見出し画像

ちかごろの若い者の約束

中学生のムスメがいる。彼女たちの約束は悲惨だ。例えばLINE。

●「今度、映画に行かない?」
◯「いいね!」
▲「いいね!」
●「じゃあ、日曜日はどう?」
▲「あー、その日、ダメだわ。」
◯「そっかー、じゃあ、ダメだね」
●「そうだね」
・・・終わり。マジでこの状態で終わり。学校でも話し合わない。

なんなんだ。この3人の会話。おかしくないかい。日曜日はダメかもしれないが、「じゃあ、いつ行ける?」の一言で、次の展開があるのに。もっと具体的に「じゃあ、その次の日曜は?」で会話は進むのに。

こういうのもある。とあるグループのミーティングについて。これもLINE。
★「ねえ、いつ集まる?」
・・・・既読スルー。3日くらい過ぎる。
★「ねえ、いつ集まる?誰かー」
□「いつがいいの?」
★「明日は?」
□「無理」
★「そっか」
・・・・既読スルー。そして数日後のこと。
□「いつ集まる?」
★「今日は?」
□「今日は無理」
★「そっか。じゃあ、いつがいい?」
□「さあ…」
★「みんなー!返事してー!」
□「もうムリだよ。あきらめよう。」

このグループは5人だ。既読は4人付いている。つまり、全員が目を通しているのに、答えたのは一人。その一人が無理だと断ると、あとはスルー。
なんで?みんなが候補日をあげれば、調整出るんじゃないの?

中学生に聞いてみると『ガツガツと必死な感じ』に見られたくないらしい。
「みんなをまとめる人」は、「楽しみにしている」とか、「はしゃいでいる」とか、そういう風に見られることは恥ずかしいそうだ。必要なのに、話し合わないのはなぜ?「学校では忙しくて、クラスが違うと話ができない。」昼休みは?「教室まで行っても、クラスの子と盛り上がっていて、『あとでね』って言われる。」なんじゃそりゃ。

こんな感じで、結局、遊びにも行けないし、プロジェクトは進まない。それで映画に行けなくても、話し合いが進まなくても、「別にいい」のだから、優先順位が低いんだろう。そして必ず「だって、時間がなかったから。」「だって、みんなと都合が合わなかったから。」と言い訳をするのだ。

若者よ。遊びでもグループ活動でも、何かを成し遂げようとするとき、『都合は、みんなで合わせるもの』なのだ。『万障繰り合わせる』という日本語を覚えてください。



サポートいただけたら、次の記事のネタ探しに使わせていただきます。