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鈴木エイトさんと考えた「カルトの因果」反ワクチンと統一教会


統一教会問題で一躍、時の人となった鈴木エイトさんとは、反子宮頸がんワクチン運動の教祖的医師が私に起こした名誉棄損訴訟を傍聴・取材してくれていたことで、付き合いがあります。鈴木さんと、反ワクチンと統一教会について話しました。

統一教会に関連して注目を集めた問題の1つに、性教育の問題がある。
 
私の暮らすドイツでは、早い州では幼稚園から、平均的には小学校3、4年生から性教育が始まる。日本では性教育と言うとセックスと避妊の話と即物的にとらえられがちだが、ドイツの性教育はアイデンティティ問題の一部として、性暴力から身を守るためにも重視されている。
 
ドイツの性教育にも議論があり複雑な歴史がある。しかし、理科や生物の授業でヒトの受精や妊娠、発生について教えるという一点だけは、政治的右派からも宗教的保守からも満場一致で支持されている。対照的に日本では、学年が進んでも「またか」というほど植物の受粉やメダカの発生の話をくり返すだけで、ヒトの話は出てこない。不思議に思っていたが、9月2日、北日本放送(KNB)が放送した「統一教会と性教育」を見て理由が分かった。

性教育に反対していた統一教会は「子宮頸がんワクチンにも反対」していた?

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