AI美人画が心に訴えてこない件について
今日はきれいに晴れました。暑くなるということでしたが、体感的には暑いレベルには至らなかったように思います。今週はまだ半袖で外に出るのには早かった印象。まあ、時間の問題ですが。
さて、……。
AIを使って描かれたであろう美人画。ぶっちゃけ自分の好みに合わない。何パターンか見てきたのだけど、私の心に訴えかけてこない。
AIは、膨大なデータを記憶した上でこれが美人だとして描いているものと認識している。最大公約数的な要素を集めた結果であると言われると、もしかして自分の感性が人類の最大公約数的な要素からズレているかも知れないと不安になる。
私以外の多くの人は、見た瞬間に心を射貫かれてしまうのであろうか。そうだとしたら、私が半世紀以上人生を賭けて積み上げてきた審美眼は、少なくとも一般的に通用するものではないことになる。
自分の人生は何だったのか、ジッと手を見る他はない。
……というのはいくら何でも大げさではある。というのは、それらの絵が美人ではないと否定するつもりはさらさらないからだ。お綺麗な方であるとは思う。だけどしっくりこない、何かが違う。
AIと言えどもそれを用いる人の好みというのは反映されるのだろうし、普及してきているとはいえ、まだAIを使ってイラストを作成できる人は少ない。だから、自分の感性に近い美人画が出てきていないだけという可能性もある。
もちろん美についての感性は人それぞれである。だから、そんなことを気にする方がおかしいというご意見もあるだろう。それは全くその通り。
ただ、何かが違うという違和感だけは残っている。感性の個人差は踏まえたうえで、何がどう違うのかを表現できないもどかしさを覚えるのだ。
ここまで書いてきて気付いたのだけど、リアルの人間でバービー人形になりたいと莫大な費用を掛けて、肋骨まで抜いて同じ体型を実現した人のニュースとその写真を見た時の感覚は、今の自分の抱く違和感に近い。
やはり私の拙い表現力では具体的な言葉として表しきれない何か、或いは人間のリアルの存在ではあり得ないのだけど私には気付けない何かが足りないのかも知れない。
よく「オーラを感じた」等という表現を見聞きする。それはAI美人画には当てはまらないのかも知れない。でも、ここまで範囲を広げるとオカルトチックになってしまう。オーラはそれこそ目に見えないものだし、考えても堂々巡りになってしまう。
結局、結論が出ない。これは技術の進歩と絵師の感性が私と近似するのを待つしかないのだろうか。
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