【読書メモ】細谷功『「具体⇔抽象」トレーニング』55
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読書メモ
第7章 具体と抽象の使用上の注意
読書と「具体と抽象」との関係
本が伝えたいメッセージの方向性
抽象的なモデルや法則を伝えたいもの
→学術的な理論中心のものが代表的具体的なノウハウを伝えたいもの
→典型はビジネスのハウツー本
具体のコンテンツと抽象のメッセージ
具体的なコンテンツ
→インターネットのコンテンツに次々と置き換えられていく抽象度の高いメッセージ
→本にしかできない。今後も永久に残る
読者の違い
読んだ内容を抽象レベルで活用したい
読んだ内容を具体のレベルで活用したい
本が伝えたいことと読者が活用したいことをマトリクスにすると、図73のようにまとめられる
抽象を抽象で活用:アカデミックな理論として活用し、理論をさらに展開するといった活用
抽象を具体で活用:抽象モデルを自分の世界に当てはめて具体的に活用する
具体を抽象で活用:小説などから抽象度の高いメッセージを導きだして、それを具体化して自分の人生に当てはめるという活用法
具体を具体で活用:ハウツー本の使い方
感想
読書にも抽象と具体の違いがあるとは思いませんでした。読書にも、本の内容と読者の2軸のマトリクスで整理できるとは目からウロコです。
抽象と具体は、『具体⇔抽象トレーニング』にあるとおり、アカデミックとビジネスに対応すると思います。アカデミアはなるべく多くの事象を説明できるモデルを良しとし、ビジネスはそのまま実践できる具体的な手法を良しとします。同じものを扱っていても方向性が違うため、アカデミアとビジネスで、水と油のような関係になっている感じがします。
ただ、具体と抽象の行き来ができるようになれば、アカデミア→ビジネス、ビジネス→アカデミアのように、それぞれの領域を行き来することができます。それができる人は強いと思います。
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