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コロナ漫才が出来るまで。

今日は最近僕達がぶっかました
「コロナ漫才」が出来るに至った
経緯を皆さんにお届け出来たらと。

と、その前になぜそれをここで
文章にするに至ったかについて触れておこう。

巷では、外出自粛が叫ばれる昨今
自宅警備を強いられるも、
いったいなにをすれば良いものか。
退屈凌ぎにでもなればと高校で
初めて一人暮らしをした時ぶりだろうか
包丁を手に取ってはみたものの。
好きこそものの上手なれとはよく言ったものでセンスがないものにアツくなるのは大変困難で
やはり僕の性格も相まって
ある程度のレベルに達してないと
ハマれないものだ。

そんな話を楽屋で相方としていると
ノートなるものがある事を教えられた。
それで思い出したのだが、
たしか僕は昔から文章を書くのが好きだった
ある程度のレベルに達してなくても
好きなものだったら時間さえあれば
出来るものだ。

学生の頃からそうだった。
上手く話せなくても文章だったら
気持ちを伝えられた。
番組の前に可能な限り僕が台本を読み込むのも
そこに原因があるのかもしれない。
相方のように思ってる事をポンポン

Pon!Pon〜!

失礼!

スラスラ言葉に出来ればその必要も
ないのかもしれないが。
いつからか人からの電話を取らなくなったのも
そのせいなのか。
相手の時間や都合を奪う事なく気持ちを
伝えられるのだから僕からしたら
ごくごく自然な選択だった。

いい機会なので今日は最近伝えたくても、
伝えきれてない事柄に関して書いていこう。

「コロナウイルス」

寝ても覚めても今の日本は
こいつの話題で持ちきりである。
大変迷惑な事に絶賛バズリまくり中。
こいつは俺達から沢山の大切なものを
連れて行った。

卒業式、始業式、イベント、ファンとの交流
クラブ、飲み会、ご飯、夜の濃厚接触、友達、
大切な人、仕事、お金、スーパースター

正直こんな事になるとは思ってなかったし、
俺も今も渋谷の街でフラフラしている
コロナを軽視している激ヤバ野郎の1人と
なんら変わりはなかった。

でもこれに関しては決して
僕だけのせいじゃないと思っている
だって報道?医療関係者?確かに言ってましたよね?

「若者は感染しても発症しません」

今、外で遊んでる若者達はすぐにでも
ご帰宅願いたいところではあるが、
俺はこのファーストタッチが
今の日本の現状の元凶になったのではないかと思っている。現に僕がそうだったからだ。

流石にクラブは結構前から控えてはいたが、
普通に友達とのご飯なんかは誘われれば
3月の下旬くらいまで行っていた気がする。

この軽率な行動が今では物凄く愚かだったし
浅はかだったなぁなんて
反省していることの一つなのだが、

テレビ業界はこの頃まで本当に
いわゆる3密のフェス状態だった。

打合せはゾロゾロ
ディレクターさんやらAPさんやら
4、5人が小さい楽屋という密室に密集して
「失礼します」とマスクを取って話し始める

いや逆!逆!
心の中の新喜劇の演者さん達は総立ちだった。

少し前から
観覧を入れられなくなってスタジオ収録は
スタッフさんだけで行われるようになってはいたもののマスクはつけてたり
そうでなかったりとだいぶまばらだった事は
記憶に新しい。

ADの人が持ってきたゲスト考案の
ちょい足しメニューを手洗いうがいなしで
口に運んで感想を言わなきゃならなかった。

その時はなんとも思ってなかったけど
コロナの踊り食いを公共の電波に乗せて
お届けしていたと思うと恐怖以外の何者でもない。

故に緑のお姉さんに夜間の不要な外出を
自粛してくださいと言われたところで

いやいや朝から晩まで仕事で3密に
身を置きまくってるのに仕事終わりに
やっと訪れる気を許せる仲間との
至福の時間だけ何故故に控えなきゃいけないんだよ
意味わかんなすぎるだろ笑

