”藤崎 里菜”になるまで④



一旦全てリセットして、新しい場所で一から始めたい。


そう思い、
グラビアアイドルを辞めると同時にそれまでいた会社も辞めました。





ずっと夢見た世界を諦めることは、正直とても辛かったです。


もっともっとやりたいこと・叶えたいことはありました。
でも、ここまで活動してきたからこそ、自分の力量が分かってしまった。



いくら努力しても、いくら願っても、
叶わないことがあることを知りました。



特に芸能界は、頑張っても
その頑張りが報われないことの方が多いです。


実力がなくても
たまたま何かのきっかけで売れる人もいれば

たくさん努力をして
長い下積みを経てから売れる人もいます。


そして、ほとんどの人は売れずに終わっていきます。



売れなかった人たちも
何も努力をしていなかったわけではないと思います。


いくら頑張っても
それだけじゃどうにもならない世界なんです。



でも、
いくら頑張っても結果に繋がらないのは、ただただ辛かったです。






次の進路も決めずに全てを辞めた私は、
ほんの少しの充電期間を経て、転職活動に取り掛かりました。





転職活動に向けてまずした事。

・黒染め
・新しいスーツの購入
(リクルートスーツしか持っていなかったので、転職活動に使える範囲で小洒落たやつを買いました。)
・Officeの購入
(履歴書・職務経歴書などの作成のためにExcelとWordを購入しました。)

これで総額10万ちょっと。
当時無職だったのでその出費はかなり痛かったです…。




転職先の希望条件は以下の通り。

・とにかく超大手企業!!
(誰もが知っている大企業に絞って受けました。)
・千代田区、中央区、港区の会社
・雇用形態は正社員じゃなくてもいい。
(とにかく超大手にこだわりました。)


なぜ大手企業にこだわっていたかというと、

どうせ働くならワクワクできて、
「ここで働きたい!」と思える所で働きたかったので。

それが私にとっては大手企業でした。

もちろん、大手であればどこでもいいというわけではなく
自分の興味がある業界に絞って受けました。



また、これは私の価値観ですが、
零細企業の正社員<大手企業の非正規雇用(契約社員や派遣社員)
で、私には大手企業の契約社員or派遣の方が魅力的に見えていました。



もちろん、この考えはとても浅はかです。
先のことを考えたら、小さい会社だろうが、無名の会社だろうが、正社員の方が良いと思います。


大手企業に入ってそのネームバリューを得ても
結局、派遣は派遣でしかないので。







兎にも角にも、
”雇用形態は何でもいい” けど ”大手企業”しか受けない
というスタンスで転職活動を続け、
色んな企業を受けた結果、
私は電通の契約社員になったのでした。





⑤につづく





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