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オランダ1 本物だらけの1日 (コンチキツアー1-2)

<訪問国13 オランダ>
ずっと参加したかった、英語を使った国際ツアー「コンチキツアー」で周りました。
旅にまつわる音楽を聞きながら、記事をお楽しみ下さい♪

「オランダ」で一番に思い出すのは?

「オランダ」と聞くと、何を思い浮かべるだろう?
日本ではたくさんの人が「ハウステンボス」や「江戸時代にも唯一貿易していた国」、「風車」「チーズが美味しそう」などだろうか。

私もオランダで一番に思い出すのは、小さい頃に訪れた「ハウステンボス」だ。
始めての海外旅行で行ったハワイを、恋しがる弟と私のために、家族がハワイ旅行の翌年、連れて行ってくれた。
人種の違う人にこそ出会わなかったものの、ハワイ以来の別世界に私達は喜んだ。

それから数年後、私はずっと参加したかった「コンチキツアー」のバスに乗り、こうして思い出深いハウステンボスがお手本にした、オランダ、アムステルダムの景色を見ている。


「何だか、夢のようだなぁ……」
頼れるお兄さんのようなガイド・ルーカスの、英会話教室で聞いた英語より格段に早い英語での説明が聞こえて来る中、私は雨に濡れたアムステルダムを窓から見ながら、にんまりと微笑んでいた。

ホテル着・ルームメイトの発表

運河沿いの、こじんまりとした可愛らしいホテルに着くと、ルーカスがルームメイトの発表をしてくれる。
コンチキツアーではルームメイトは基本、ツアーの間中ずっと変わらない。
「寝るまで一緒に楽しめる子だといいなぁ……」
そう思っていると、私の名前が呼ばれ、もう一人、名前が呼ばれたブロンドの髪をした長身の綺麗な女の子が笑顔で、私の所に来てくれた。

「ジュリーです。よろしくね、Rina!とっても大きいスーツケースね。運べる?」
早速私の大きなスーツケースを運ぶのを手伝ってくれ、私達は自分の部屋へと入った。

類は友を呼ぶ

「Rinaは日本から来たんだよね?私は、アメリカのロサンゼルスから来たの」
「そうなの?私、ロサンゼルスに留学したかったの!色々あって、ウィーンに留学してるんだけどね」
「わお!じゃあ日本人だけど、今はウィーンに住んでいるの?カッコイイね!ウィーン、今回のツアーに入っていないから、別の機会に絶対行きたいのよ。案内してね!」
ジュリーがウィーンに憧れ、私がロサンゼルスに憧れていたことで、いきなり私達は意気投合した。
荷解きをしながら色々話していたら、年齢も同い歳で、誕生日まで同じ7月だと分かったり、弟がいることまで同じで、私達は喜びの歓声を上げた。
「類は友を呼ぶ」とは、こういう事なのかな、と思う。

存在感のある、オランダ料理

ファッションもお洒落なジュリーとまだまだ話し足りない中、ツアー全員でのディナー時間がやって来た。
「方言やスラングだらけの英語って、難しいでしょ?オーストラリアの英語とか……!分からないことがあったら、何でも聞いてね!」
初日から、ジュリーは頼もしい解説人にまでなってくれた。
ジュリー以外の子達も、ツアーでたった一人の日本人にとても好意的で、興味津々だ。
次々とされる質問になんとか答えながら、パンネンクーヘンやエルテンスープなど、存在感のあるオランダ料理を口に運んでいると、ツアーガイドのルーカスが話し始めた。

夜の運河散歩

「夜のアムステルダムは生き生きしているよ!みんなで歩きに行こう!」
日本のツアーなら、夜20時を過ぎると解散の場合も多いが、さすが18〜35歳限定のコンチキツアー、夜も長いようだ。

私達はホテルから出発し、運河を散歩した。
まるで、国際的な修学旅行だ。
「北のヴェネチア」と言われているだけあって、アムステルダムはあちこちで運河に出会うことが出来る。
「実はアムステルダム、ヴェネチアよりも運河の数が多いんだよ」
早速仲良くなったツアーメイトが、教えてくれた。
ハウステンボスで見た風景が、実際に広がっている。
雨が残念だと思っていたが、夜になると反対に雨がより町を潤わせ、ライトがより幻想的に見える。
ハウステンボスを懐かしく思い出したが、さすが本物、ハウステンボスよりもだいぶ年季が入っているし、運河の数も圧倒的だ。

美しい風景にまどろみ歩いていると、いつの間に私達は建物の中へぞろぞろと入っていた。
「ジュリー、私達、バーでも行くの?」
「コーヒーショップだって!」
「コーヒー?夜カフェ?」
「うん、それ以外もね……。それに、ビールやお酒も飲めるみたいだよ!」
コーヒーショップに関しては後日触れるとして、ここで飲んだお酒とプラス@で、私はますます多くのツアーメイトと知り合い、陽気に話すことになった。

距離が近まる?!コーヒーショップ

ディナーでは席が離れていたツアーメイトも、今回は全員一緒に大きなテーブルで座ったからか、ますますたくさんの人が話しかけて来てくれる。

「私、少し日本語で話せるのよ!パース(オーストラリア)で教師をしているんだけど、そこで少しだけ、日本語も教えるの。この日本語、合ってる?」
「僕の野球チームに、日本の友達がいるんだ!日本の野球チームって、いつの時代も強いよね!僕らアメリカも、負けてられないや」
日本の文化や日本語、スポーツに興味を持って持ってくれる子もいたら、やはり世界中で人気の「寿司」の話題をして来る子も多い。
「どの寿司か本物か、ツアーの間に日本食レストランに行こうよ、Rina!」

私の身なりに、興味を持つ子達もいた。
「メキシコにいる日本人とは、また雰囲気が違うね。ヨーロッパに住んでる日本人だからかな?」
「それ、僕も思った!ブラジルの日本人も、髪がカールしたりしてないし。Rinaは、ハーフなの?」
「ううん。きっとその人達は日系人だから、私達日本人とはまた違うんだよ」
英語が得意なメキシコやブラジルの子も参加していて、
「このツアー中にお互い、この英語の早さに慣れよう!」
と結束力を高めた。

適度なアルコールは、語学上達の早道

ドイツ語学研修の時も思ったが、やはりアルコールの力は強い。
ブラジル、メキシコ、日本の私達は明らか、このコーヒーショップで特に、流暢に英語を話していたように思う。
アルコールが入り、頭がぼんやりしたはずなのに。面白い。

コーヒーショップを出て、夜の運河散歩をして、ホテルへ戻る。
「明日は、晴れるといっいな〜」
気付いたら、今日会ったばかりのツアーメイト達と陽気に笑い合い、彼らとスキップまでしている自分がいた。

本物に勝るものはない

ベットに横になり、思った。
「やっぱり本物はすごい……!」
本物のハウステンボスを歩き、本物の世界各地の英語に一日中触れ、ツアー初日にして身も心も満たされた。
テーマパークももちろん素晴らしいし、日本で触れる英語でももちろん上達できるが、本物に勝るものはない。
何でも、早い内に本物に触れて頂きたいし、私もずっと、本物に触れ続けて行きたいと思う。

#オランダ #アムステルダム #コンチキツアー #運河

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