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無農薬で作物を育てる

今日は阿久根の脇本にある落合農園さんに行ってきました。

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無農薬でぶどうを作られている、落合ご夫妻。リサさんとけんじさん。今の時期、ぶどう農園はこんな感じで枝自体は枯れ木のように見えますが、冬の寒さの中、エネルギーをじっと蓄えています。

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この時期には、木がバランスよくエネルギーを蓄え、持つ力を最大限に生かすために、剪定をします。地面に転がった切り枝にはダンゴムシが巣を作っていたりして、一輪車で拾い集める度に発見と感嘆の連続です。春になると、ぶどうの木は目覚め、土からの水あげ活動が活発になり、剪定したそばから樹液がぽたぽた流れ落ちてしまうので、「剪定」は今の時期の大切な作業です。ぶどうの涙みたいです。

この回収した枝たちは、焼かれて灰になった状態で農園にまた撒かれ、土に還っていきます。また、近隣のきびなご加工業者から、廃棄になる骨をもらってきて、切り枝と一緒に放置しておくと、微生物たちを介して時間をかけてじっくりと肥料になっていきます。

「その土地にあるもので天然の肥料をつくりたい」

そう言われて、足元に目をやると、ウニ殻がところどころに撒かれていて、うみまち阿久根の農園ならではです。


さらに落合農園さんでは、ぶどう農園の横で数種類のお野菜をすこしづつ育てています。里芋、さつまいも、キャベツ、レタス、パクチー、大根、ビーツ、かぶ。。。

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こちらはモロヘイヤの種。緑色でゴロゴロした複雑な形をしていました。この土地でたねをとることが大切なの。とリサさんが話してくれました。その土地に合った種がとれる。もちこまないし、もちださない。さりげなく伝えてくれた種取りの意味に、なんだかとてもあたたかいものを感じました。

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ひとつひとつのお野菜の量は多くないけれど、さらに印象的だったのはこちらの畝。キャベツとレタスが隣同士に植えられています。同じ作物ばかりを植えていると土の中にいる微生物も固定されていき、だんだんと土そして植物の力が弱っていくんだそう。だから、バランスよく多品種を植えることが大事なんだって。

そして夏野菜のピーマンや、ついこないだまでさつまいもが植えられていた畝は、土を休ませるために、すぐには作物を植えないんだそう。

無農薬で作物を育てるということの意味や価値をまだまだいっぱい教えてもらったのですが、今日はこのぐらいにして。

少しづつ自分に合う情報を自分のものとして取り込んでいきたいと思うのでした。

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大根の間引き菜、ネズミ大根、大根、ビーツ、かぶ、パクチー。。。たわわにお野菜をもらって帰路につきました。ネズミ大根は早速その晩に、おろしてお蕎麦と一緒にいただきましたが、お世辞抜きに人生イチ、甘くおいしい大根でした。ごちそう様でした。

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