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ラノベ系小説書きです。 有料なしでちょっとずつ更新してます。 よろしくお願いします。

桜と神様と千年の恋(67)完

「すう⋯⋯すう⋯⋯」  桜の木の下。自称神は幹に寄りかかり、木漏れ日を纏いながら、仔猫のように寝こけていた。  早起きした理由は他でもない。早くこの公園に来たかっ…

桜と神様と千年の恋(66)

 雲ひとつない空に、太陽が顔を出していた。ぽかぽかとした、春らしい陽気だった。 「鼻の下が伸びきってますよ、ニコチン変態野郎様」 「な⋯⋯っ」  背後からの声。も…

桜と神様と千年の恋(65)

■終幕 「んん―⋯⋯」  土曜日。カ―テンの隙間から漏れる光に起こされ、俺は重い瞼をゆっくり開いた。こんなにも清々しい目覚めの朝は何日ぶりだろう。心なしか、身体…

桜と神様と千年の恋(64)

「終わった⋯⋯のか」 「ええ⋯⋯なんとか、ね」  二人砂浜に倒れ込み、ようやく顔を見合わせた。すぐ近くにある咲耶の顔が、微笑む。  今までの熾烈な争いが嘘であった…

桜と神様と千年の恋(63)

「⋯⋯咲耶!」  見つけた。メイドの言った通り。雨が吹き付ける海岸線のコンクリ―トブロックの上に、二人は対峙していた。   フ―ドの男が、そのマントの下からたくさ…

桜と神様と千年の恋(62)

「はぁ⋯⋯はぁ⋯⋯っ」  海岸線まで全速力で走る。外灯がほとんどない狭い道だった。空が黒い雲で覆われているため、月明かりすらない。ついに、雨が降り始めてきた。ま…