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偏差値37からの高校受験 #10「中学2年7月 担任の先生からの『受験できない』」

うちの息子はとにかく勉強が大嫌いです。自分の親がそうであったように放任主義だった私を変えるほど、高校受験を目の前にしてさすがにまずいという状況になってしまいました。

この話は現在進行形なので、結末はまだ私にもわかりません。
これは、勉強嫌いの息子と教育熱心ではなかったのに追い込まれた母が日本の受験戦争に立ち向かう記録です。
私たちのような親子が減ることを願って。


前回は、三ヶ月かけて少しづつ勉強する習慣が身に付いてきたという話をしました。

それでも、まだ同じ学年の子たちが学習しているところまでは追いついておらず、学校の試験はボロボロでした。

塾では言われたことはやるものの、それ以外の時間は相変わらずでした。自主的に勉強することは無く宿題とチェックテストのギリギリ合格を狙って必要最低限しかやらない息子です。
たっぷり時間のある夏休みを最大限有効利用をする為に母は塾の先生に相談をします。

私「家にいてもゲームしかしないので、昼から塾に行かせて自習する習慣を身につけさせたいです。」

先生「でも、夏季講習は毎日だし家も遠いから様子見てから少しづつ増やそうか。」

私「それは絶対にダメです!!
減らすことは受け入れられても、途中から増やすってなると全力で拒否してくるので、、、最初多めにして、きつかったら少し減らすようにして下さい。」

先生「じゃあ、13時から夕方まで自習、18時から二時間授業を受けて帰るようにしよう。」

私「ありがとうございます。やってみてダメだったらその時考えましょう。よろしくお願いします。」

私から提案すると息子は絶対に拒否するのですが、この頃息子は先生を信頼し始めていました。先生の言う事は聞くようになっていたので、先生から息子に伝えてもらいました。

息子「夏休み昼から夜までだってー。最悪。」

私「一年勉強しなかったんだから、朝から行っても足りないけどね。」

こうして夏休み初日からこの生活リズムが始まりました。午前中は自由に過ごし、昼から夜まで塾で過ごしました。
国語の読解は多少できたのですが、きちんと漢字を覚えていなかったので、自習時間に毎日授業の予習の他に
・漢字100文字暗記→テスト&週に一回テーマを与えられて作文
・英語の長文丸暗記
をやり始めるようになりました。


夏休みが始まって1週間程経った頃に学校で三者面談がありました。

担任の先生は、相性の良い悪いがはっきり出るのですが今年は今までで一番と言ってもいいほど相性が合わない先生で、正直私も苦手でした。

全力で型にはめようとし、はまらない子は徹底的に否定されます。息子はスライムのように型という概念自体が無く、宇宙人のようなタイプなので当然先生からは常に否定されてきました。
幸か不幸か息子は先生の言葉を全く気にしないので、傷ついたりということはなかったのですが、、、先生は教育のつもりで発している言葉も全く息子に伝わっていませんでした。面談が味の悪いものになることは覚悟していました。

当日
先生は始まるや否やいきなりいつぞやの学力試験結果を私に見せて来ました。そこには三科目の偏差値が37と書いてありました。
受験生が見る高校の一覧が載っている辞書のように分厚い本を差し出しながら

先生「この試験結果を基に、志望校を決めて下さい。」

私「え??今ですか?」

先生「はい。」

私「・・・・・
偉そうに言えることではありませんが、息子は一年間全く勉強していませんでした。まだ結果に繋がっていませんが、今毎日頑張っています。勉強していなかった時に受けた試験の結果で志望校を決める必要はありますか?」

先生「頑張ってるって何を?」

息子「塾に通っています。」
言葉足りな過ぎる!もっと具体的に言いなさいよ!

先生「塾だけ頑張ればいいという訳ではないからね。成績が上がらないと受験さえできないから。まずは現実を受け止めて下さい。」

落ちる可能性が極めて高いだろうけど、「受験できない」は違うだろ!
私は先生の目をじっと見つめて
「現実を受け止めてます。受け止めているから、遅いですが息子は少し前から勉強し始めました。
偏差値37ではどこも受からないことくらいわかっています!!!」

私のあまりの剣幕に、途中から先生は目を合わせてくれなくなりました。
息子の学校の様子については一切触れず(想像つきますが)、形式的に意味のない面談してんじゃないよ!有給返せよ!
息子はずっと下を向いて黙っていました。

帰り道、
私「あんなこと言われて私は悔しい。でも、今までが今までだったから先生に言われて当然のところもある。そこは直さないとね。
でも、これからのことについて言われた事は気にするな。
先生は今頑張ってることは見えてないけど、私はわかってるから。
悔しかったら結果で見返すぞ。」

息子「うん」

面談での担任の先生の言葉、やけにキレていた私の言葉を息子はどう受け止めたのでしょうか、、、

とりあえず一週間は続いた昼から夜の塾生活。私はいつ「辞めたい」等弱音を吐いてくるかと恐る恐る見守っていました。
一日が終わる度に
「今日は大丈夫だった。明日も頑張れ!」と心の中で繰り返す日々。こうして長い長い夏休みは続いていきます。
長くなってしまったので続きはまた

長文最後まで読んでいただきありがとうございます。


つづく

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