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ゴダール×ミシェル・ルグラン

こんばんは。りこです。週末はあっという間ですね。

私は土日共に特集上映「ミシェル・ルグランとヌーヴェルヴァーグの監督たち」に行ってきました!

コロナウイルスの流行で映画館ってけっこう危ない場所だと思うのですが、特に上映中止などもありませんでした。

本日はこちらの特集で上映されている『女は女である』、『女と男のいる舗道』について書きたいと思います。

こちらの2作品は今回の特集上映でジャン=リュック・ゴダールが監督した作品になります。ゴダールはフランスのヌーヴェルヴァーグを代表する監督ですよね。

なかなか日本ではスクリーンでの上映はないので貴重な機会でした。

〇『女は女である』(1961)

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子供が欲しいキャバレーの踊り子とその彼氏、そこに現れる男友達の三角関係を描いたミュージカルコメディです。

この作品はとにかく主人公を演じるアンナ・カリーナ可愛いんです!ファッション、メイクだけでなく彼女自身の仕草、表情、台詞がとてもキュート!終始ハッピーな気持ちで観れる作品です。

『気狂いピエロ』のカリーナ×ベルモンドのコンビが見れるのも嬉しいポイントです。

アニエス・ベーが2007年の秋冬で発表したアンナ・カリーナをモチーフにしたコレクションにはこの映画の衣装も多数再現され、登場していました。この映画が長く愛されいる証拠ですね。

〇『女と男のいる舗道』(1962)

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こちらの主演もアンナ・カリーナ。女優志望の主人公は夫と別れてしまいます。そこから生活が困窮してしまい娼婦になるという物語です。

先ほどの『女は女である』がカラーだったのに対し、こちらはモノクロ。ショットもクロースアップが多いです。また音楽がたった8小節の曲を繰り返し使用しています。台詞も哲学的な台詞が目立ち、『女は女である』よりも実験的です。芸術性という面ではこちらの方が高いと言えるかもしれません。ロベール・ブレッソンの映画的要素も感じられます。

主演のアンナ・カリーナは元モデルというのもあり、可愛さが先行しているイメージでしたが、こちらの作品では彼女の演技力の高さが感じられました。

〇まとめ

当たり前ではあるのですが、監督、音楽、主演が同じでも物語、色の使い方、演出などのその他の要素でこんなにも違う作品になるだということは改めて映画はすごいなぁと思いました。

好きな作品をランダムに観ていくのも楽しいとは思いますが、ある程度テーマや監督、俳優などを決めて映画を観てみると違いが発見できて楽しいですね。

ゴダール×ルグラン×カリーナの作品には他に『はなればなれに』があります。こちらは私がゴダールの中で一番好きな作品なのですが、今回は上映がないようですね。日本では今DVDが出回っていないので寂しいです。

まだまだ「ミシェル・ルグランとヌーヴェルヴァーグの監督たち」の特集上映には通う予定です☆

最後までお読みいただきありがとうございました。

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