見出し画像

不満はエネルギー

時代は進む。変化する。数えきれない程の新しい物が作られ、壊される。その繰り返し。

芸術作品、道具やモノ。
作られては壊れてなくなる。もう二度と目にすることができなくなることもある。
だからこそ、劣化しないように、壊れないように大切に大切に保存されてきた。
あるいは、もう見ることのできない「それ」が記録として残っていたりする。
そうやって、様々なものが出来上がり、失われていった。

なぜ物が作られるのか、開発されるのか。私はとても疑問に思った。
どんどん新しいものが作られ、進化していく。
変わらないものがありながらも、より高い技術を習得して、より良いものへと変化していく。
 
「人はいつの時代も不平や不満を持って生きてきたのではないか。
不満があるからこそ、今の、自分たちが生きている世界を、その時代をよりよくしようとして、様々なものが生まれたのだろう。」

と私は思う。

もし何の不満も感じていなかったとすれば、現状に満足しきっていたとするのなら、きっと新しいものは何一つ生まれなかったであろう。

不満がないと、何事もよりよくはならない。
良い方向には向かわない。
ただ、現状維持がされるだけ。せっかく今の状況が上手くいって安定しているのに、わざわざリスクを犯してまで、新たなことに挑戦しようなどと思う人はそう多くはないはずだから。

それゆえに、人類、文明が進化し変化し続けるために不満や疑問を持つことは重要なことである。

また、不満を言うだけで終わらせては意味がない。
自分で考え、行動を起こす必要がある。
それが新しいものを生み出すために重要な要素だ。

一方で劣化や戦いなどによって、その作品やモノが壊れる、跡形もなく消えてしまうこともある。それにも意味があるのではないか、と私は感じる。
なくなってしまうからこそ時代が進み、新しいものが誕生する。
失って初めてそのものの本当の価値に気がつくこともできる。

これは人間にも共通する点。
人もこの世に生まれたら必ず終わりを迎える。亡くなってから評価される人もいる。そしてまた新たな命が誕生する。その繰り返しだ。
 
そう考えると世界は不思議だと思う。
一見、関係ないように見えることでも深く考えれば、必ずどこかで何かしらの共通点がある。
物事の全てに意味があり、何かを失うことも、新たなものが誕生するのと同じくらいに実は大事であったりもする。
そうやって時代は目まぐるしい速さで進み続け、常に進化、発展し続けている。

やっていることはそれぞれ違っていたとしても、世界を、また現状をもっとよくしたいという思いは全ての人が持っているのではないかと思う。
みんな、最終的に目指しているものは同じで、ただその手段が人によって違う
それだけのことだと思う。

不満は時に、私たちの原動力になる。世界や未来をも変える偉大な力になりうる。

だからこそ、様々な人が抱えているであろう「生きづらさ」も自分や世界を変えるきっかけ、エネルギーになると思う。
苦しみ、だけで終わらせるなんてもったいない。

誰もが世界を変えられる。
世界全体を大きく変える、なんてことではなくても、自分の周りの世界を、環境を、人を、自分自身を。
変えられる力が全ての人にある。
人は一人一人、周りや自分を、変えてしまうだけの影響力を持っている。

不平不満や生きづらさを感じないようにするのではなく、上手に付き合って利用しよう。

〜今日の言葉〜

In the middle of difficulty lies opportunity.
(困難の中に機会がある)
by Albert Einstein



いただいたサポートは、リナ大学フィールドワークと勉強のための書籍購入の資金として使わせていただきます🌿