時は衝撃だったと。

急にそんな話をし始めるから、お酒を飲む手も止めて、2人で真剣に聞きました。

お墓参りをしたこと、親に挨拶に行ったこと、地元の友達で集まって話したこと。

こんなに辛い話をしているはずなのに、彼は重くならないようにか飄々と話を続けていきました。


「彼は、1番楽な道を選んだだけだ。助けてあげられなかった事が本当に悲しいし、悔しいけれど、俺は自分の選んだ道を責任持って、彼の分まで胸張って生きていこうと思った。」


大人になると言うのは、どういうことだろうか。

社会に出る、税金を自分で払う、結婚する。もちろん他にもあるけれど、社会的な立ち位置とかそれだけではないと思います。

色んな出来事に触れて、自分の生き方とちゃんと向き合っているか。生命には終わりがあることを考えた事があるか。生と死に関わった上で、自分の人生を自分なりのポリシーを持って、楽しめているか。

綺麗なことばかりではない世の中だからこそ、自分の世界に裏側があることを知らないといけない。知らない方がいいこともあるけれど、知った上でどうするか、自分でちゃんと決める。

自分のことは、自分が一番「一生の仲間」だと思ってあげるだけで、なんだか昨日よりも強くなれる気がします。

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まさか、そんな話になるとは思ってなかったので、3人で必死に軌道修正。笑

私以上に感情移入しやすいもう1人の子は、ほぼ泣いていたみたいです。

人に優しく生きていきたいなぁと思いながら、やっぱり尊敬できる大事な友達だなって、再確認できた1日でした。

そういう私は、どうしていこうなんて何も決まっていないんだけどね。

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