愚かでした。
その考えが根底からぶっ壊されたのは
次の日の昼前だっただろうか。

何気なくつけたテレビから
飛び込んできたのは日本の喜劇王の訃報だった

テレビで涙を流す先輩達みたいに
日本の笑いを構築し続けてきた大先輩に
特別な思い入れがあったわけではなかったし
共演した経験もなかった。

でもそんな俺ですらわかるくらい
とんでもねぇ事が起きたのを
認識した瞬間だったのはたしかだ。
マジやべぇ事になってんだって

そこで初めて意識的にニュースやネットで
コロナに関する情報を漁った。

次々と飛び込んでくる情報と共に
血の気がひいていくのが自分でもわかった。

世界では今の日本が2週間前の自国のようと
言われていてNYでは2.5秒に1人が命を
落としてる⁉︎50m走りきるうちに
3人もの人が命を落としている!?
医療はとうに崩壊していて
病院の廊下には咳き込む人達が
何人も横たわっている。
医療に携わってる人であろう感染防護服に
身を包んだ人からは防護服の上からでも
憔悴しきっているのが見て取れた。

この国ではもうすぐ
まだ助かる見込みのある若者に
人工呼吸器をつけるために
命の選択が始まる事を知った。

命に軽いとか重いなんてないはずなのに
それでも命を選ばなきゃいけない
そんな局面が来てて今の現状を軽視し続ければ
何週間後かには日本にも同じ状況が
訪れかねないという。

映画や海外ドラマの話じゃない。
助けに来てくれるヒーローだっていやしない。

この現状を止めるのは紛れもなく僕達なんだ。

飛び込んできた情報のなかには
食事会をしていて感染したであろう
著名人をネットで攻撃しているものまであった。

諸々の情報を整理して
僕の脳裏によぎった結論は
意味わかんなすぎるだろ笑では
済まされないという事だった。

「意味わかんなくてもなんでも
とにかく今はやるしかないんだ」

それから僕が感染した時のことを
僕の足りないおつむでできる範囲で想像した。
相方やマネージャーだけじゃない。

これから始まるであろう新番組。
それに携わってる仲間達。関係者の方々

とにかく今まで僕に関わってくれた
全ての人達に想像を絶する迷惑がかかるだろう

不要な外出先で感染したとなれば
袋叩きにあって感染経路を辿られて
僕の大切な友人までネットで殺されるかもしれない。

考え過ぎかもしれないが、
考え過ぎくらい考えるべきだと思った。

僕が今の環境で仕事させてもらってるのは
助けてくれた沢山の人達の力があったからだ
その人達はどう感じるだろう。
やっとの思いで出会った相方に迷惑かけて
惜しかったなーEXITツメが甘かったなー

あの時みたいにまた絶対戻ってこいよなんて
思ってくれるだろうか。

もう何も出来ない自分を悲観しては
1人で腐って毎日酒に溺れていた
あの頃の僕じゃないんだ。

今置かれてる立場。
EXIT りんたろーとしての自覚を改めて
考えた。

ここまでの道のりは決して平坦ではなかった。
しかしその度に2人で
曲がりなりにも正しい選択をしてきたつもりだ。

いっときの楽しさ?ストレスが溜まっていた?
そんなものでこの2年間を無駄にしていいのか。
そんなはずなかった。

どっからやってきたかもわからない
わけわかんねぇウイルスにやっとの思いで
掴んだこの環境を奪われてたまるか。

この環境を失うのであれば
己の力不足であって欲しい。
間違ってもその要因がクソウイルスで
あってはいけない事は明らかだった。

それからの僕はコロナに対する
出来る限りの対策をする事に努めた。
絶対に感染なんかしないつもりだが。
これで感染したならしょうがない。
りんたろーが感染したのなら、
どうしようもなかったんだ。
そう思われる状況を自ら作り出す必要があった。

まずは基本の手洗いうがい。
出来る時はカメラが止まるたびにうがいした。
外出は仕事と家の往復のみ。
買い物はその時か、ネットで済ませた。
除菌シートを持ち歩き
手指と持ち物を事あるごとに拭きあげる。
マスク、メガネは収録が始まる直前まで
つけておく事を心掛けた。
最新の空気清浄機と除菌スプレーを
購入し、換気をこまめに行う事で
自宅をシェルター化する事を意識した。
重症化への懸念と免疫力の低下を避けるため
しばらくの間、電子タバコとお酒にも
ヒュイゴー。とにかく早く寝て
睡眠による免疫力の向上につとめた。
帰宅後はすぐに入浴を済ませ、
その日着てた服は全て洗濯機にぶち込んだ。

