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【読書メモ】細谷功『「具体⇔抽象」トレーニング』50

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読書メモ

第6章 言葉とアナロジーへの応用

  • 「第一印象がいい人」の功罪とビジネスへの応用

    • 「第一印象がいい人」にも「折り曲げの法則」が存在する

      • 良い印象:初対面においては抜群の強さを発揮する

      • 悪い印象:第二印象のインパクトが弱くなる

    • 人間の心理として「絶対値よりも変化や相対値に敏感である」

    • さらに一般化

      • 一見さんの多いビジネス:中身よりも外見

      • リピーターの多いビジネス:外見よりも中身

  • 身近な仕事への応用

    • スペシャリストとゼネラリスト

      • よくあるイメージは「横の世界」のボキャブラリーで語られたもの(図71)

        • 横の価値観

          • ゼネラリスト:広く浅く

          • スペシャリスト:狭く深く

        • 縦の文脈(具体と抽象)

          • ゼネラリスト:物事を俯瞰してとらえて領域に依存しない抽象レベルの概念を操れる必要がある

感想

ゼネラリストとスペシャリストの対比が、そのまま「教養」と「専門」の対比にもなっていると感じました。「教養課程」や「教養としての◯◯」は、本来、専門性の枠を超えて物事を俯瞰的に捉えられるようにするための「教養」という意味ではなく、「入門」という意味に置き換わってしまった感じがします。ちょっとした物知りになるための「教養」とは、まさしく、この本でいうところの「横の軸」の考え方であると思いました。

入門は入門で問題ないのですが、それを「教養」と称するところに捻じれを感じます。入門の寄せ集めが「教養」なのではなく、「専門」を超えた判断ができるようになるために、「教養」はあるのだと思います。

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