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日本サッカー文化に一言!ジンガ、マジカってなんですか?

始めに

日本のサッカー文化について、僕の個人的な意見を書いていきます!
まず最初に言いたいのは、僕は日本人の子供のボールを扱う技術はものすごく高いと感じていますし、どのように指導しているのか、すごく興味があります。

日本の子供たちのレベルについては3年前のFCバルセロナキャンプや、SNSにアップしてある動画を見てるだけなので、バルセロナの子供たちと比べるは難しいですが、これは変わりのない事実だと思っています!
この技術の差は、日本人の習性の良い所から生まれていると解釈しています。
・トレーニング時間
・サッカー文化
・子供達のモチベーションと集中力

トレーニング時間

まずバルセロナの子供のトレーニング時間は、少ないと思います。
チームのトレーニングは大体、週に2、3回約1時間しかしません。
なので基本的に、コーンドリブルのようなドリル形式のトレーニングをする時間はありません。(これは僕の個人的な意見で、中にもドリル形式のトレーニングをする指導者もいます)

今の日本のチームがどのくらい練習しているか知りませんが、僕が子供の頃はバルセロナの子たちよりは、たくさん練習していたと思います。何個かのチームやスクールを掛け持ちしている子供達も多いんじゃないですか? (バルセロナでは1つのチームにしか所属できません。スクールに通っている子達もいますが多くはないと思います)

これだけサッカーに時間が費やせるのは日本の子供たちの強みだと思います!

サッカー文化

次にサッカー文化の違いです。
バルセロナの指導者、選手、保護者にとっての目標はFCバルセロナのようにプレーする事です。
そしてバルセロナに住んでいる人たちは毎週末FCバルセロナの試合を見ているので、目が肥えています!

皆さん知っていると思いますが、FCバルセロナの特徴はパスサッカーであり、そのためバルセロナでは個人技を毛嫌いしている人が多いと僕は感じています。
その結果、ドリル形式のトレーニングをする事自体、あまり良くないとされています。
他にも、サッカーは状況判断のゲームと考えているので、敵のいないトレーニング(判断なし)はあまり意味のないトレーニングだと言われています。


僕個人的な意見は、ドリル形式のトレーニングはしても良いと思います。でも優先してする練習ではないと思います。
特にチームの練習なら他のトレーニング(敵、味方のいる判断ありのトレーニング)に時間を使った方が良いと思います。
ドリル形式のトレーニングは家で1人でできますからね。。。

でもこのようなトレーニングについて研究熱心な指導者に方々を良く見ますし、この技術を突き詰めていくのは他の国との差別化を狙えると思います!


モチベーションと集中力

そして最後に、日本の子供たちのモチベーションと集中力はすごいと思います。バルセロナの子供たちはドリル形式のトレーニングでモチベーションと集中力を保てない子供がほとんどです。


単純に『つまらない』からです。


これもバルセロナではドリル形式のトレーニングをしない理由の1つだと思います。
だからこそ逆に、このタイプのトレーニングにモチベーションと集中力を保てる事は、日本の子供たちの強みだと思いますし、続けるべきだと思います。

本題

ここからが本題です!
最近よく、ドリブル専門のサッカースクールについて見るようになりました。
ドリブル専門のスクール自体はとても良い事だと思いますし、僕自身、個人テクニックについてはチーム練習の時にする時間がないので、こういうのがあると助かるなと感じています。

魅せるフェイント

しかしここで気になっているのが、魅せることに重視しすぎている事。
確かにサッカーは楽しむスポーツ、そして観客を楽しませるスポーツです。


しかしここで質問しますが、今現在、プロのプレーヤーでどれだけの選手が魅せる事を意識してプレーしていますか?


僕が思いつくのは、1人『ネイマール』選手だけです。


上のレベルに行けば、行くほど魅せるプレーはしなくなります。
なぜならサッカーは魅せる事で点が入るスポーツでは無いからです。フィギアスケートとは違います。
フリースタイルを目指しているなら文句はありません!!


ジンガ、マジカ

最近SNSでよく見るワード『ジンガ』、『マジカ』って何ですか?
バルセロナでは話題になる事がないので詳しい方がいれば教えて欲しいです。
動画を見る事でなんとなくやっている事はなんとなく想像できます。詳細はわかりますんが。。。


ここで質問です。
このジンガとマジカ、サッカーのどのタイミングで使えますか?
強いていうなら、コーナーフラッグ付近での1対1ぐらいじゃありませんか?

なぜ試合で使えないのか、理由はいくつかあると思いますが、今思いつくのは、


・時間をかけすぎている 
意味のある時間であれば問題なしです。(そこまで教えているのかな?)
例えば、

相手を2、3人自分に引きつけるため。味方選手のオーバーラップの時間稼ぎ


基本的に1対1の状況は時間をかけないのが常識
・シンプルに抜けるのが一番良い。タッチが増えれば増えるほどミスの確率は増える
・間合い (これについてはドリブルデザイナーさんの理論は良いと思います)
・フェイント (相手を騙すため、魅せるためではない)
・リズムの変化
・方向の変化
と僕は考えています。僕はドリブル専門の指導者ではないので、まだまだ勉強しなければと感じています。。。

・ドリブルはパターン化するべきでない
よく見る練習がコーン相手に同じパターンの動きを何度も繰り返す練習
その後、1対1で実際にそのパターンをやる実践に近い練習


しかしその1対1は本当に実践に近い練習ですか?
サッカーに同じ状況というのはほとんどありません。場所 (ゴール前?サイド?するべき事は変わりますよね)、仲間の位置、相手選手(1対1の相手)やカバーの有無、この他のたくさんの条件で選手のやるべき事が決まります。


サッカーでは『どうやって敵を抜くか』、『どんなフェイントしよう』は考えるべきではないと思います。

そうではなくまず、

『1対1するべきなのか、他のプレーをするべきなのか』そしてもし、1対1するべき状況なら『ゴールはどこにあり、どこにスペースがあるのか』や1対1の後に何をするべきなのかイメージしておくべきだと思います。

終わりに


僕はただ批判がしたいわけではありません。
実際、そのスクールの子供たちのボールを扱う技術は世界トップレベルだと思います。このようなスクールのお陰で日本の技術レベルは年々あがっているのは目に見えています。


スクールの子供たちも楽しそうに練習してますし、保護者の方々も楽しんでいるように感じています。(これはすごい事です!)


だからこそ思う、『試合で使える技術』を教えて欲しい。
もしくは、利用者やクラブチームがこれらのスクールで学んだ世界トップレベルの『ボールを扱う技術』を『試合で使える技術』に変換できるようになって欲しいと思います。

そのためには海外サッカーを見て欲しいです。
そして今ある日本のサッカー文化に違和感、疑問を持って欲しいです。
サッカーに関しては、確実にヨーロッパの方が先に行っています。それは『結果』として受け止めるべきです。

バルセロナの指導者が口を揃えていう、日本人の子供のイメージは『トップレベルの技術を持ってるけど使いづらい選手』です。
世界最高峰の育成大国のバルセロナの指導者がトップレベルと言う技術を持っているんです。


そのトップレベルの技術とヨーロッパの戦術が交わればどうなると思いますか?
日本の子供たちはそれほどのポテンシャルを秘めているという事を忘れないで下さい。

あとは皆さん次第です。


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