これで対策は万全だ。と思ったのは束の間
ある疑問が自分の中で浮上した。

「自分さえ良ければそれでいいのだろうか?」

街では未だに事の重大さに気付けていない
ウォーカー達が営業しいてる盛り場を求めて
徘徊し続けている。

僕達はありがたい事に今多少ではあるものの
若者に対する影響力を持っているではないか。
チャラ男なりに発信しても恥ずかしくはない
環境は整えたはすだ。
今持てる全ての力を持って
この危機的状況を伝えるべきだ。
そう思った。

そんな矢先今春からMCとして
レギュラー出演させていただける事になった
アベマプライムさんの出演があった。

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席が離されているのは勿論。
スタジオでは定期的に換気が行われ
感染リスクを考えて事前の打ち合わせも
カットされていた。
ここまで対策がされている番組に出会ったのは
初めてだった。

勿論扱うテーマは「コロナウイルス」

関係者の方には普段ニュースを
見ない層を取り込めた事を凄く感謝された。
僕達は日頃から今の僕達に何らかの効果があるのであれば、良い意味でも悪い意味でも関係者には

愛を持って利用して頂きたいと思っている。

いつまで続くかわからない僕達のもたらす何らかの効果をそれはもう存分に。

それを"消費"と呼ぶのであれば

消費上等!思う存分消費して頂きたい!

しかしあの尺の中で慣れないMCの最中に
今抱えてる思いを全て吐き出すのは
至難の技で言いたい事の半分は
心のノートに書き留めて数日後このノートにて
排出する事と相成った。

そんな中で僕の中で浮上してきた思い。
アーティストやブランドプロデューサー
YouTuberや後輩ユニットのプロデュース
とにかく芸人さんがやってこなかった事を
意識的に取り組んできた僕等ではあるが
やはり軸にあるのは漫才だ。

思いを吐き出し発信する術は
僕達を引き寄せEXITを生み出した
「ザイマン」しかないだろう。

翌日その旨を相方に伝えた。
兼近はふたつ返事でこれを了承してくれた。
その日のうちにベースを書き上げ
その日の深夜兼近にLINEで送信した。

いつもならとっくに寝ていて
翌日第一声は僕のネタを絶賛してくれる
兼近がこの日は珍しく起きていて
珍しく改善案を提示してきた。

翌日の仕事終わり、楽屋にて2人でネタを詰めて
今の形に近いものが出来上がった。

ネタの終盤、
「2枚のマスクを批判出来るほど
若者は政治に参加してきたか〜に
始まる一文はこういったニュアンスで
兼近節で思っている事を吐き出して欲しいと
丸投げしてみた。

「じゃあ適当にこんな内容の事喋るんで
ツッコんでもらっていいですか」

そんなこんなで翌日自宅にて撮影を行った。
拡散して欲しいというのもあり、
スタジオを取って音響機器が整った場所での
収録も一度検討したのだが
その為にはある程度の人が集まる必要があり
漫才の内容に矛盾が生じるという結論に至り
音声等に多少の難点がありつつも
換気をしながら最小の人数で行う事を選んだ。

実に発案から撮影まで3日での出来事だった。

こういった時の迅速さは言葉のネタや
相撲、政治のネタが出来た
漫才道場というテーマ縛りのある
ネタライブや時事ネタ王、ネタサンドなど
制限がある状態でのネタ作りに積極的に
取り組んできた成果かもしれない。

かくして出来上がったコロナ漫才

https://youtu.be/0NJl1tU6O98

ニュースや現状に疎く今も尚外出を続けている
人達は勿論、この自粛要請でストレスを
抱えているであろう全ての人に届くよう
皆さんに拡散していただけたらと思っている
今日この頃の俺です。

長文乱文ではございますが
自粛中の退屈凌ぎにこれからも
思った事を自由にそして次回は
もっとライトに笑
認められたらと思っているのでその時はまた
お付き合いしてくれたら幸いです。

お後がヒュイゴー

EXIT りんたろー

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