コーヒーフロートと人生のこと|日々のエッセイ
連日35度近い猛暑日が続いていた7月のある日の昼下がり。用事があって出かけた地下鉄の駅の近くで昼ごはんを食べた後、アイスコーヒーでも飲みながら本を読もうと、少し歩いたところにあるお気に入りの喫茶店に向かった。
平日の休みの日に空いている喫茶店で本を読むのは、私の一番好きな時間だ。
喫茶店の自動ドアがウィーンと音を立てて開き、ひんやりとした空気に包まれる。あー涼しい。最高だ。狭い店内を見ると、お客はノートパソコンに向かって仕事をしている女性一人しかおらず、とても静かだった