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文系女医の書いて、思うこと【プロフェッショナル】

「文系女医の書いて、思うこと【プロフェッショナル】」はわたしが書くすべての記事を読みたいという方、定期購読で応援してくださる方向けです。執筆の舞台裏エピソードや医療関係者向けの特… もっと読む
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2019年1月の記事一覧

「男」であることは健康のリスクか

2017年の日本人の平均寿命は女性が87.26歳、男性が81.09歳で、ともに過去最高を更新した。 これは女性は世界で2位、男性は世界で3位の長さだ。 香港、韓国はさておいても、バカンスが長く、美味しいワインやチーズを楽しみ、労働時間の短いスペインやフランスなどともさして寿命の差がないことを考えると何だかため息の出てしまう結果だが、今日注目して欲しいのは国ごとの差ではなく、生物学的な男女の平均寿命の差だ。 平均寿命の上位5カ国・地域 【女性】 香港       87・6

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WHO、2019年の国際保健の脅威に「反ワクチン運動家」。重点項目は「反子宮頸がんワクチン運動」

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2回目接種で副反応を経験。子宮頸がんワクチン、それでも心配な人たちへ。【接種できる施設のリスト付】

2019年8月8日、日本より一足先に新学期を迎えるアメリカでは、全米対がん協会が、文房具や宿題の確認などと同じ「新学期の準備」の1つとして、子宮頸がんワクチンの接種をリマインドしました。 実を言うと、夏休みは子宮頸がんワクチンの初回接種に絶好の機会。夏休みに1回目を打つと2回目が冬休み、3回目が春休みと、接種がスムーズにいくんです。 この記事は「子宮頸がんワクチンの3回接種は本当に必要?あなたに必要な接種スケジュールを考える」「子宮頸がんワクチン打ちました。今まで接種表明

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医学への誤解をとく取り組み

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2018年医学賞、本庶佑氏「ノーベル・レクチャー」解説

医療全般に関する一般向けの執筆や講演を行っています。特にワクチンや感染症に関する問題が専門ですが、医療に関するフェイクニュースの問題からノーベル賞まで幅広く書いています。お仕事のご依頼は「村中璃子ウェブサイト」の「お仕事のご依頼」のフォームからお願いします。 毎年、授賞式の前の「ノーベル・ウィーク」に行われるイベントに、受賞者が一般市民向けに自らの仕事や人生について語る「ノーベル・レクチャー」と呼ばれる講義があります。 2018年12月7日、スウェーデンのカロリンスカ研究

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オランダの新聞”de Volkskrant"にインタビュー掲載。ニッポンよ、いつまで他山の石でいる?

「100人に1人。日本で子宮頸がんワクチンを受けている少女の数だ」 こんな衝撃的な書き出し始まるオランダの新聞”de Volkskrant"に掲載された私のインタビュー記事のタイトルは、「映像に煽られた日本のワクチン不安とオランダがそこから学べること」。 日本では踏み込んだインタビュー記事が掲載されることはありませんでしたが、丁寧にまとめてくれた私のコメントと海外から見た日本の異常事態への評価をぜひ読んでいただければ嬉しいです。 以下、筆者のJop de Vrieze氏

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本庶佑氏、日医会長との新春特別対談でも子宮頸がんワクチン問題に警鐘

あけましておめでとうございます。 オプジーボや子宮頸がん(HPV)ワクチンなど、人類は「がん撲滅」への切符を次々と手に入れつつあります。 昨年は、京都大学の本庶佑氏が免疫チェックポイントのPD-1を発見し、がん免疫療法を確立した功績が評価され、ノーベル医学生理学賞受賞を受賞しました。2019年はがん免疫療法の研究が加速することはもとより、子宮頸がんワクチン問題の解決、研究者をめぐる環境の改善など、良き1年となることを祈ってやみません。 新春号の日本医師会「日医ニュー

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